- 「中古パソコン転売って、やっぱり古物商の許可がないとダメ?」
- 「数台だけ売ってみたいんだけど、それでも違法になるの?」
副業で中古パソコン転売を考えると、必ず出てくるのが「古物商許可」の話。
でも、ネット上の情報は「絶対必要」「いや数台なら大丈夫」と意見が割れていて、正直よくわからないですよね。
この記事では、
- 古物商が必要になる「基準」とその理由
- 数台の転売なら問題ない?の考え方
- 初心者でも安心して始められる注意点
- 古物商の取得タイミングと費用感
こんな内容を、実体験に基づいてわかりやすく解説します。
古物商ってなに?中古パソコン転売に必要な理由
「古物商」とは、簡単に言えば中古品を“業として”売る人のための許可証です。
この許可は「古物営業法」に基づいており、主な目的は以下のとおり。
- 盗品や不正品の流通を防止するため
- 万が一、盗難品が売られた場合でも追跡できるようにするため
つまり、「何でもかんでも許可が必要」というよりは、犯罪の抑止とトレーサビリティ(追跡性)を確保するための制度というわけです。
💡 コラム:古物営業法の目的とは?
古物営業法の本質は「安全な中古流通の仕組み作り」
そのため、誰がいつ・どこで・どんな商品を売買したかを明確にする必要があるんです。
じゃあ、1〜2台売るだけでも古物商は必要?
ここが一番気になるポイントですよね。
結論から言うと…
「業として」行うなら必要。そうでなければ不要。
ここでいう「業として」とは、
- 継続的・反復的に行う
- 利益を目的として行う
- 社会的に見て“事業っぽい”と見なされる
という条件を満たす場合です。
💡 コラム:警察庁の見解では…
「たまたま使わなくなったパソコンを売る」レベルなら問題なし。
でも「利益目的で何度も売る」と判断されればアウト、とのこと。
え、じゃあ1〜2台売るだけでも違法なの?
ここで気になるのが、「試しに数台売るだけでもアウトなのか?」という点。
結論としては、数台の販売・試しでの出品は「業」とは見なされにくいです。
たとえば…
- 使っていないパソコンを処分したい
- 仕入れたけど合わなかったので売る
- 1〜2台だけ試しに出品してみる
こういった“試験的な行為”に対して、いきなり摘発されることはほぼありません。
⚠️ 注意:無許可営業は罰則対象に!
古物商を取らずに「業」として販売した場合、
3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることも。
本格的にやるなら、ちゃんと許可を取るのが安心です。
私の考え:「最初の数台くらい、まずはやってみてもいい」



もちろん法律を破るのはNGです。
でも、ガチガチにルールを守りすぎて動けなくなるのも、もったいない。
私も最初は、古物商許可なしで「とりあえずメルカリで3台売ってみた」ところから始めました。
当時は以下のような状況:
- リースアップ品を仕入れ
- しっかり動作確認して、状態も良好
- 明らかに盗品ではない(業者から購入)
その結果…利益が出て



「これはイケる!」
と思い、そこで初めて古物商許可を取得しました。
💡 補足:なぜリースアップ品が狙い目?
- 法人経由なので出所が明確
- 管理状態も良好
- 同スペック品が大量に流通するため、相場も安定している
中古パソコン転売で古物商が必要になりやすいパターン
以下のような場合は、完全に「業として」みなされる可能性が高いです。
- 月に5台以上仕入れて売っている
- 利益目的が明確に見える(SNS発信やブログ運営など)
- 同じ商品を何度も繰り返し扱っている
- ヤフオク・メルカリに頻繁に出品している
5台以上がボーダーラインと言われることもありますが、明確な台数基準は法律上ナシ。
あくまで「事業性の有無」で判断されます。
古物商の取得は「本気でやる」と決めてからでOK
繰り返しになりますが、法律を軽視していいわけではありません。



でも最初からガチガチに構えてしまうと、逆に行動できなくなりますよね。
だからこそ、
- まずは数台試してみて
- 「これはイケる!」と思ったら…
- その利益を使って古物商を取得する。
という流れが理想です。
⚠️ 注意:明らかに業っぽくなる前に取るのが安全!
・月に何台も売る
・仕入れ専用のアカウントを持つ
・利益が出てきた
⇒ こうなったら、速やかに許可を取りましょう!
古物商の取得は思ったよりカンタン
ちなみに「古物商=ハードル高そう」と思ってる方、意外と簡単に取れます。
✅ 古物商申請で必要なもの(個人で取得する場合):
- 住民票
- 略歴書
- 誓約書
- 身分証明書
- 申請書類(警察署で配布 or ダウンロード)
- 申請手数料(19,000円)
- 👉 申請先は住民票のある地域の警察署(生活安全課)
✅ 古物商取得のステップ(ざっくり)
1. 管轄の警察署に相談
2. 申請書類を準備
3. 手数料支払い(約19,000円)
4. 審査 → 約40日で許可が下りる
申請には費用が掛かりますが、更新費用が掛かることもなく、一度取ってしまえばずっと使えるので安心です。
手続きが面倒な方は、代行業者に頼めば丸投げも可能。



本格的にやると決めたら、早めに取っておくと安心です!
まとめ
中古パソコン転売に古物商の許可は必要か?という疑問に対しては、
「業として」やるなら必要。試すだけならまずはOK、というのが現実的な答えです。
- いきなり資格が必要だと感じると、足が止まってしまう
- でもリスクやルールを知らずに進めるのも危険
- 最初の数台はリスク低く始めて、利益が出たら正式に許可を取る
違法行為を推奨するわけではありませんが、最初からガチガチに固めすぎて一歩も踏み出せないのも本末転倒。
まずは1〜2台の転売を試してみて、これはいける!と思えたら、その利益で古物商を取りましょう。