副業ちゃん山って、山菜とかきのことか、お金になりそうな物がいっぱいありますよね。あれって採って売ってもいいんですか?
山には、山菜やきのこ、木の実、薪になる木など、お金になりそうな物がたくさんあります。メルカリでも、山菜やきのこが売られているのを見かけますよね。
ただ、ここには大きな落とし穴があります。山の物には必ず持ち主がいて、勝手に採って売ると犯罪になることがあります。
この記事では、山でお金になるもの7つと、山の資源を使った副業のアイデア、そして採る前・売る前に知っておきたいルールをまとめます。
山でお金になるのは、きのこ・山菜・たけのこ・木材や薪・木の実・湧き水・鹿や猪の肉の7つ。ただし、どれも「採っていい山か」が大前提です。
国有林でも私有林でも、持ち主の許可なく採ると森林窃盗に問われることがあります。メルカリでも、無断で採った山菜やきのこは出品できません。
自分の山や、許可をもらった山で採った物を、決まりを守って売るのが基本です。肉や湧き水、加工品は、保健所の許可がいります。
この記事の法律とルールは、2026年10月7日に林野庁・環境省・各県・メルカリの公式サイトで確認しています。
まず知っておきたい:山の物は「誰かの物」
ここ、いちばん大事なところです。山はなんとなく「みんなの物」っぽく見えますが、実はそうではありません。
日本の山には、国の山(国有林)、県や市町村の山、個人や会社の山(私有林)があります。どの山でも、持ち主の許可なく産物を採ると、森林窃盗に問われることがあります
林野庁の森林管理局の案内には、国有林で樹木・山菜・きのこ・岩石や土砂などを無断で採ると、森林窃盗に問われることがある、と書かれています。入る前に、森林管理署へ確認や手続きをするよう案内されています。
| 森林窃盗(森林法197条) | 3年以下の拘禁刑か30万円以下の罰金 |
| 国立・国定公園 | 特別保護地区は植物の採取に許可が必要。落ち葉や落ち枝も対象 |
| 国立・国定公園の特別地域 | 指定された植物の採取に許可が必要 |
| 希少な野生動植物 | 種の保存法で、採取や売買が禁止されているものがある |
国立・国定公園のルールは自然公園法で決まっています。国立公園は環境大臣、国定公園は都道府県知事の許可がいります。



「ちょっとくらいなら」が通じないのが山です。採る前に「ここは誰の山?」を確かめるクセをつけておきましょう。
山でお金になるもの7つ
ここからは、山でお金になるものを1つずつ見ていきます。売れるかどうかだけじゃなく、気をつけることもセットで書いておきますね。
どれにも共通するのは、「採っていい山で採ったか」と「売るのに許可がいらないか」の2つを先に確かめることです。
1. きのこ(松茸・しいたけ など)
きのこは、山の恵みの中でも値段がつきやすい物です。松茸のように、高い値段で取引される物もあります。
ただ、野生のきのこは毒きのことの見分けがとても難しいです。厚生労働省や各県は、食べられると確実に分からないきのこは「採らない・食べない・人にあげない・売らない」よう呼びかけています。
また、地域によっては野生きのこの出荷が制限されていたり、売る前に放射性物質の検査が必要だったりします。宮城県や千葉県は、フリマやネットオークションでの個人の売買も対象だと案内しています。
- 採った場所の持ち主の許可がある
- 種類を確実に見分けられる(迷ったら保健所などで相談)
- 採った地域に出荷の制限がないか、県のサイトで確かめた
- 売る前の検査や登録がいる地域か確かめた
2. 山菜(わらび・ぜんまい など)
わらびやぜんまい、たらの芽などの山菜は、春になるとよく売れます。新鮮さが命なので、採ってすぐ届けられる人が強いです。
山菜にも、毒のある植物とまちがえやすい物があります。採りすぎると次の年に生えなくなるので、根こそぎ採らないのも大事なマナーです。
採ったままの生の山菜を売るなら、基本的に営業許可はいりません。ただ、塩漬けやゆでた物、瓶詰めなどに加工すると、保健所の許可や届出が必要になることがあります。
3. たけのこ(孟宗竹・真竹 など)
たけのこは春の人気の食材です。掘りたては値段もつきやすく、地元の直売所などでもよく見かけます。
竹林にも持ち主がいます。勝手に掘るのは、ほかの山の物と同じくNGです。自分の竹林や、許可をもらった竹林で掘りましょう。
4. 木材・薪(杉・檜・楢 など)
木材は、山の資源の中でも長い目で見る収入源です。ただ、木を切って売るのは林業の世界で、副業で気軽にやるのは難しいのが正直なところです。
副業で現実的なのは、自分の山や、許可をもらった山の間伐材・倒木を薪にして売る形です。キャンプ用の薪は、ネットでも売られていますよね。
森林の木を伐るときは、市町村への届出が必要なことがあります。保安林なら、さらに許可が必要です。伐る前に、市町村の林務の担当に聞いておきましょう。
5. 山ぶどう・くるみ などの木の実
山ぶどうやくるみ、栗などの木の実も、季節には人気があります。ジャムやお菓子の材料として買う人もいます。
木の実も山の産物なので、採っていい場所で採るのが前提です。ジャムなどに加工して売るなら、保健所の許可がいります。
6. 山の水(湧き水・伏流水)
おいしい湧き水は、それだけで価値があります。ただ、水を容器に詰めて売るのは、食品衛生法の「清涼飲料水製造業」の許可が必要な商売です。
水質の検査や、詰める設備もいります。許可なく売って、保健所に止められた例もあります。副業でサクッと、というのはまず無理だと思っておきましょう。
7. 鹿・猪の肉(ジビエ)
ジビエは人気が高まっていて、鹿や猪の肉は高く売れることもあります。害獣対策になるという意味もあります。
ただ、ハードルは7つの中でいちばん高いです。狩猟には免許と都道府県への登録がいりますし、肉として売るなら、食肉処理業の許可を取った施設で解体しないといけません。
浜松市の保健所は、許可のある施設で解体しないと、ジビエとして流通させることはできないと案内しています。自分でさばいた肉を売るのはNGです。
採った物の売り先は3つ
売り先は、大きく分けて3つあります。量や種類によって向き不向きがあるので、ざっくり比べておきますね。
| 売り先 | 特徴 |
|---|---|
| 道の駅・農産物の直売所 | 地元の人に売れる。出品するには生産者・出荷者の登録がいることが多い |
| メルカリなどのフリマ | 全国に売れる。食品と山菜・きのこのルールに注意 |
| 自分のネットショップ・SNS | ファンがつけば強い。集客は自分でする必要がある |
どこで売るにしても、採った場所・採った日・名前を表示するよう求める地域もあります。地元の役場や直売所に、先に聞いておくと話が早いですよ。
山の資源を使った副業アイデア5つ
採って売るだけが、山でお金にする方法ではありません。山の知識や景色そのものを、お金に変える方法もあります。
副業として始めやすいのは、物を売るより「体験」や「作品」を売る方法です。採取の決まりにふれにくく、許可のハードルも低めです。
1. 山菜料理教室
山菜の見分け方や料理の仕方を教える教室です。都会の人には新鮮な体験になります。料理を出すなら、場所や形によっては保健所に確認しておきましょう。
2. 自然体験ツアー
山歩きや山菜採りの案内をするツアーです。けがにそなえて保険に入っておくのが安心です。交通や宿の手配までするなら、旅行業の登録が必要になることがあります。
3. 山の素材でクラフト
木の枝や木の実、松ぼっくりなどを使ったハンドメイド作品は、ネットでも人気があります。材料も山の産物なので、採っていい場所で集めましょう。
4. 山の写真や動画を売る
季節ごとの山の景色を撮って、写真素材のサイトなどで売る方法です。人が写るときは許可を取る、私有地に入らない、を守りましょう。
5. 山の恵みで加工品づくり
ジャムや漬物、干し物などの加工品は、付加価値がつけやすい商品です。ただし加工品は、保健所の営業許可や届出が必要なことが多いです。先に保健所に相談しておきましょう。



せどり目線で言うと、物を採って売るより、クラフトや写真のほうが「在庫が腐らない」のが地味にうれしいところです(笑)
メルカリで山の物を売るときのルール
ネットで売るならメルカリ、と思う人も多いですよね。ただ、メルカリには山の物に関わるルールがけっこうあります。
メルカリのお知らせでは、許可なく他人の私有地や公有地で採った山菜・きのこは「盗品など不正な経路で入手した商品」にあたるとされています。見つかると、取引のキャンセルや出品の削除、利用制限の対象になります。
- 無断で採った山菜・きのこ
- 食べられると確実に判断できないきのこ
- 生の肉(保健所の許可があっても出品できない)
- 要冷蔵・要冷凍の食品
- 許可のない自家製の食品(ジャム・漬物など)
- 登録のない希少な野生動植物(種の保存法の対象)
採ったままの山菜を出品するときは、採った場所と入手の経路、配送の方法を説明に書いておくと安心です。書いていないと、削除されることがあるとも案内されています。
フリマで売れやすい物や、売る前のルールは、こちらの記事でもまとめています。


山で稼ぐときの注意点4つ
最後に、山ならではの注意点です。お金の話の前に、ケガや事故がいちばん怖いです。
いちばん大切なのは、ひとりで山に入らず、行き先と帰る時間を家族に伝えておくことです。
- 採る場所の持ち主と、採っていいかを確かめた(許可や手続き)
- 天気と日の入りの時間を確かめた
- クマよけの鈴やスプレー、地図、スマホの予備の電池を持った
- 季節を考えた(山菜は春、きのこは秋。時期を外すと採れない)
- 採りすぎない。次の年のために残しておく
「知らなかった」では済まない
無断の採取は、売っていなくても森林窃盗に問われることがあります。売れば、メルカリの利用制限の対象にもなります。まず許可、それから採る、の順番を守りましょう。
よくある質問:山でお金になるもの
最後に、よく聞かれることをまとめておきますね。
- 山菜やきのこを採るのに許可はいりますか?
-
山には必ず持ち主がいます。国有林なら森林管理署、私有林なら持ち主に確かめましょう。無断で採ると森林窃盗に問われることがあります。
- 採った山菜をメルカリで売ってもいいですか?
-
許可のある場所で採った、採ったままの山菜なら出品できます。無断で採った物や、食べられると確実に分からないきのこは出品できません。
- 自分でさばいた鹿肉を売れますか?
-
売れません。肉として売るには、食肉処理業の許可を取った施設で解体する必要があります。メルカリでは、生の肉は許可があっても出品できません。
- 湧き水を汲んで売ってもいいですか?
-
容器に詰めて売るには、清涼飲料水製造業の許可が必要です。副業で気軽にできる物ではありません。
- 松ぼっくりやどんぐりを拾って売るのは?
-
拾う場所が国有林や私有林、国立公園の特別保護地区などなら、許可なく持ち出すのはNGです。拾っていい場所かを先に確かめましょう。
まとめ
山には、お金になる物がたくさんあるのは本当です。ただ、どれも「採っていい山か」と「売るのに許可がいらないか」が前提になります。
- 山でお金になるのは、きのこ・山菜・たけのこ・木材や薪・木の実・湧き水・ジビエの7つ
- 山には必ず持ち主がいて、無断で採ると森林窃盗に問われることがある
- 野生きのこは毒きのこと出荷制限に注意。地域によっては検査が必要
- 肉・湧き水・加工品は、保健所の許可が必要
- メルカリでは、無断で採った山菜・きのこや生の肉は出品できない
家にある物で、意外と高く売れる物はこちらでまとめています。山に行く前に、まずは家の中から探してみるのもアリですよ。













