コニシです。
中古ノートPCの仕入れは、8割がたヤフオクでやってます。
ただ…ヤフオクはクセが強いっ!
説明文がやたら長かったり、画像が多すぎて逆に分かりにくかったり…。
慣れるまでは「うっかりミス」で仕入れに失敗することもあります。
というわけで今回は、ヤフオクで仕入れてはいけないPCの特徴を、画像つきでサクッと解説します。

リサーチや仕入れ時にすぐ見返せるよう、ブックマーク推奨です。
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイでありがちな状態を、いくつか紹介します。
液晶の内部漏れ
液晶ディスプレイ(LCD)の内部には、「液晶分子(液晶材料)」と呼ばれる透明な有機化合物の液体が封入されていて、落下や強い衝撃を与えると、液晶がにじみ出て黒く見えてしまいます。
画面左側が、縦に黒くなっていますよね


その他、カラフルな縦線やノイズは「内部の配線(ガラス基板上の電極など)が断線またはショート」しており、正常な画像信号が表示されない状態です。
一目瞭然ですが、ディスプレイ不良は売り物にならないので、絶対に仕入れNGです。
白もや(ホワイトスポット・ホットスポット)
内外部からの圧力・圧迫で発生する、画面の一部に「ポツンと白く明るく見える点」がある現象です。


先に紹介した「液晶の内部漏れ」のよう画面が全く見えないワケではなく、通常使いには支障がないケースがほとんどです。
商品説明欄に「白もやアリ」と正直に書いておけば、普通に売れます。
とはいえ、それにも限度があるので、あまりにも大きすぎる、かつ濃い白もやがかかっているPCは避けた方が無難です。
ディスプレイにキーボードの跡が付いている
ノートPCって、パカッと閉じたときに画面とキーボードが向かい合う構造ですよね。
この構造ゆえに、キーボードの凸凹が液晶に当たって跡が残っちゃうこと、実は結構あるんです。


暗い状態だと「うわ、めっちゃ跡ついてる…」って思うんですが、電源を入れて画面が明るくなれば、ほとんど気にならないレベルも多いです。
とはいえ、これも“程度による”のがやっかいで…。中には画面点灯中でもクッキリ跡が残ってて、常に気になるような個体もあったりします。
正直、このへんは実物を見慣れてこないと判断が難しいので、「キーボード跡があります」って書いてあるPCは、初心者のうちはスルー推奨です。
ハズレを引くリスクを避けるためにも、ちょっと慎重にいきましょう!
ディスプレイの傷
ノートPCって、使う人がけっこう丁寧に扱ってることが多いんですよね。
そのせいか、ディスプレイに致命的な傷がついてるケースって、正直ほとんど見ません。
自分の経験で言っても、「これはちょっと売るのムリかも…」ってなるレベルの画面傷には、まず当たったことがないので、
「画面に傷があります」は、ほとんど気にしないで仕入れるようにしています
バッテリー
ノートPCの魅力って、自宅で充電しておけば外でも電源なしで使えるところですよね。カフェとか移動中でも作業できるのは、やっぱり便利です。
でも、ヤフオクに出品されている中古ノートの中には、バッテリーが充電できない状態のPCも混じっています。
要は、電源コードを抜いた瞬間に、電源が落ちるやつです。
例えば、コチラの出品者さんは出品しているほとんどのPCで、バッテリーの残容量を掲載してくれています。※新品時の8割以上残っていれば、とりあえずはOK


対して、コチラの出品者さんは、バッテリーが残っている商品には「独立稼働OK」と記載し、


バッテリーが残っていない商品には、何も記載しないというスタンスです。





「独立稼働できません」って書いてくれると、親切なんだけどね..
と思わなくもないですが、ヤフオクは各出品者ごとに「クセ」があるので、経験を積んで慣れるしかないです。
ノートPCの最大のメリットって、どこにでも持ち運んで使えることですよね。なのに「電源アダプタをつながないと一切起動しない」ってなると、それもう実質デスクトップと変わりません。
こういう充電不可のノートは、使い勝手がかなり悪いですし、買う側の印象もよくないです。
充電不可のPCを簡単に見抜く方法
ヤフオクの商品説明欄をしっかり読むのはもちろん大事なんですが、実はバッテリーが使えないPCかどうかを見抜く簡単なヒントがあります。
それが、出品されているPCの写真に「電源アダプタがつながっているかどうか」


というのも、バッテリーが完全に死んでいるPCって、電源コードを抜いた瞬間に電源が落ちてしまうんですよね。つまり、アダプタなしでは画面が点いた状態の写真を撮れないんです。
もちろん例外もありますが、通電中の写真でアダプタがしっかり映っている場合は、「バッテリーが切れてる可能性が高いな」と考えておくと判断ミスを減らせます。
置きっぱなし用途なら、充電不可でもアリ?
ノートPCって、13〜14インチのコンパクトなモデルばかりが人気と思われがちですが、意外と15.6インチの大きめサイズも根強い人気があります。


ただ、ここまで大きくなると、外に持ち出すのはちょっと現実的じゃないですよね。なので実際には「自宅のデスクに置きっぱなしで使う」っていうスタイルの人も多いです。
そういう使い方なら、バッテリーが使えなくてもあまり問題にならないんです。充電不可でも、価格を少し下げれば普通に売れることもあります。
もちろん、あえて狙うほどではありませんが、スペックも外観も申し分なし、しかも安い、という条件がそろっていれば、充電不可のPCでも仕入れる価値は十分アリだと思います。
天板
ノートPCの「天板(てんばん)」とは、ノートパソコンを閉じたときに一番上にくる外側のフタ部分のことを指します。


英語で言うと「トップカバー」や「リッド」とも呼ばれます。
パソコンの機能には直接影響はしませんが、一番目に付くところなので、当然キレイな方が売れ行きは良いです。
とはいえ、天板に関してコンディションは様々、お客様の価値観も様々なので「コレなら大丈夫!」という明確な基準が無いんですよね。
なので、色々なタイプの天板画像をお見せしつつ、私の見解をつらつらと書いていこうと思います。
パッと見キレイで、全く問題ナシ。


左上の大きめのシール跡?(というかシールそのもの?)
シールはがしを使ってはがせるかどうかですが、ギャンブル仕入れになりそうなのでパス。


これもNGですね、ボロボロでさすがに傷が多すぎ。


光の加減かもしれませんが、上部に多少スレがありそうな感じ。ただこの程度なら、全く問題なく売れていきます。


右上に大きめの傷、左上部に小さな傷がありますが、これくらいでも問題ナシですね。


ここまで傷が多いと、チョット悩みますね。カラー・スペックなど他の要素で加点があれば考えますが、そうでなければパスで。


これも光の加減かもしれませんが、左半分を薄いスレが覆っているならNG。
小さな傷はOKですが、汚れが全体に広がっているものは見栄えが悪くて売りにくいです。


他にも参考になりそうな画像があれば、随時アップしていきます。
パームレスト
「パームレスト」とは、ノートPCのキーボードの手前部分にある手を置くスペースのことです。


パームレストも天板同様に、スレ・キズ・シール跡があるので、実物の写真を例に解説していきます。
とてもキレイ、全く問題ナシ。


多少スレがありますが、この程度でも問題なく売れます。


光の加減もあるでしょうが、テカリが目立ちますね。黒系+グロス加工のPCは、特にこのテカリが目立つケースが多いです。


ここまでテカリが目立つPCは、私ならパスです。※相場より、3000円程度下げれば売れると思います。
まとめ:判断に迷ったら「自分が買いたいか?」でOK
液晶やディスプレイの状態は、写真だけで判断するのが難しい部分もあるので、ある程度の“慣れ”が必要です。
一方、天板やパームレストに関してはシンプルで、



「自分がお客さんだったらこれ買いたい?」
という目線で選ぶのが一番確実。多少の使用感があっても、見た目が極端に汚れていなければ、ちゃんと売れます。
変に慎重になりすぎてチャンスを逃すのももったいないので、まずはトライしながら経験値を増やしていきましょう。



もし「これ大丈夫かな?」と不安な商品があれば、LINEで写真かURLを送ってもらえればチェックします。遠慮なくどうぞ!