■ この記事のポイント!
締め日の異なる2枚のカードを使い分けると、支払いを先延ばしにできて資金繰りが楽になりますよ!
- せどりでは『クレカを使い分けた方が良い』と聞いたことがあるんですが、
- 具体的にどういった感じで分ければ良いのでしょうか?
- 2枚あれば、その分限度額が増えるのは分かるんですが
- 『月の前半と後半で使い分け?』というのがイマイチ理解できていません…
という質問をブログ読者からいただいたので『仕入れでクレジットカードを使い分けるメリット・デメリット』について解説していきます。
先に結論をお伝えしておくと、
- 2枚のクレカを月の前半と後半で使い分けると、支払いを先延ばしできる
- 支払いを先延ばしできるので、資金繰りが楽になる
- ただし、管理をアバウトにすると逆にキャッシュフローが悪化するので注意
カードを2枚使う事で『どれくらい支払いを遅らせることができるのか?』をシミュレーションしていますので、ぜひ参考にしてください。
クレジットカードを複数枚持った時のシミュレーション
せどりで効率よく資金を増やすためには
- 仕入れた商品はなるべく早く売り切ること
- 支払いはできる限り遅らせること
この2つのルールを順守しなければいけません。
今回紹介する『クレカの使い分け』は、②を実現するための方法です
具体的に『カード1枚のケースとカードの2枚のケース』で、どれくらい支払いを遅らせることができるかをシミュレーションしてみましょう。
クレジットカード1枚で仕入れた場合
物販プレイヤーであればほとんどの方が持っているであろう『楽天カード』を例にしてみましょう。
楽天カード1枚だけで仕入れをした場合。楽天カードは月末締め⇒翌月27日支払いなので、
- 1月1日に仕入れた分の支払いも
- 1月31日に仕入れた分の支払いも
どちらも2月27日にカードの引き落としがあります。
1月1日に知りえた「①の場合」は、仕入れ⇒引き落としまで57日間も猶予があるため、比較的落ち着いて販売することが可能。
対して1月31日に仕入れた「②の場合」は、仕入れ⇒引き落としまで27日間しか猶予がありません。
つまりクレジットカード1枚で仕入れをすると、カードの締め日が近づくにつれて支払いまでの猶予期間が短くなります。
カードの引き落としまで27日間もあれば、余裕で売り切れるのでは?
と思うかもしれませんが、仕入れた商品を1か月以内に100%全て売り切るのは至難の業です。
ネットで仕入れた場合は商品が届くまでにタイムラグがありますし、自宅に届いてからFBA倉庫へ納品するのも時間がかかる。また、出品者が増えたりカートが取得できなかったりと…Amazonせどりは不確定要素が多いビジネスです。
その他、引当金の問題もあるため、場合によっては『赤字損切りしてでも商品売らないと、資金を回収できない..』というケースも十分にあり得ます。
そのため、カード1枚で仕入れをすると
- 月の後半は仕入れがしにくい…
- 引き落としまでに現金化できず、キャッシュフローが悪化する…
という問題を引き起こす要因となってしまいます。
クレジットカード2枚で仕入れた場合
次にカード2枚のケースを見てみましょう。
楽天カード同様に、物販プレイヤー御用達の『リクルートカード』を追加します。
- 楽天カード:月末締め ⇒ 翌月27日支払い
- リクルートカード:15日締め ⇒ 翌月10日支払い
締め日が異なる2枚のカードを用意して、月の前半と後半でカードを使い分けます。
- 1月1日~1月15日の仕入れ ⇒ 楽天カードを使う
- 1月16日~1月31日の仕入れ ⇒ リクルートカードを使う
①の場合は、仕入れ⇒引き落としまで
・1/1に仕入れ ⇒ 2/27に支払い(支払いまでで57日間)
・1/15に仕入れ ⇒ 2/27に支払い(支払いまで43日間)
前半ギリギリの1/15に仕入れをしても、引き落としまで1か月以上の期間を確保できます。
②の場合は、仕入れ⇒引き落としまで
・1/16に仕入れ ⇒ 3/10に支払い(支払いまで53日間)
・1/31に仕入れ ⇒ 3/10に支払い(支払いまで38日間)
後半ギリギリの1/31に仕入れをしても、引き落としまで1か月以上の期間を確保できます。
月初になったら楽天カードに切り替えて、16日になったらリクルートカードに切り替える、これを繰り返すだけです。
楽天カード1枚の場合は、月末に仕入れをすると支払いまで27日間しかありませんでした。
ところが締め日が異なるリクルートカードを併用することで、1か月のどのタイミングで仕入れをしても『カードの引き落としまで1か月以上の猶予』を確保できます。
引き落としまでの期間が長くなれば、商品を売って資金回収に充てられる時間も当然長くなる。
『どちらの方が良いか?』は言うまでもないですね。
締め日の異なるクレカを併用することで、引き落としまでの期間を延ばし余裕を持って販売できるようになる!
カードが増えると管理の手間も2倍になるので注意
カードを2枚にすると引き落としまでの期間を延ばすことができるメリットがある反面、『カード管理の手間も2倍』になります。
管理がアバウトになり『今、どっちのカードを使えばよいのか?』『今どれくらい使っているのか?』を正確に把握できないと、何でもかんでも仕入れて
『引き落とし日に現金が足りない…』
なんていうことも十分にあり得ます。
物販は資金勝負な側面があるため、限度額が増えるのはメリットの1つでもあります。
ただし『売れない商品はゴミ同然』
仕入れた商品はなるべく早く売るのが大原則なので、くれぐれもカードの管理は慎重に行ってください。
まとめ
資金に余裕があるなら、仕入れを1枚のクレジットカードの集約した方が管理も楽だし、ポイントも1つに集中して貯めることができます。
ただこの記事を読んでいる方は、限られた資金でせどりをスタートしている方が大半ですし
キャッシュフローがどうしても上手く回らない…
と感じてるいる方も多いハズ。
そんな方は、できるだけカードの支払いを伸ばすため『締め日の異なるクレカ』を使い分けた方が良いです。
- 締め日の異なるクレカを2枚用意する
- 支払いを遅らせるため月の前半と後半でカードを使い分ける
- おススメは楽天カードとリクルートカード
ただし、カードが増える事で管理の手間も煩雑になりがち。調子に乗って仕入れすぎ『引き落とし日に現金が足りない…』とならないよう、カードの管理は慎重に行うよう心がけてください。
せどりにおススメのクレカは『せどりでおススメのクレジットカード(スタイル別に解説)』でも解説しているので、こちらも参考にしてください。