副業くんAmazonの売上が、思ってたより全然振り込まれてないんです…。手数料の計算ミスとかじゃないですよね?
それ、たぶん「引当金」です。Amazonが計算をまちがえているわけでも、売上を取り上げられたわけでもないので、まずは安心してください。
この記事では、Amazonの引当金のしくみと、いつ振り込まれるのか、引当金の影響をできるだけ小さくする方法をまとめます。
引当金は、返金やトラブルに備えて、売上の一部をAmazonが一時的に預かるしくみです。
今のしくみでは、売上は商品のお届け日から一定日数(基本は7日)たってから振り込めるようになります。日数はアカウントの状態で変わります。
出品者から解除を申し込むことはできません。早めの出荷と、保証申請への素早い対応で、影響を小さくしましょう。
この記事の引当金のしくみは、2026年10月7日にセラーセントラルのヘルプで確認しています。
Amazonの引当金とは?
まずはしくみからです。名前はいかついですが、中身はわりとシンプルです。
引当金は、購入者からの返金やトラブルに備えて、売上の一部を留保しておくしくみです。今の引当金は、大きく2つに分かれます。
| 種類 | 内容 | 解除 |
|---|---|---|
| お届け日に基づく引当金 | どの注文も、お届け日から一定日数(基本7日)売上を留保する | 日数がたてば振り込み可能になる |
| アカウントレベルの引当金 | 保証申請・チャージバック・成績の悪化などがあるときに、残高の一部を留保する | 原因が片づけば解除される |
お届け日に基づく引当金(基本は7日)
Amazonは、商品のお届け日から一定日数がたつまで、その注文の売上を留保します。日数は、アカウントのリスクと過去の成績で決まり、基本は7日です。
ヘルプの例では、1月1日に売れて1月6日に届いた商品は、7日間の留保のあと、1月14日から支払いが可能になります。
追跡できる配送方法ならお届け日の実績が使われ、追跡がない場合は最新のお届け予定日が使われます。
以前の「売上の50%」という話について
以前この記事では「売上の50%が留保される」「新しいアカウントだけ」と書いていました。今のヘルプには、こうした割合の説明はありません。
ちなみに、私が2014年に作ったアカウントには、当時は引当金がかかっていませんでした。ただ今は、お届け日に基づく留保がどの注文にもある前提で考えておくのが安全です。
アカウントレベルの引当金が発生する理由
お届け日の留保とは別に、トラブルがあると追加で留保されることがあります。ここが増えると、資金繰りがかなり苦しくなります。
ヘルプでは、保証申請、チャージバック、成績の悪化、アカウントの審査、税金が主な理由として挙げられています。
- 未解決のAmazonマーケットプレイス保証申請がある(解決まで最長14日以上かかることも)
- 過去90日以内の取引で、払い戻し(チャージバック)があった
- 保証申請・チャージバック・返品が多く、成績が基準を下回っている
- 販売実績に急な変化があるなど、アカウントが審査中
- 法令で、Amazonが所得税を控除する必要がある(ストアによる)
理由が重なると、それぞれの金額が合算されます。たとえば800円の注文でチャージバック、400円の注文で保証申請があれば、合わせて1,200円が留保されます。
アカウントの状態は、セラーセントラルの「アカウント健全性」で確かめられます。


引当金は解除できる?いつ振り込まれる?
一番気になるところですよね。ただ、ここは正直に言うと「待つしかない」部分が大きいです。
出品者から引当金の解除を申し込む方法はありません。お届け日に基づく留保は日数がたてば、アカウントレベルの引当金は原因が片づけば、振り込み可能になります。
以前テクニカルサポートに留保の条件を聞いたときは「明確なことは開示していない」という答えでした。成績を良く保って待つ、が基本になります。
以前はこんな声もありました
この記事を最初に書いたころ、読者の方から「2年間・月商500万円で、成績にも問題がないのに引当金が外れない」という話をいただいたことがあります。
一方で、セラーフォーラムでは「運営1年ほどで、引当金がゼロになって全額振り込まれた」という報告もありました。人によって本当にバラバラです。
今は、お届け日からの留保がどの注文にもかかるしくみなので、「解除されるかどうか」より「何日で受け取れるか」を考えるほうが現実的です。
売上が手元に入るまでの目安
ざっくりした流れを表にすると、こうなります。日数は、配送方法や振り込みの方法で変わります。
| 流れ | メモ |
|---|---|
| 商品が売れる | 注文が入る |
| お届け | 自己発送なら出荷の早さ、FBAならAmazonの配送しだい |
| お届け日から7日(基本) | この間は留保される |
| 振り込みの対象になる | 自動の周期を待つか、オンデマンド決済でリクエスト |
| 口座に入金 | 振り込みの処理から数日かかることがある |
つまり、売れてから口座に入るまで、短くても2週間前後は見ておいたほうが安心です。クレジットカードの支払日に間に合うか、仕入れの前に計算しておきましょう。
振り込みのタイミング
売上の振り込みは、決められた周期で自動で行われるほか、自分でリクエストする方法(オンデマンド決済)もあります。留保が終わった分から、振り込みの対象になります。
引当金の影響を小さくする3つの対策
解除はできなくても、影響を小さくすることはできます。地味ですが、続けると資金繰りがかなり変わりますよ。
ポイントは、早く届けて、早く受け取り、トラブルを早く片づけることです。
対策1:オンデマンド決済で、こまめに振り込みをリクエストする
オンデマンド決済では、24時間に1回、売上の支払いをリクエストできます。留保が終わった分をこまめに受け取れば、2週間ごとの自動の振り込みを待つより早く手元に入ります。


画面の名前や場所は、ときどき変わります。セラーセントラルの「決済」や「支払い」のメニューから探してみてください。
対策2:早く出荷して、追跡番号を入れる
お届け日から日数を数えるので、早く届くほど早く受け取れます。自己発送なら、すぐ出荷して出荷通知に追跡番号を入れ、なるべく速い配送方法を選びましょう。
ヘルプでも、早めの出荷、出荷通知、追跡番号の入力、速い配送方法の利用が、売上を早く受け取る方法として挙げられています。ここ、ちょっとした差ですが積み重なると効きます。
対策3:保証申請には48時間以内に答える
Amazonマーケットプレイス保証は、商品の状態や配送のトラブルが購入者とのあいだで解決しないときに、購入者がAmazonに返金を申し出るしくみです。かんたんに言うと「お客さんからのクレームの申し立て」ですね。
Amazonマーケットプレイス保証の申請で、Amazonから情報を求められたら、48時間以内に答えましょう。答えないと、購入者の申請が認められて、注文不良率にも響きます。
チャージバックを防ぐために
- Amazonから通知されたお届け先にだけ送る(別の住所に送らない)
- 追跡番号のある配送方法を使う
- 高い商品は、受け取りのサインが必要な方法で送る
- 出荷の記録は、注文日から6か月以上保管する
払い戻し(チャージバック)は、カードの名義人が、カード会社に支払いへの異議を申し立てたときに起きます。「届いていない」「カードを不正に使われた」などが理由です。
私はAmazonで長く販売していますが、チャージバックは一度も受けたことがありません。それでもゼロではないので、基本は押さえておきましょう。
自己発送で、購入者から別の住所への発送を頼まれても、それには従わず、購入者側で住所を変えてもらうのが安全です。
Amazonの引当金でよくある質問
引当金について、よく聞かれることもまとめておきますね。
- 引当金は何%留保されますか?
-
今のヘルプには割合の説明はありません。お届け日から一定日数(基本7日)、その注文の売上が留保されるしくみです。
- 引当金はいつ戻ってきますか?
-
お届け日に基づく分は、留保の日数がたてば振り込みの対象になります。アカウントレベルの分は、保証申請などの原因が片づいてからです。
- 自分で解除できますか?
-
できません。成績を良く保ち、トラブルを早く片づけるのが近道です。
- 新しく始めたばかりでも引当金はかかりますか?
-
かかる前提で考えましょう。新しい出品者で配送に時間がかかる場合などは、アカウントレベルの引当金がかかることもあります。
これからAmazonせどりを始める人は、資金繰りの考え方も含めて、こちらもどうぞ。


まとめ
- 引当金は、返金やトラブルに備えて売上を一時的に預かるしくみ
- 今は、お届け日から一定日数(基本7日)売上が留保される
- 保証申請・チャージバック・成績の悪化があると、さらに留保されることがある
- 出品者から解除はできない。早く出荷・こまめに振り込みリクエスト
- 保証申請への回答は48時間以内に
引当金は、知らないと「お金が消えた!」と焦りますが、しくみが分かれば怖くありません。売上が入るまでの日数を見こんで、余裕のある仕入れをしていきましょう。











