せどりの利益率って、何%あればOKなんでしょうか?
ジャンルごとに目安となる数値があれば知りたいです
結論を先に言ってしまうと『この数値を絶対に守るべし!』といったルールは存在しません。
ただルールはありませんが、長く実践していくと『おおよそこの位の数値に落ち着く』というデータはあるので、物販仲間からヒアリングした内容をお伝えしていこうと思います。
粗利益とは?
利益とは、収益から費用を差し引いたものを指します(物販でよく使われるのは『粗利益』と『純利益』の2つ)
粗利益は『売り上げから仕入れ原価を引いたもの』です。
粗利=売上げ-仕入れ原価
ただAmazonのFBAを利用したせどりの場合、原価に『Amazon手数料』を含めた額を指すことが一般的になっています。※会計ルール上正しいかどうかは別として。
Amazonは商品を1個販売するごとに手数料が発生します。そのため〝かかる手数料を含めて計算した方が分かりやすい〟ので、このような考え方になっていると思われます。
手数料・利益計算ツールでも、販売手数料を差し引いた金額が『粗利』として表示されています。
つまり、同業者仲間で粗利の話をする際は、下記の計算式が前提となっています。
粗利=売上げ-仕入れ原価-Amazon手数料
そして粗利益率(粗利率)を算出する計算式は下記の通り。
粗利益率=粗利÷売値
- 販売価格:10,000円
- 仕入価格:5,000円
- 販売手数料:1,000円(10%で計算)
- 粗利:①-②-③=4,000円
- ④÷①×100=40%
粗利益率の目安は?新品は15~20%、中古は30%以上
利益率って何%を目安にしていけばよいんでしょうか?
利益率は高ければ高いほど良いワケですが、取り扱うジャンルや販路によって、目安となる数値は異なります。
個人的な目安としては
- メーカー・卸仕入れ:10~15%
- 中国輸入:25~30%程度
このブログで初心者の方におススメしている『小型軽量プログラム』に関しては、25%以上で落ち着いています。
ちなみに、物販仲間にも『目安にしている粗利率』について聞いてみました。
■ 古本せどりのプロ聞いてみた
結果として20%くらいになることもありますが、仕入判断時の目安は30%くらいですね。
■ 中古レディースアパレルのプロに聞いてみた
商品撮影などの手間がかかるので、40-50%以上を目安にしています。
その他、周りの物販仲間にヒアリングした結果が以下の通り。
- 新品:FBA ⇒ 15%
- 新品(小型軽量プログラム)⇒ 25%
- 中古本 :FBA ⇒ 30%
- 中古アパレル:メルカリ ⇒ 40-50%
ジャンルや販路はもちろん。かかる手間によっても粗利率の目安ってのは変わってきますが、
粗利率の目安が気になって、夜も眠れない!
という方は、こちらを参考にしていただければ。
前述した粗利率の目安は、物販経験が5年以上ある方にヒアリングした結果です。
初心者の方が、いきなりこの利益率を目安に仕入れ判断をすると『何も仕入れできない…』という悪循環に陥る可能性大なので要注意!
※特に『楽天ポイントせどり』など、競合が多いジャンルに飛び込んた場合、最初からこの利益率を実現するのはほぼ不可能です。
後述しますがこの数値はあくまでも目安であり『絶対に守らなければいけないルールではない』ことを理解しておきましょう。
そもそもな話。粗利益率よりもっと大切なコト
粗利率の目安をお伝えしたところで…
ここから一番大切なことをお伝えします。それは何かというと…
「仕入れ」よりも「売る」方が何百倍も重要です!
今回紹介した粗利率の目安は、文字通り〝おおよその見当〟や〝物差し〟であって『その数値を必ず守らなければいけない』ワケではありません。
なぜかというと、物販においては粗利率よりも『商品を売って資金を回収するコト』の方が重要だからです。
- 粗利率が5%程度でも、1か月以内に売りきって資金回収できるなら問題ナシ
- 逆に粗利率が40%-50%あっても、売り切るまでに3か月~半年もかかると資金繰りが悪化します
どんなに粗利率が良くても『売れなければただのゴミ同然』、粗利率ばかり意識しすぎて売れない商品を仕入れてしまうと、キャッシュフローはドンドン悪化していきます。
売れ残った在庫は何も生まないばかりか、決算では資産に計上されちゃいますからね ⇒ 税金が増える
だからこそ、仕入れた商品は
『何が何でも早く売り切る!』
これが鉄則です。
そのため、仕入れ判断の際には粗利や粗利率が多少微妙であっても『回転良く売れるなら仕入れてOK』と判断していきましょう。
まとめ
ということで、利益率(粗利率)の目安は
- 新品:FBA ⇒ 15%
- 新品(小型軽量プログラム)⇒ 25%
- 中古本 :FBA ⇒ 30%
- 中古アパレル:メルカリ ⇒ 40-50%
ただし、物販においては粗利率よりも『商品を売って資金を回収するコト』の方が重要。
粗利や粗利率が多少微妙であっても『回転良く売れる商品を仕入れて』、資金回収を最優先で仕入れをするようにしましょう。