副業くんハードオフのジャンクコーナーって、安い物がいっぱいありますよね。あれを直して売ったら儲かりそうだけど…ぶっちゃけ、違法になったりしないんですか?
ジャンク品を安く仕入れて、直して売る。いわゆる「修理転売」ですね。うまくハマれば、仕入れ値の何倍もの値段で売れることもあって、副業として気になっている人も多いはずです。
私は中古パソコンを2,000台以上売ってきましたが、実はジャンク品の修理はほぼしない派です。その理由も含めて、この記事では修理転売が違法になるケース、稼げる理由と落とし穴、向いているジャンルと始め方まで、正直にまとめました。
ジャンク品を修理して売ること自体は、違法ではありません。
ただし、仕入れて売ることをくり返すなら古物商許可が必要です。電気製品のPSEマーク、スマホの修理、ゲーム機の改造などにはルールがあるので、そこだけは押さえておきましょう。
ジャンク品を修理して売るのは違法?
まず結論から。ジャンク品を直して売ること自体は、違法ではありません。フリマアプリでも、ジャンク品や修理品はふつうに売られていますよね。
ただ、やり方しだいで法律に引っかかるポイントがいくつかあります。ここを知らずに始めると、あとで困っちゃいます。
| 気をつけること | 関係する法律・ルール | ざっくり言うと |
| 仕入れて売るのをくり返す | 古物営業法 | 古物商許可が必要 |
| 電源コードやACアダプター付きの家電を売る | 電気用品安全法 | PSEマークがない物は事業として売れない |
| スマホを分解して直して売る | 電波法(登録修理業者制度) | 登録業者以外が直すと、技適の表示の扱いが変わる |
| ゲーム機を改造して売る | 不正競争防止法 | コピー防止を外す改造品の販売はNG |
| 動かない物を動作品として売る | フリマのルール・契約 | 状態を正直に書かないとトラブルに |
仕入れて売るなら古物商許可が必要
一度でも誰かの手に渡った物は、未使用でも「古物」です。そして、修理して手を入れても古物のままです。
古物を買い取って、利益を出すために売ることをくり返すなら、古物商許可が必要です。ジャンク品をハードオフやヤフオクで買って、直して売るのをくり返すなら、まさにこれにあたります。
許可なく営業すると、3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります(古物営業法31条)
一方、自分で使っていた物を売るだけなら、許可はいりません。
また、警察庁の解釈では、無料や引き取り料をもらって引き取った物を直して売るだけなら、古物営業にはあたらないとされています。ポイントは「お金を払って仕入れているか」と「くり返しているか」です。
ちなみに、古物商許可を取ると、古物商だけが参加できる「古物市場」も使えるようになります(参加には主催者の承認がいります)
仕入れの幅が広がるのも、許可を取るメリットです。


電気製品はPSEマークを確認する
電源コードのある家電や、ACアダプターなどの電気用品は、電気用品安全法の対象です。事業として売るなら、中古品でもPSEマークが付いている物でなければ売れません。
ノートパソコンの場合、本体よりも付属のACアダプター(法律上は「直流電源装置」)が対象になります。純正のACアダプターなら、たいていPSEマークが付いています。マークのない安い互換品を付けて売るのは避けましょう。
スマホの修理は登録修理業者制度に注意
スマホなどの携帯電話には、電波法の「技適」の表示があります。総務省の登録を受けた修理業者が決められた方法で直した場合は、修理後も技適の表示を使い続けられます。
でも、登録していない人が変更の工事をした場合は、技適の表示を取り除かなければなりません。スマホを自分で分解して直して売るのは、思っている以上にハードルが高いです。
ゲーム機の改造品は売らない
ゲーム機のコピー防止の仕組みを外す改造や、そのための機器・プログラムの販売は、不正競争防止法で禁止されています。刑事罰もあって、実際に摘発された例もあります。「直す」のはOKでも、「改造して売る」のはNG、と覚えておきましょう。
ブランド品の改造品・状態の書き方
部品を大きく替えた物を、元のブランドの正規品のように売ると、トラブルのもとです。どこを修理したのか、交換した部品は純正かどうかは、正直に書いておくのが安全です。
メルカリでは、ジャンク品も出品できますが、壊れているところや動かない機能は、説明文にくわしく書くことになっています。
「返品不可」「ノークレーム」と書くのは禁止です。それから、ふくらんだり壊れたりしたバッテリーが入った家電、非純正のバッテリーは、出品自体ができません。
リチウムイオンバッテリーがふくらんだ物は、発熱や発火のおそれがあります。修理する側も、売る側も、いちばん気をつけたいところです。
ジャンク修理が副業として稼げると言われる理由
ルールを押さえたうえで、なぜ修理転売が「稼げる」と言われるのか。理由はこの3つです。
仕入れ値がとにかく安い
ジャンク品は「動くか分からない」ぶん、ふつうの中古より大幅に安く売られています。直せれば、そのぶんがまるごと利益になります。
技術がそのまま強みになる
誰でも直せるわけではないので、直せる人は限られます。得意な分野ができれば、ライバルが手を出さない物を安く仕入れられるようになります。
同じ故障をくり返し直せる
たとえば同じ機種の同じ部分が壊れやすいなら、部品をまとめて用意しておけば、同じ修理を効率よくくり返せる。慣れるほど1台あたりの時間が短くなっていきます。
正直に言うと、儲からない落とし穴も多い
ただ、いいことばかりじゃありません。「ジャンク修理 儲からない」と検索する人がいるのも、ちゃんと理由があります。いちばん大きいのは、直らない物がまざること。
- 直せない物を仕入れると、仕入れ値がまるごと赤字になる
- 部品代や送料が思ったよりかかる
- 修理に時間がかかり、時給にすると安くなりがち
- 直したつもりでも、売ったあとに再発して返品になることがある
- 部品や修理途中の物で、部屋が散らかる
たとえば、こんな計算になります(数字は分かりやすくした例です)
| 項目 | うまくいった場合 | 1台直せなかった場合 |
| 仕入れ(3台) | 3,000円×3台=9,000円 | 9,000円 |
| 部品代 | 2,000円 | 2,000円 |
| 売上 | 8,000円×3台=24,000円 | 8,000円×2台=16,000円 |
| 手数料・送料(ざっくり) | 約5,000円 | 約3,400円 |
| 利益 | 約8,000円 | 約1,600円 |
3台のうち1台直せないだけで、利益は一気に減ります。しかも、ここに修理の時間は入っていません。「何台に1台は直らない」という前提で、仕入れ値を決めておくのが大事です。
修理転売に向いているジャンル
始めるなら、構造がシンプルで、部品が手に入りやすい物からがおすすめです。ざっくり比べるとこんな感じです。
| ジャンル | 難しさ | ポイント |
| フィギュア・プラモデル | やさしい | 電気を使わないので、汚れ落としや部品の補修が中心 |
| パソコン | ふつう | メモリやSSDの交換で直ることも多い。需要が安定している |
| ゲーム機 | ふつう〜難しい | 売れるのが早い。レトロ機は部品が手に入りにくいことも |
| カメラ・レンズ | 難しい | 需要は強いが、分解は細かい作業になる |
| オーディオ機器 | 難しい | コレクター需要で高く売れることがある |
| プリンター | ふつう | 同じ型を探している人や、OSに対応した物がほしい人に売れる |
| スマホ | 難しい | 登録修理業者制度があり、副業ではハードルが高い |
フィギュアやプラモデルは、電気を使わないぶん、壊れていても汚れ落としや塗装で見ちがえることがあります。プレミアのつきそうな物なら、なおさらですね。最初の練習にはちょうどいいかもです。
パソコンは、メモリやストレージの交換など、部品の差し替えで直るケースもあります。中古の需要も安定しているので、修理転売の中では取り組みやすいジャンルですね。ただし、これから売るならWindows 11に対応している機種を選ぶのが前提です。
ジャンク品の見分け方|仕入れで失敗しないコツ
修理転売は、仕入れの時点で勝負の半分が決まると言ってもいいくらいです。説明文と写真で、ここを見ておきましょう。
| 説明文の書き方 | だいたいの意味 |
| 通電のみ確認 | 電源は入るが、ほかの機能は確認していない |
| 動作未確認 | 電源が入るかも分からない |
| 部品取りに | 直して使う前提ではない。直らない可能性が高い |
| 〇〇が動きません | 壊れている場所がはっきりしている。直し方を調べやすい |
狙い目は、最後の「どこが壊れているか、はっきり書いてある物」です。型番と症状で検索すると、よくある故障なのか、部品はいくらで手に入るのかが、事前にけっこう分かります。
- 型番と症状で、直し方と部品代を調べたか
- 付属品(ACアダプター、ケーブル、バッテリーなど)がそろっているか
- 割れ・ゆがみ・水濡れの跡など、写真で分かるダメージがないか
- 直らなかったときに、ジャンクのまま売っていくらになるか
最後の「直らなかったときの出口」を考えておくと、赤字を小さくできます。ジャンク品は、ジャンクのまま売っても一定の需要があります。部品取り用に買う人や、自分で直したい人がいるからですね。
直さずに売る「ジャンク流し」という手も
ジャンク品を安く仕入れて、修理せずに、状態を正直に書いてそのまま売る。いわゆる「ジャンク流し」というやり方もあります。1回の利益は小さめですが、修理の時間がかからないので、直す技術がまだない人の入口にはなります。
もちろん、この場合も仕入れをくり返すなら古物商許可は必要ですよ。
ジャンク品を修理して売るまでの流れ
実際に始めるときの流れは、こんな感じになります。最初は1ジャンルに絞るのがコツですね。
仕入れて売ることをくり返すなら、最初に申請しておきます。許可が出るまで1か月以上かかることもあります。
最初はあれこれ手を出さず、直し方を調べやすいジャンルに絞ります。
ハードオフなどのリサイクルショップのジャンクコーナー、ヤフオク、フリマアプリなどで探します。説明文で、どこが壊れているかを必ず確認します。
直したら、ひととおりの機能を確認します。データが残っている物は、必ず消してから売ります。
どこを直したか、交換した部品、まだ残っている不具合をくわしく書きます。
| 仕入れ先 | 特徴 |
| ハードオフ | ジャンクコーナーが充実。実物を見て選べる |
| ヤフオク | ジャンクの出品が多い。説明文と写真をよく読む |
| メルカリなどのフリマ | 安く出ていることもあるが、状態の書き方は出品者しだい |
| ブックオフ | 扱う商品の種類が多く、意外な掘り出し物が見つかることも |
| セカンドストリートなど | ジャンクの扱いは少なめだが、掘り出し物も |
売る先は、メルカリやヤフオクが中心になります。Amazonは中古のコンディションの基準が細かく決まっているので、動かない物や修理品を出すなら、出品前に公式のガイドラインを確認しておきましょう。
私がジャンク修理をしない理由
ここまで書いておいて恐縮ですが、私自身はジャンク品の修理はほぼしていません(笑)
理由はシンプルで、副業で回すなら「ちゃんと動く中古」を仕入れて売るほうが、時間が読めるからです。修理は、直るかどうかも、何時間かかるかも分からない。本業がある会社員にとって、これがけっこうしんどいです。
| やり方 | 仕入れ値 | 手間 | リスク |
| ジャンク品を直して売る | 安い | 修理の時間がかかる | 直らないと赤字 |
| ジャンクのまま売る | 安い | 少ない | 利益は小さめ |
| 動く中古を仕入れて売る | ふつう | 動作確認と掃除くらい | 低め |
私がやっている中古パソコン転売は、3つ目のやり方です。仕入れのときに状態をしっかり見て、動く物だけを選ぶ。修理の知識がなくても、1台あたり数千円の利益をコツコツ積み上げられます。



もちろん、修理が好きな人や、すでに技術がある人にとっては、ジャンク修理は楽しくて稼げる副業です。自分に合うほうを選べばOKです。


よくある質問
修理転売について、よく聞かれることをまとめておきますね。
- 自分の壊れた物を直して売るのも、古物商許可がいりますか?
-
自分で使っていた物を売るだけなら、許可はいりません。許可が必要なのは、古物を仕入れて、利益を出すために売ることをくり返す場合です。
- ジャンクのまま売ってもいいですか?
-
売れます。メルカリなどでは、壊れているところや動かない機能を説明文にくわしく書けば出品できます。「返品不可」「ノークレーム」と書くのは禁止なので注意してください。
- 修理の技術はどうやって身につければいいですか?
-
まずは自分の物や、ごく安いジャンク品で練習するのがおすすめです。いきなり高い物に手を出すと、直せなかったときのダメージが大きくなります。
- 会社員の副業でもできますか?
-
できますが、修理は時間が読みにくいので、作業時間を確保できるかがカギです。副業の所得が年20万円を超えたら確定申告も必要になります。
まとめ
- ジャンク品を修理して売ること自体は違法ではない
- 仕入れて売るのをくり返すなら古物商許可が必要(修理しても古物のまま)
- 電気製品はPSEマーク、スマホは登録修理業者制度、ゲーム機の改造品はNG
- 状態は正直に書く。「返品不可」「ノークレーム」は書かない
- 直らない物がまざる前提で、仕入れ値を決める
- 修理が向かない人は、動く中古を仕入れて売るやり方もある
修理転売は、ルールを守れば立派な副業です。ただ、直らないリスクと時間をどう見るかで、向き不向きがはっきり分かれます。自分のペースと得意なことに合わせて、やり方を選んでみてください。
この記事の法律と規約の内容は、2026年10月5日に警察庁・経済産業省・総務省・メルカリの公式情報で確認しています。











