副業くん中国から商品を仕入れて売ってみたいんですけど、関税っていくらかかるんですか?個人で買うときと同じだと思っていいんでしょうか。
中国輸入を始めるとき、関税がいくらになるかは気になりますよね。仕入れ値に関わるので、ざっくりでも計算できるようにしておきたいところです。
この記事では、中国から仕入れるときの関税と消費税のしくみを、税関と財務省の公式の情報でまとめました。個人で使う物との違いや、計算のしかたも紹介します。
売るために仕入れる物は、「商品代+送料+保険料(保険をかけた場合)」に税率をかけて関税を計算します。個人で使う物の「海外の小売価格の6割」で計算する特例は使えません。
課税価格の合計が20万円以下なら、7つの区分の「簡易税率」(多くは5%か3%、衣類は10%)が使えます。そのうえで、輸入の消費税(合わせて10%)もかかります。
この記事の内容は、2026年10月12日に税関と財務省の公式サイトで確認しています。
個人で使う物と、売るために仕入れる物の違い
いちばん大事なのは、売るための仕入れは、個人で使う物と課税価格の計算がちがうということなんですよね。税関の冊子では、次のように説明されています。
| 個人で使う物 | 売るために仕入れる物 | |
| 課税価格 | 海外の小売価格×0.6 | 商品の価格+送料+保険料 |
| 1万円以下の免税 | 原則として免税(除外の品目あり) | 明記なし(税関に確認) |
| 20万円以下 | 簡易税率 | 簡易税率 |
税関の国際郵便の冊子では、課税価格の計算の説明の中で、商業貨物や商業サンプルは個人で使う物ではない、と書かれています。仕入れのつもりで「個人使用」として通すのはやめましょう。
1万円以下の免税が販売目的の輸入に使えるかどうかは、税関の資料ではっきり書かれているところを見つけられませんでした。少額の仕入れでも、税関に確かめておくと安心です。
課税価格20万円以下なら「簡易税率」
課税価格の合計が20万円以下なら、品目を7つにまとめた「簡易税率」が使えます。何千もある品目の中から税率を探さなくていいので、計算がかなりラクなんです。
| 区分 | 主な品目の例(税関の表より) | 関税率 |
| 1 | 酒類(ワイン・焼酎・清酒など) | リットルあたり20〜70円 |
| 2 | トマトソース、氷菓、毛皮製品など | 20% |
| 3 | コーヒー、茶(紅茶を除く)など | 15% |
| 4 | 衣類・衣類附属品(ニット・編み物を除く)など | 10% |
| 5 | プラスチック製品、ガラス製品、卑金属製品、家具など | 3% |
| 6 | ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品など | 無税 |
| 7 | その他のもの | 5% |
ただし、革製品やニットの服、履物、穀物の加工品や肉の加工品(ハム・缶詰など)は簡易税率の対象外で、品目ごとの一般の税率になります。課税価格が20万円を超えたときも、一般の税率です。
関税が無税の物でも、輸入の消費税はかかります。また、輸入者が一般の税率を希望すれば、簡易税率ではなく一般の税率で計算してもらうこともできます。
一般の税率は、品目(HSコード)と原産地で細かく決まっています。くわしくは税関の「実行関税率表」で調べられます。
関税と消費税の計算のしかた
計算の順番は、関税を出してから、それを足して消費税を出すです。消費税の計算のもとになるのは「課税価格+関税」なんですよね。
商品の価格に、送料と保険料を足します。
課税価格に関税率をかけます。
(課税価格+関税)に7.8%をかけます。
消費税の額に22/78をかけます。消費税と地方消費税で、合わせて10%です。
たとえば、区分7「その他のもの」(5%)にあたる物を、商品代5万円・送料8,000円で仕入れたとします。これは説明のための仮の数字です。
| 項目 | 計算 | 金額(目安) |
| 課税価格 | 50,000円+8,000円 | 58,000円 |
| 関税 | 58,000円×5% | 2,900円 |
| 消費税 | (58,000円+2,900円)×7.8% | 約4,750円 |
| 地方消費税 | 消費税×22/78 | 約1,340円 |
| 税金の合計 | 約8,990円 |
実際の税額は端数が切り捨てになるので、この計算より少し少なくなることがあります。仕入れ値を考えるときは、商品代と送料に加えて、この税金のぶんも見込んでおきましょう。
関税はいつ、どうやって払う?
払い方は、国際宅配便か、国際郵便かで変わります。税関の冊子では、こう案内されています。
| 送り方 | 払い方 |
| 国際宅配便 | 多くは通関業者が手続きを代わりに行い、宅配業者が立て替えた関税などを、配達のときなどに宅配業者を通して払う |
| 国際郵便 | 税金が1万円以下なら、郵便配達員に頼んでその場で払える。銀行や郵便局の窓口で払う方法もある |
通関業者に手続きを頼むと、通関の代行料などがかかります。郵便で税金がかかるときも、日本郵便の取扱手数料がかかるんです。あわせて見込んでおきましょう。
代行業者を使って仕入れる場合の、関税の払い方や請求のされ方は、業者ごとにちがいます。使う前に料金のページで確かめてください。
なお、国税庁の文書回答では、輸入の手続きをほかの会社に頼んだ場合、輸入の消費税を仕入れの税額控除にできるのは、輸入申告をする本人(荷受人)とされています。消費税の課税事業者の人は、だれの名前で輸入するかも確かめておきましょう。
代行業者の選び方は、こちらにまとめています。


中国からの輸入でRCEPの税率は使える?
中国からの輸入では、RCEP(アールセップ)という協定の税率を使える場合があるんです。
税関の手引きによると、日本に輸入するときは、日本の輸入者が自分で原産品申告書を作る「輸入者による自己申告」が使えます。ただし、その商品が原産品だと証明できる十分な情報を持っていることが条件です。
申告書は英語で作り、輸入許可の翌日から5年間は書類を保管します。
原産品だと示すには製造の情報が必要になると考えられ、少しずつ既製品を仕入れるせどりで使えるかは、公式の資料には書かれていません。使いたいときは、税関の事前教示や相談窓口で確かめましょう。
2028年から少額の輸入のルールが変わる
財務省の令和8年度税制改正の解説では、少額の輸入のルールの見直しが示されています。今のうちに知っておきたいポイントは2つなんですよね。
- 個人で使う物の「海外の小売価格の6割」で計算する特例は、2028年3月末で廃止
- 2028年4月1日から、1万円以下の通信販売の商品を日本へ送る海外の販売者に、消費税の納税義務がかかる
財務省の解説では、輸入するときの1万円以下の免税そのものは残る、とされています。ただ、6割の特例がなくなると、個人で使う物で免税になる範囲は狭くなります(今は小売価格で約16,666円まで→課税価格で1万円まで)
2028年が近づいたら、税関の最新情報を確かめましょう。
関税や消費税は、仕入れ値に入れていい?
関税は、仕入れにかかった費用の一部として扱われることが多いです。国税庁の確定申告書等作成コーナーでも、機械などの資産の取得価額に関税を含める例が説明されているんですよね。
ただ、売るための商品(棚卸資産)での扱いや、輸入の消費税の扱いは、消費税の課税事業者かどうかでも変わります。くわしくは、税務署や税理士に確かめるのが確実です。
せどりの税金と経費の考え方は、こちらにまとめています。


中国からの関税のよくある質問
最後に、よく聞かれることに答えておきますね。売るための仕入れは「商品代+送料」で計算と覚えておけば、大きくは外れません。
- タオバオで少しだけ仕入れても関税はかかりますか?
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課税価格や品目によって変わります。1万円以下の免税が販売目的の輸入にも使えるかは、税関の資料で明記を見つけられなかったので、気になるときは税関に確かめてください。
- 個人で使う物として申告すれば安くなりますか?
-
売るための物を個人で使う物として申告するのはやめましょう。税関の冊子では、商業貨物は個人で使う物ではないので課税対象になると書かれています。
- Qoo10で中国から届く商品にも関税はかかりますか?
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海外から届く商品なので、課税価格や品目によって関税・消費税がかかることがあります。個人で使う物なら、課税価格の合計が1万円以下で原則免税です。仕入れ目的なら、課税価格は商品代+送料+保険料で考えます。
- 関税率はどこで調べられますか?
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20万円以下なら、税関の「少額輸入貨物の簡易税率」の表で確かめられます。20万円を超えるときや簡易税率の対象外の品目は、税関の「実行関税率表」で調べます。
まとめ
中国から仕入れるときの関税は、「商品代+送料+保険料」に税率をかけ、消費税を足すのが基本なんですよね。
- 売るための仕入れは「商品の価格+送料+保険料」が課税価格。6割の特例は使えない
- 課税価格の合計が20万円以下なら簡易税率(その他5%、衣類10%、プラスチック製品3%など)
- 消費税は(課税価格+関税)×7.8%、地方消費税は消費税×22/78。合わせて10%
- 国際宅配便は宅配業者を通して、郵便は配達員か窓口で払う
- 2028年3月末で個人使用の6割特例は廃止。最新は税関で確かめる
中国輸入の代行業者ラクマートの使い方は、こちらで書いています。









