コニシです。
3か月ほど前から、パソコン転売のサポートをしている「Aさん」という方のお話です。
私のブログを見てパソコン転売に興味を持ち、

ぜひ、パソコン転売を教えて欲しい!
と連絡をくれたことがキッカケで、Aさんのサポートをすることになりました。
Aさんの実績と、3か月間のロートマップはコチラの記事で紹介しています。


Aさんのパソコン転売の実績は後ほど紹介するとして、実は今回Aさんをサポートするにあたり、1つだけ私から提案したことがあります。
それは、Aさんが実践中のAmazonせどりをヤメてもらうことです。
最初に提案したときはAさんも動揺していましたが、しっかりと数字を見せて説得したところ、



確かに、やめた方が良いかもしれないですね。
と納得いただき、Amazonせどりはお休みし、パソコン転売だけに集中してもらうことにしました。
結果、Amazonせどりを中断することは大正解だったので、そこに至るまでの経緯を簡単に解説しようと思います。



これからAmazonせどりを始めようと思っている方はもちろん、今Amazonせどりが「イマイチ上手くいっていない、、」という方は、ぜひ参考にしてください。
Aさんの状況をヒアリング~せどりをヤメてもらうまでの流れ
私が実践しているパソコン転売は、メルカリ・ラクマといったフリマアプリで販売する方法です。


そのため、Amazonアカウントを使うことは無いし、仮にAmazonせどりを実践中でも大きな問題はないんですが。
サポートを始める前に、AさんのAmazonせどりの状況をヒアリングすると



ちょっと言いにくいんですけど「そりゃ、お金増えないっすよ!」
とかなり悲惨な状況だったので、Amazonせどりはヤメた方がいいんじゃないかなー、というのが第一印象。
zoomで音声だけのやり取りだったので、Aさんの表情は分からないんですが、



この際、Amazonせどりは一旦やめちゃいましょう!
と伝えたときは、、、


たぶん、こんな表情をしていたと思います(笑)
当時のAさんの状況を説明すると
- 副業(本業は技術職)
- 既婚(奥さん&お子さん二人)
- 仕入れは100%電脳せどり(ネット仕入れ)
- 使える資金は現金20万円+クレカ枠50万円
- せどり歴は3か月ほど
仕事が忙しく外に出られる時間も少ないので、電脳せどりオンリーで100%ネット仕入れ。ヤフショや楽天から仕入れて⇒Amazonで販売するという、一般的な電脳せどりを実践されていました。
ただ、



「頑張ってはいるんですけど、お金が増えている感覚が全く湧いてこなくて、、」
本人いわく「あまり数字に強い方ではない」ため、お金が増えない理由がイマイチ分からないとのこと。
数字に強いかどうかは、とりあえず二の次で。
今の新品Amazonせどりは、超薄利(利益が少ない)なので、手持ち資金20万円程度ではお金が増えなくて当然。
新品Amazonせどりの利益率は、よくて15%程度。初心者のうちは10%を切ることも珍しくありません。
例に漏れず、Aさんの利益率も「おそらく10%くらいだと思います」とのことだったので、



この際なので、しっかりと数字を出してみましょう。
と、zoomをつなぎながら、仕入れ管理シートをチェックしてもらうと「利益率8%」と、本人が想像するよりも低い数字であることが発覚しました。


仕入れ資金20万円、利益率8%で計算すると、


扱うカテゴリによって多少の差はありますが、20万円分の商品を全て売り切っても、利益はたったの2万円。
Aさんが想定していた利益率10%で計算しても、


全て売り切ったときの利益は2.4万円と、大差はありません。
さらにここから、大口出店費用などの固定が差っ引かれます。
- Amazonの大口出店費用:5,390円
- プライスター(価格改定ツール):5,280円
- Keepa(リサーチツール):約3,000円
大口出店とプライスターは必須。KeepaはAさんも契約されていましたし、使っている方も多いので、とりあえず計算に含めておきます。
出店費用+必須ツール2点で「13,670円の固定費」がかかるため、
- 利益率8%計算の粗利「20,025円」から
- 固定の合計「13,670円」を引くと
- 手元に残るのは「たったの6,355円」
ここからさらにFBA倉庫への送料や、発送用ダンボールなどの経費がかかるので、利益はもっと少なくなります。



言い方が悪いかもしれませんが、これならわざわざせどりをやらずとも、クラウドワークスやランサーズで「オンラインバイト」をやっていたほうがマシなレベルですね。
特に資金が少ないうちは「固定費をかけない」は必ず守るべき必須ルールです。


ちなみに、利益率を20%まで無理やり上げると、


粗利から手数料を差し引いて、約4.2万円の利益。なんとか見れる数字になりましたが、今のAmazonせどりで利益率20%を常時キープし続けるのは至難の業です。
この計算結果をAさんに伝えると、



なんとなく想像はしていたんですが、結果を見るのが怖くて目を背けていたんですよね.. これだと頑張っている意味もないので、Amazonせどりはお休みしようかと思います。
と納得していただき、Amazonせどりの仕入れはストップ。
その時点で持っていた在庫は価格を下げて全て売り切り、Amazonアカウントは大口 ⇒ 小口へ変更してもらいました。


思うような結果が出なかったAmazonせどりですが、それでもAさんが良かった点は、
- 高額コンサルに入っていなかったこと
- 仕入れにクレカを使っていなかったこと
この2点に手を出していなかったことが、本当に救いでした。
「高額コンサルに入って仕入れ資金が枯渇、、」は言わずもがなだし、クレカ仕入れは諸刃の剣。
仕入れにクレカを使ってしまうと、自分のキャパ以上の金額をホイホイ仕入れてしまうため、かなりのスピード感をもって商品を売らなければ、
なんてことが容易に起きてしまいます。
その点、Aさんは自他ともに認める「ビビり」とのことで、コンサルに入る&仕入れにクレカを使うことに慎重だったため、最悪の状況だけは回避できた、というところです。
まとめ
ということで、小資金ではお金が増えないAmazonせどりに見切りをつけ、パソコン転売に乗り換えたAさんのお話でした。
こんなことを書くと、パソコン転売を持ち上げるための



「ポジショントークだ!」
と言われるかもしれませんが、そんな意図はこれっぽっちもありません。
私自身もAさんと同じように、サラリーマン時代に「副業&小資金」でAmazonせどりをスタートしたんですが、
- 利益率の低さ
- 競合の多さ
- 出品制限
- 真贋調査
- 資金を回すのキツすぎる、、
Amazon特有のルールに苦しめられて資金が回らず、全く結果が出ない時期があったんですよ。
恥を忍んで友人に少しだけ借金までして、


自分のへそくりも全て注ぎ込んで、命からがら逃げきることできました。
全てが片付き、一息ついた後に見た「楽天銀行の残高:3,024円」という数字は、一生忘れることが無いと思います。


これはパソコン転売の方が優れているとか、Amazonせどりが悪いとかそういった話ではなく、
- 大量の資金を投入して、
- 薄利で回して、
- FBAを使って自動化する
今のAmazonせどりはこういったものなんですよ。
50万円突っ込んで、全て売り切ってようやく利益10万円とか。そんなレベルの稼ぎ方なんです(しかも固定費までかかるという..)



そもそも資金が少ないうちは手を出しちゃダメで、単価が低い小型軽量商品をやるにしても30万円、単価の高い商品をやるなら100万円は資金を貯めてから手を出さないと、ホントに痛い目を見ます。
「Xでフォロワー1万人の発信者が、”Amazonせどりオススメ!”って言っているから」とか、そういった根拠のない指標に振り回されないよう、自分で判断できる考え方を身につけていきましょう。
ちなみに、Amazonせどりをやめて、中古ノートパソコン転売をスタートしたAさんがどうなったかというと、、


スタートから3か月半で、目標の月利10万円を楽々とクリア。
2月は仕入れ額23万円に対して、手元に残る利益が13万円/利益率30%越えと、Amazonせどりが比較にならないほど圧倒的な利益をたたき出しています。
※販売手数料・お客様への送料も全て差し引いた後の、純粋な手残りの金額です。
どうしてもAmazonせどりをやりたい方は、まずはAさんのようにパソコン転売で「確固たる収益の柱」を構築し、毎月の安定収入を手にしてから、Amazonせどりに取り組むことをおススメします。
Aさんの実績と、3か月間のロートマップはコチラの記事で紹介しています。


その他、中古パソコン転売のあれこれは、沢山記事をアップしているので、ぜひ読んでみてください。

