副業ちゃんAmazonで欲しいバッグを見ていたら、同じ商品なのに「並行輸入品」のほうが安くて…。これって偽物なんですか?買っても大丈夫でしょうか?
「並行輸入品」と書かれていると、正規品とどう違うのか、なんだか怪しく見えてしまいますよね。安いからといって飛びついていいのか、迷う気持ちはよく分かります。
この記事では、並行輸入とは何か、正規品との違い、偽物や違法にあたらないのか、Amazonで買うときに確かめたいことを、Amazonのヘルプや税関などの公的な情報でまとめました。
並行輸入品は、メーカーが認めた正規の輸入代理店以外のルートで日本に入ってきた商品です。偽物という意味ではなく、商標権を侵害しない並行輸入品は輸入できると税関も案内しています。
ただし、Amazonのヘルプでは、一部の商品を除きメーカーや正規代理店の保証・修理は受けられない、説明書が日本語でない場合がある、などの制限が挙げられています。買う前に、だれが売っているか・保証があるかを確かめましょう。
この記事の内容は、2026年10月11日にAmazonのヘルプ、税関、JETRO、公正取引委員会、総務省の公開情報で確認しています。
並行輸入とは?正規品との違いは?
Amazonのヘルプでは、並行輸入品を「メーカーが認める正規輸入代理店以外を通じて国内に輸入された商品」と説明しています。つまり、違うのは「日本に入ってきたルート」なんですよね。
JETRO(日本貿易振興機構)のQ&Aでも、代理店の契約を結んでいない第三者の輸入者や個人が、海外の製造者などから輸入することを並行輸入と説明しています。
| くらべる点 | 正規輸入品 | 並行輸入品 |
| 日本に入るルート | メーカーが認めた正規代理店 | 正規代理店以外の業者や個人 |
| 値段 | 定価に近いことが多い | 安い場合がある |
| メーカー・代理店の保証 | 受けられる | 一部の商品を除き受けられない(Amazonのヘルプ) |
| 説明書・パッケージ | 日本語 | 日本語でない場合がある |
並行輸入品は、正規代理店を通さないぶん安いことがあり、日本で売っていない商品が買えることもあります。そのかわり、保証や説明書の面で制限が出ることがある、というわけです。
並行輸入品は偽物?違法じゃないの?
並行輸入品は、それだけで偽物や違法というわけではありません。税関のカスタムスアンサーでも、商標権などの侵害にならない並行輸入品は輸入できると案内されているんです。
JETROのQ&Aには、税関が判例をもとに示している、商標権の侵害にならない並行輸入の考え方が載っています。かんたんに言うと、次の3つです。
- 海外で、商標の持ち主(または許可を受けた人)が正しく商標を付けた本物であること
- 海外の商標の持ち主と日本の商標の持ち主が、同じか、同じと見られる関係にあること
- 日本の商標の持ち主が品質を管理でき、品質に実質的な差がないこと
JETROは、実際には裁判の事案ごとに判断されるとも書いています。また公正取引委員会は、並行輸入品は一般に価格競争をうながす効果がある、という考え方を示しています。
ただし、「並行輸入品」と書かれていても、中身が本物かどうかは別の話です。海外の事業者から送られてくる模倣品(偽物)は、個人で使う目的でも2022年10月1日から輸入できなくなっています。



「並行輸入品=偽物」ではないけど、「並行輸入品と書いてあれば本物」でもないんですよね。売っている人を見るのが大事です。
Amazonで並行輸入品を買うときの注意点
Amazonのヘルプでは、並行輸入品についてAmazon.co.jpではサポートを受け付けていない制限がいくつか挙げられています。買う前に知っておくと安心なんですよね。
- 一部の商品を除き、正規輸入代理店やメーカーの保証・修理は受けられない
- パッケージや説明書が日本語でない場合がある
- 仕様が正規品と違い、日本国内での使用に制限がある場合がある
- 仕入れルートの違いで、商品の箱や装飾に差が出ることがある
また、マーケットプレイスの出品者が売っている並行輸入品には、出品者ごとの条件が使われます。出品者が独自の保証を付けている場合もあるので、買う前に商品ページと出品者の情報を確かめましょう。
腕時計と、服・バッグは別のルールがある
Amazon.co.jpが販売・発送する並行輸入品のうち、腕時計と、服・シューズ・バッグ・ジュエリーには、別のヘルプページがあります。
| カテゴリ | 保証と修理(Amazon.co.jpが販売・発送する物) |
| 腕時計 | メーカー発行の国際保証が付く。保証期間中はAmazon指定の業者で修理。転売目的で買った物は保証の対象外 |
| 服・シューズ・バッグ・ジュエリー | 大半は保証なし。修理はAmazonでは受けておらず、メーカーに直接連絡 |
お客様都合の返品・交換は、原則として商品の到着から30日以内です。マーケットプレイスの出品者の商品は、出品者の返品条件を確認してください。
電化製品の並行輸入品は「技適マーク」も確認
スマホ・ワイヤレスイヤホンなど電波を使う製品は、技適マークが付いているかを見ておきたいところです。ここを見落とす人、けっこう多いんですよね。
総務省の周知資料では、日本で使えるほとんどの無線機には技適マークが付いていて、技適マークのない無線機を使うと電波法違反になるおそれがある、と案内されています。
Amazonのヘルプにある「日本国内での使用に制限がある場合」は、こうしたケースも含みます。電化製品の並行輸入品は、商品ページで技適マークの有無を確かめてから買うのが安心です。


せどりで並行輸入品を扱うときに気をつけること
せどりの目線だと、並行輸入品は安く仕入れられる可能性がある一方で、本物かどうかを証明しにくい商品です。私の考えでは、初心者がいきなり手を出すジャンルではないんですよね。
理由は、本物だと証明する書類を用意しにくいこと、出品に許可が要る場合があること、保証の有無を買う人に説明する必要があることの3つです。
Amazonでブランド品を売ると、本物かどうかの証明(請求書など)を求められることがあります。仕入れ先が分からない商品は、そこで困ることになります。


また、正規品と並行輸入品とでは、保証や説明書が違うことがあります。売るときは、買う人が正規品だと思って買わないよう、並行輸入品であることと保証の有無をはっきり伝えましょう。
出品のルールは、Amazonのセラーセントラルのヘルプで確認してください。
売る側は、電化製品のPSE、電波を使う製品の技適、食品衛生法、薬機法、そして商標権を侵害する偽物にも気をつける必要があります。くわしくはこちらでまとめています。


並行輸入品のよくある質問
最後に、よくある疑問に答えておきますね。迷ったら「だれが売っているか」と「保証があるか」を見ればOKです。
- 並行輸入品はなぜ安いんですか?
-
Amazonのヘルプでは、正規輸入代理店を通さず仕入れられるため、正規代理店の商品より安い場合がある、と説明されています。
- 並行輸入品はメーカーで修理してもらえますか?
-
Amazonのヘルプでは、一部の商品を除きメーカーや正規代理店の保証・修理は受けられないとされています。
公正取引委員会は、総代理店が合理的な理由なく修理を断ることは問題になるおそれがある、という考えを示しています。ただし、必ず受けてもらえるという意味ではないので、買う前にメーカーへ問い合わせると確実です。
- 並行輸入品を個人で買うのは違法ですか?
-
並行輸入品であることだけでは違法ではありません。税関も、商標権などの侵害にならない並行輸入品は輸入できると案内しています。ただし、商標権を侵害する物や偽物(模倣品)は別で、個人で使う目的でも輸入できません。
- Amazonで並行輸入品を返品できますか?
-
お客様都合の返品・交換は原則として商品の到着から30日以内です。マーケットプレイスの出品者の商品は、出品者の返品条件によります。
まとめ
並行輸入品は、ルートが違うだけで、偽物という意味ではないんですよね。そのかわり、保証や説明書では正規品と差が出ることがあります。
- 並行輸入品は、正規の輸入代理店以外のルートで入ってきた商品
- 商標権を侵害しない並行輸入品は輸入できる(税関)
- 一部を除き、メーカーや正規代理店の保証・修理は受けられない(Amazonのヘルプ)
- 説明書が日本語でない、仕様が違うことがある
- 電化製品は技適マークも確認。偽物は個人で使う目的でも輸入できない
海外通販で偽物をつかまないための見分け方は、こちらでまとめています。














