副業くんAliExpress(アリエク)って、有名ブランドやキャラクターのグッズまで安く売ってますよね。これって本物なんですか?せどりの仕入れに使っても大丈夫?
AliExpressは、中国のアリババグループが運営する海外向けの通販サイトです。日本ではまず見ない値段の商品が並んでいて、せどりの仕入れ先として気になっている人も多いはずです。
ただ、AliExpressには偽物(コピー商品)も出品されています。うっかり買ってしまうと、届かずに税関で没収されたり、転売すれば法律違反になったりします。
この記事では、AliExpressで偽物が多いジャンル、買う前の見分け方、偽物が届いたときの返金のしかた、仕入れ・転売のリスクを、AliExpress・税関の公式情報と法律の条文で確認してまとめました。
先に結論から。
AliExpressで売られている欧米のハイブランドやアニメ・キャラクターのグッズは、偽物と考えて買わないのが安全です。
偽物は、海外の業者から送られるものは個人で使う目的でも税関で没収されます。転売すれば商標法違反になり、10年以下の拘禁刑や1,000万円以下の罰金の対象です。偽物が届いたら、受け取り後すぐに返品・返金をリクエストしましょう。
AliExpressに偽物はある?
結論から言うと、あります。AliExpressは、世界中の出品者(多くは中国の業者)が商品を売るマーケットプレイスです。
運営は偽造品や知的財産権を侵害する商品の出品を禁止しています。ただ出品の数が多く、取り締まりが追いついていないのが実情です。
税関で止められた偽ブランド品などの知的財産侵害物品は、2025年の1年間で31,760件。そのうち92.1%が商標権の侵害(偽ブランド品など)で、82.8%が中国から送られたものでした。(財務省・税関の公表資料で確認)
なぜ偽物が出回るのか
中国には、いろいろな商品をつくる工場がたくさんあり、本物そっくりのコピー商品も安くつくれてしまいます。
AliExpressは誰でも出品しやすいしくみなので、そうした商品が紛れこみやすくなります。偽物を売る業者は、ストアを閉じては新しく開き直すこともあります。
本物を売っている公式ストアもある
一方で、AliExpressには、ブランドの公式ストア(ストア名に「Official Store」と付いたもの)もあります。
特に、Xiaomi(シャオミ)やAnker(アンカー)のような中国のメーカーは、AliExpressに公式ストアを出していることがあります。
ただし、ストア名やマークだけで本物と決めつけるのは危険です。ブランドの公式サイトから、そのストアにリンクしているかを確認するのが確実です。
AliExpressで偽物が多いジャンル
| ジャンル | 例 | 注意する理由 |
| 欧米のハイブランド | バッグ、財布、アクセサリー、アパレル | ハイブランドは販売先を厳しく管理していて、AliExpressで正規品が安く売られることはまずない |
| スポーツブランドのスニーカー | 人気モデルのスニーカー | 精巧なコピー(いわゆるスーパーコピー)が多い |
| アニメ・キャラクターのグッズ | フィギュア、ぬいぐるみ、ステッカー、カード | 権利者の許可のない海賊版が多い |
| 有名メーカーのオーディオ | ワイヤレスイヤホン、ヘッドホン、スピーカー | 見た目をまねた模倣品が多い。電波法やPSEの点でも危険 |
| スマホ・Apple製品と周辺機器 | イヤホン、充電器、ケーブル | 安全基準を満たさない充電器などは発火のおそれもある |
家電やオーディオの偽物は、ブランドの問題だけでなく、安全面のリスクもあります。
日本で電気製品を売るには電気用品安全法(PSE)、無線機器には電波法(技適)のルールがあります。模倣品がそのルールを満たしているとは限りません。
買う前にできる、偽物の見分け方
次のどれかに当てはまる商品は、偽物の可能性が高いと考えましょう。
① 定価や相場と比べて、安すぎる
本物の定価や、国内の中古の相場と比べて、極端に安い商品は要注意です。偽物は材料も作りも安いので、安くしても利益が出ちゃいます。
逆に、本物と同じくらいの値段だから本物、とも限りません。人気で品薄の商品は、相場そのものが上がっていることもあるので、今の相場を調べてから比べましょう。
② ロゴが隠されていたり、商品名がぼかされていたりする
商品画像のロゴにモザイクやスタンプがかかっている、商品名がブランド名ではなく「for ○○」のような書き方になっている、といった商品は、偽物を検索で見つかりにくくしているサインです。
③ レビューが少ない・不自然
レビューの数が少ない、似たような短いレビューが同じ時期に並んでいる、といった場合は注意が必要です。写真付きのレビューや、評価の低いレビューも読んで、実際に届いた物を確認しましょう。
④ ストアの実績が少ない
開店してまもないストアや、フォロワー・評価が少ないストアは避けたほうが安心です。ストアのページで、開店からの期間や評価を確認しましょう。
⑤ 画像検索で、元の画像を確かめる
商品画像を画像検索にかけると、ブランドの公式サイトの画像を無断で使っていることが分かる場合があります。公式の画像を使っているのに値段が安すぎるなら、偽物を疑いましょう。
- ハイブランド・アニメのグッズは、そもそも買わない
- 定価や相場と比べて、安すぎないか
- ロゴのモザイク、「for ○○」のような商品名になっていないか
- レビューの数と中身は自然か(写真付き・低評価も読む)
- ストアの開店からの期間と評価は十分か
- ブランドの公式サイトからリンクされた公式ストアか
偽物が届いたときの返金のしかた
AliExpressには「お客様プロテクション」という購入者を守るしくみがあります。届いた商品が説明や写真と違う、破損していた、届かない、配送中に紛失した、といった場合に、返金を受けられます。
開けるときの様子を動画や写真に残しておくと、あとで証拠になります。届いた商品のロゴ、タグ、パッケージなども撮っておきましょう。
注文画面の「販売者に連絡」から、販売者と話し合います。
英語で伝えるなら、たとえば「The item I received is not genuine. I would like a refund.(届いた商品は本物ではありません。返金を希望します)」のように書きます。
「私の注文」から該当の注文を探し、「注文の詳細」から返品・返金を希望する商品を選んで、理由を書いて送ります。必要に応じて、写真などをアップロードします。
対象になれば、アリエクスプレスの払い戻しアカウント(条件あり)か、購入時の支払い方法に返金されます。
(2026年10月時点・AliExpress公式の「お客様プロテクション」のページで確認)
受け取りから15日以内なら「無料返品」サービスを使えます。偽物かもしれないと思ったら、時間をおかずにすぐ手続きしましょう。自己都合の返品は、返送料が自己負担になります。
販売者から、AliExpressを通さずに個別に返金するので手続きを取り下げてほしい、と持ちかけられることがあります。
AliExpressの手続きの外でのやりとりは、トラブルになっても守ってもらえません。応じずに、AliExpressの手続きの中で解決しましょう。
分からないことは、AliExpressの24時間のライブチャットで問い合わせられます。
偽物は個人で使うだけでもダメ?税関で没収されるケース
偽ブランド品などの知的財産権を侵害する物品は、関税法で輸入が禁止されています。
さらに、2022年10月1日からは、海外の通販サイトで買って海外の業者から送られた偽物は、個人で使う目的でも輸入できなくなりました。(2026年10月時点・税関の公式サイトで確認)
| 2022年9月まで | 2022年10月から | |
| 個人で使う目的の偽物(海外の業者から送られたもの) | 輸入できることがあった | 輸入できず、没収の対象 |
| 事業として(転売目的で)輸入する偽物 | 輸入できない・罰則あり | 輸入できない・罰則あり |
個人で使う目的で、事業として輸入しているのでなければ、罰則の対象にはなりません。ただし、商品は没収され、購入代金の返金も税関は対応しません。返金は、買った通販サイトに問い合わせることになります。
「認定手続開始通知書」が届いたら
税関で偽物の疑いがある荷物が見つかると、輸入者(受取人)に「認定手続開始通知書」が届きます。
原則として、通知書の日付の翌日から10執務日以内に、意見や証拠を出すことができます。出さないと、不利に扱われることがあります。手続きは、通知から1か月以内が目安です。
偽物だと分かっている場合は、争わずに、任意放棄(所有権を手放すこと)などの方法を選ぶこともできます。手続きのくわしい内容は、通知書の案内や税関の公式サイトで確認しましょう。
(2026年10月時点・税関の公式サイトで確認)
偽物を仕入れて転売するとどうなる?
せどりで偽物を仕入れて売るのは、知らなかったでは済まされない違法行為です。主に、次の法律の罰則の対象になります。
| 法律 | どんなとき | 罰則 |
| 商標法(78条) | 偽ブランド品などを売る(商標権の侵害) | 10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金(両方のことも) |
| 商標法(82条) | 会社の業務として行った場合 | 会社にも3億円以下の罰金 |
| 不正競争防止法(21条) | 有名な商品とまぎらわしい商品や、形をまねた商品を売るなど | 5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金(両方のことも) |
| 刑法(246条) | 偽物を本物とだまして売る(詐欺) | 10年以下の拘禁刑 |
(2026年10月時点・e-Gov法令検索の条文で確認。2025年6月から、刑罰の「懲役」は「拘禁刑」に変わっています)
偽物の輸入は、関税法の違反にもなります。実際に、税関が商標権を侵害する衣類を中国から密輸入しようとした人を告発した例もあります。偽物の販売による検挙は、毎年のように報道されています。
販売サイトのアカウントも止められる
Amazon、メルカリ、ヤフオクなど、国内の販売サイトはどれも偽物の出品を禁止しています。見つかれば、出品の削除やアカウントの停止の対象になります。
Amazonでは、真贋調査で仕入れ先の請求書を求められることもあり、AliExpressの領収書では本物の証明になりません。





せどりで長く稼ぎたいなら、ブランド品やキャラクターグッズをAliExpressから仕入れるのは絶対にやめましょう。一度アカウントを失うと、取り返すのは本当に大変です。
AliExpressを上手に使うには
偽物のリスクはありますが、AliExpressにはブランドと関係のない雑貨や、パーツ、道具など、安くて便利な商品もたくさんあります。
- ブランド名・キャラクターの入っていない商品を選ぶ
- ブランド品を買うなら、ブランドの公式サイトからリンクされた公式ストアで
- 届いたらすぐに確認し、問題があれば15日以内に返品・返金の手続き
- せどりの仕入れには使わない(真贋調査や法律のリスクがある)
中国から仕入れてせどりをするなら、代行業者を使って、ブランドと関係のない商品を仕入れるのが基本です。代行業者の選び方は、こちらでまとめています。


よくある質問
- AliExpressで偽物を買ってしまいました。罰則はありますか?
-
個人で使う目的で、事業として輸入したのでなければ、罰則の対象にはなりません。ただし、海外の業者から送られた偽物は、税関で没収されます。
- 届いた商品が偽物でした。返金してもらえますか?
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AliExpressの「お客様プロテクション」で、説明と違う商品は返金の対象です。受け取ったらすぐに販売者に連絡し、返品・返金をリクエストしましょう。
- スーパーコピーと偽物は違うものですか?
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スーパーコピーは、本物そっくりにつくられた偽物の呼び方の一つです。どんなに精巧でも偽物であることに変わりはなく、輸入や販売のルールも同じです。
- 公式ストアなら、必ず本物ですか?
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ストア名やマークだけで判断せず、ブランドの公式サイトからそのストアにリンクしているかを確認するのが確実です。
- 偽物と知らずに転売してしまったら?
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知らなかった場合でも、販売サイトのアカウントの停止や、権利者からの請求などのトラブルになることがあります。偽物の可能性がある商品は、最初から仕入れないことが大切です。
アリエクが安全かどうか、危ないと言われる理由と注意点は、こちらにまとめています。


AliExpressの独身の日(11.11)セールの時期は、こちらにまとめています。


並行輸入品と正規品の違いは、こちらにまとめています。


まとめ
最後に、大事なところをまとめておきますね。
- AliExpressには偽物も出品されている。ハイブランド・キャラクターのグッズは偽物と考えて買わない
- 安すぎる、ロゴのモザイク、不自然なレビュー、実績の少ないストアは要注意
- 偽物が届いたら、販売者に連絡して返品・返金をリクエスト(受け取りから15日以内は無料返品)
- 海外の業者から送られた偽物は、2022年10月から個人で使う目的でも没収される
- 偽物の転売は商標法違反。10年以下の拘禁刑・1,000万円以下の罰金の対象











