Amazonから真贋調査のメールが来たんだけど、どう対応するのが正解でしょうか?(アカウント停止されちゃう?)
この記事では、こういった疑問にお答えします。
Amazon真贋調査(しんがんちょうさ)とは、あなたが出品した商品が、正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
万が一、真贋調査を受けてしまった場合、それをクリア(解除)できなければ、最悪あなたのAmazonアカウントは閉鎖されます。
未振り込みの売上金が全て留保(最悪没収)され、FBA倉庫に納品済みの大量の商品も全て自宅に返送されるというカオスな状況に追い込まれるので要注意。
この記事ではAmazon真贋調査の基礎知識と、真贋調査を解除するための方法を徹底解説します。
- Amazon真贋調査の基礎知識
- Amazon真贋調査の種類
- Amazon真贋調査の解除方法
- Amazon真贋調査を防ぐための具体的な対策
いざ真贋調査を受けたときにジタバタしないよう、この記事をお気に入りに追加しておきましょう!
【まずは深呼吸】とりあえず落ち着きましょう
はい、まずは深呼吸して落ち着きましょう。
突然真贋調査のメールが届き、
アカウント停止?売り上げ金没収?次のクレカの支払いどうしよう?
と心臓バクバク、心中穏やかじゃないでしょうが。
真贋調査のメールが届いただけで、そう簡単にAmazonアカウントが停止されることはないです。
短期間で何度も警告を受けなければ、アカウントがスグに停止されることはありません。
焦ってAmazonにテキトーな返答をすると、逆に状況が悪化することもあるので、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。
真贋調査のパターンを確認しよう
真贋調査にはいくつかのパターンがあり、そのパターンごとに対応方法が異なります。
まずはAmazonから届いたメールをチェックして、以下のどのパターンに当てはまるかをチェックしましょう。
【パターンその1】商標権/知的財産権の侵害と同時に来るパターン
商標権・・?知的財産権・・?
言葉の意味は置いといて。簡単に言うと「ウチの商品、Amazonで勝手に売ってんじゃねーよ!」と訴えられるパターンです。
例えば、せどりでよく扱う「任天堂・バンダイ・SONY」の商品って、メーカーから直接販売許可をもらっていないですよね? ※要は勝手に販売しちゃっている。
では勝手に販売していたら、知的財産権の警告が来るかと言うと、大手メーカーの場合は基本的にクレームがくることはありません。
- 国内OEM商品
- 中国輸入OEM商品
- 中国メーカーの商品
- 海外メーカーの総代理店が販売している商品
国内の大手メーカーではなく、海外メーカーやOEM商品に相乗り販売をすると知的財産権の侵害で警告が来るケースが大半です。
平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、商標を侵害している可能性があるという申し立てを権利者から受けましたので、出品者様の出品を一部削除させていただきました。権利者からの侵害に関する申し立ての内容と削除された出品は、本メッセージの末尾に記載しています。
この措置がとられた理由
1 つ以上の出品商品の真贋に関する報告が権利者から届きましたので、ご連絡いたしました。他者の知的財産権を侵害するコンテンツの掲載は、当サイトのポリシーに違反します。
サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ (https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070) で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。
出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
— 出品者様の商品が合法であることを示す、メーカーまたは権利者からの請求書、認可書またはライセンス契約。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は .jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiff に限定しています。
この情報の提出方法
アカウント健全性 (https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?ref=ah_em_mpa) の「商品規約の遵守」セクションの「知的財産に関する苦情」に移動し、商品の出品に対する、停止レコードを探します。出品の停止レコードの横にある「申し立て」ボタンをクリックして、出品を再開するために必要な情報を送信します。
出品が誤って取り消された場合
商品を販売または出品したことがない場合は、Amazon へご連絡ください。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知取り下げの申請を依頼してください。当サイトは、権利者から直接提出された取り下げ申請のみ受け付け可能です。転送された取り下げや添付された取り下げはお受けしておりません。
権利者の連絡先情報は次のとおりです。
— 株式会社●●
— ■■
出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。Amazon がそのケースを調査いたします。
必要な情報を提供いただけない場合
出品者様の出品は停止中のままになります。60日以内に真贋の証明をご提供いただけない場合、Amazonはこの違反に関連している在庫を破棄する権利を留保します。このポリシーに違反すると、出品権限を失う可能性や、その他の法的結果が生じる可能性があります。
ASIN:●●
侵害の種類: 偽造品
侵害の対象商標:●●
申し立て番号:●●
アカウントのパフォーマンスに確認するには、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_warn にアクセスしてください。または、ご使用の iOS や Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択してください。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。
商標権/知的財産権で警告が来た場合、
- そのブランドの商品は二度と出品しない
- 真贋の証明を突破してFBA在庫を自宅へ返送する
この2点を行いましょう。 ※もしFBA在庫をあきらめるなら、真贋の証明は放置でもOK。
ちなみに権利侵害は180日以内に5回繰り返すと、アカウント停止の可能性大です。
つぎに、権利侵害に関するポリシーや制限対象商品に関するポリシーの違反が180日以内に違反回数の上限に達した場合、出品者のアカウント健全性評価にかかわらず、アカウントは直ちに停止される可能性があります。ほとんどの場合、違反の上限回数は、権利侵害に関するポリシーでは5回、制限対象商品に関するポリシーでは2回です。
参照:Amazonヘルプページ アカウント健全性評価に関する よくある質問
1、2回程度でスグにアカウント停止にはなりませんが、商標権/知的財産権のクレームが来そうな商品は扱わないようにしましょう。
【パターンその3】同業(せどらー)からの嫌がらせと思われるパターン
これも、先にメールの文面を載せておきます。
平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、商標を侵害している可能性があるという申し立てを権利者から受けましたので、出品者様の出品を一部削除させていただきました。権利者からの侵害に関する申し立ての内容と削除された出品は、本メッセージの末尾に記載しています。
この措置がとられた理由
1 つ以上の出品商品の真贋に関する報告が権利者から届きましたので、ご連絡いたしました。他者の知的財産権を侵害するコンテンツの掲載は、当サイトのポリシーに違反します。
サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ (https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070) で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。
出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
— 出品者様の商品が合法であることを示す、メーカーまたは権利者からの請求書、認可書またはライセンス契約。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は .jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiff に限定しています。
この情報の提出方法
アカウント健全性 (https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?ref=ah_em_mpa) の「商品規約の遵守」セクションの「知的財産に関する苦情」に移動し、商品の出品に対する、停止レコードを探します。出品の停止レコードの横にある「申し立て」ボタンをクリックして、出品を再開するために必要な情報を送信します。
出品が誤って取り消された場合
商品を販売または出品したことがない場合は、Amazon へご連絡ください。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知取り下げの申請を依頼してください。当サイトは、権利者から直接提出された取り下げ申請のみ受け付け可能です。転送された取り下げや添付された取り下げはお受けしておりません。
権利者の連絡先情報は次のとおりです。
— 株式会社●●
— ■■
出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。Amazon がそのケースを調査いたします。
必要な情報を提供いただけない場合
出品者様の出品は停止中のままになります。60日以内に真贋の証明をご提供いただけない場合、Amazonはこの違反に関連している在庫を破棄する権利を留保します。このポリシーに違反すると、出品権限を失う可能性や、その他の法的結果が生じる可能性があります。
ASIN:●●
侵害の種類: 偽造品
侵害の対象商標:●●
申し立て番号:●●
アカウントのパフォーマンスに確認するには、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_warn にアクセスしてください。または、ご使用の iOS や Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択してください。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。
担当者は「ワタナベ」の他、「ササキ」「クドウ」など、カタカナで名乗ってくるのが特徴です。
実はここ数年で、運用代行を名乗って嫌がらせメールが送ってくる輩が後を絶たないんです。
つまり、
- ただのせどらーが
- ライバルセラーを蹴落とすために
- 運用代行を名乗って
- 自分の名前はなぜかカタカナ表記で
- 脅しメールを送り付けてくる
ブランド名と商品名だけを変更し、これとほぼ同じメールが届いた場合、嫌がらせメールの可能性が大!ということになります。
そもそも、自分を名乗るときに「カタカナ」って、一般企業ならあり得ないでしょ。
100%絶対に!と断言はできませんが、過去の経験上、ほぼ嫌がらせメールで間違いないかと。
この場合の対処法は「こちらから警告メールを送り付ける」ことです。
仮に嫌がらせメールだとしたら、やっていることは「法的に問題があるよ」「もしウソなら厳しく追及するよ」指摘してあげると、その後は何も連絡が来なくなるケースが大半。
警告メールのテンプレートはメルマガ読者限定で公開しているので、欲しい方は↓からメルマガへご登録ください。
Amazonの真贋調査とは?
真贋調査とは、あなたが出品した商品が正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
Amazonで、ニセモノ商品なんて売ってます?
という方は、コチラをご覧ください。
『airpods ケース supreme』の
Amazonの検索結果
もはやどれがsupreme正規品なのかを見つけるのが難しいほど、ニセモノが乱立している状態です。※というか全部ニセモノでしょう。
こういった事態に業を煮やしたAmazonが『出品された商品が正規品かどうかをチェックする』ために行われているのが、Amazon真贋調査です。
Amazon真贋調査が入る理由は大きく分けて4つ(実質3つ)
最近の真贋調査は大きく以下の4つに分類されます。
- Amazonの抜き打ち的真贋調査
- 顧客からのクレームがAmazonに入った場合
- メーカーからの調査リクエストによるもの
- 同業からの嫌がらせクレームによるもの
嫌がらせって..
残念ながら『ライバルセラーをつぶしてやろう』と虚偽のクレームを入れる輩も存在するのが実情です。
嫌がらせに関してもAmazonから見た時は『お客様からのクレーム』というくくりに入るので、実質的に「抜き打ち的真贋調査・クレームによる真贋調査・メーカーからの調査リクエスト」の3つに分けられるということになります。
Amazon真贋調査が入る理由② 購入者からのクレーム
Amazon真贋調査が入る理由① 抜き打ち的真贋調査(ランダムチェック)
抜き打ちチェックは、アカウント開設から1年未満のセラーに対してランダムに行われています。
出品中の商品の中からランダムに3商品が選ばれ、それぞれに対して『請求書、領収書、契約書、配送注文書』といった必要書類の提出を要求されます。もし1つでも提示できない商品があれば『アカウント閉鎖』に追い込まれてしまいます。
どうして新規セラーばかりが狙われるの?
これには理由があり、Amazonのコンディションルールを正確に理解していない新規セラーが、
- ヤフオクやメルカリで個人から仕入れた商品を新品として出品する
- メーカー保証を担保できない商品を新品として販売する
こういった、ルールを守らないずさんな出品を何度も繰り返したため、
新入りはしっかりとルール守れよ!守らねーヤツは退場させっからな!
Amazon様がお怒りになられたことが原因の1つのようです。
とはいえ、このルールが新規セラーにとってあまりにも厳しすぎたこともあってか、2024年現在ではランダムチェックの真贋調査が入るケースはほとんど無くなりました。
Amazon真贋調査が入る理由② 顧客からのクレーム
あなたの商品を購入したお客様が『ニセモノが届きましたよ!』とAmazonにクレームを入れると、真贋調査が始まります。
Amazonは『お客様第一主義!』というスタンスなので、実際に商品がホンモノかどうかは一切確認せず、
お客様がニセモノって言ってるけど、お前の扱ってる商品って本当に正規品か?証明できなかったら退場させっからな!
お客様の声だけを信じて、あなたにホンモノであることの証明を求めてきます。
これは本当のクレームだけではなく『同業(ライバルセラー)からの嫌がらせクレーム』も含まれるので要注意です。
要注意といっても、嫌がらせクレームはどうしようもないのでは。。
確かにその通り。なので日ごろから領収書は確実に保管する必要があります。
Amazon真贋調査が入る理由③ メーカーからの調査リクエスト
これは著作権侵害や商標権侵害を盾に、メーカーが直接クレームを入れてくるケースです。※ドラッグストア系の商品が多い。
真贋調査というよりも『うちの商品勝手に出品するな!』というケースが多く、出品を取り下げて謝罪すれば解決するパターンがほとんとです。
ただし、中にはそれ以上ゴタゴタと文句を言ってくるケースあり、その場合はメーカーと直接やり取りをする必要も出てきます。
Amazon真贋調査が来る部署は2つ
現在、真贋調査の連絡が来るAmazonの部署は、2つに分かれています。
- アカウントヘルスサポート
- アカウントスペシャリスト
①に関しては聞いたことが無い方も多いと思うので、更に詳しく解説します。
アカウントヘルスサポート
アカウントヘルスサポートとは、セラーのアカウントヘルスが正常であるかを監視しているAmazonの部門の1つです。
次に紹介するアカウントスペシャリスト(通称アカスペ)とは違い、担当者の対応は丁寧(名前もしっかり名乗る)で、どの商品が同問題なのかまで具体的に教えてもらえます。※直接電話で連絡が来ることもあります。
アカウントヘルスサポートから真贋調査が来た場合、真贋の解除として要求されるのは
- 請求書
- 業務改善書
この2点となります。
アカウントスペシャリスト(通称アカスペ)
アカウントヘルスサポートで問題が解決しなかった場合、アカウントスペシャリストへ対応が移行します。
メールは全て定型文。人間味を全く感じさせない冷酷な対応で我々せどらーを震え上がらせる、Amazonアカウント管理の最強部署。
電話でのコンタクトは愚か、テクニカルサポートなど他の部門も連絡が取れない(らしい?)、謎のベールに包まれたとても厳しい部門と呼ばれています。
アカスペから真贋調査が来たら場合、
- 請求書
- 販売証明書(ブランド証明書)
この2点の提出が必須です。もし提出ができない場合、アカウントは閉鎖に追い込まれます。
【パターンごとに解説】真贋調査を解除するためにはどうすればよいか?
真贋調査を解除するためには、
- 請求書
- 業務改善書
- 販売証明書(ブランド証明書)
上記の書類を揃える必要があります。
ネットショップや家電量販店で仕入れたから請求書なんてありません。。
という方は、領収書(最悪レシート)でもとりあえずはOK。仕入れを証明できる書類を用意してAmazonへ提出しましょう。
問題は『販売証明書』です。販売証明書とはメーカー側が「ウチの商品をあなたは売ってもいいよ!」ということを認めた証明書。メーカーからのお墨付きをもらっていること証明する書類です。
販売証明書は
- メーカー本体
- メーカーから直卸の一次問屋
ここからでしか入手出来ません。
あなたの街にある問屋さんや、ネットで見つかる問屋(卸業者)は二次問屋となるため「販売証明書を発行することはできません」
つまり、アカウントスペシャリストから真贋調査が来ると
『アカウント閉鎖が濃厚』
残念ながらコレが現状ということです。
同業(せどらー)からの嫌がらせと思われるパターン
これも、先にメールの文面を載せておきます。
平素より大変お世話になっております。
「●●●」様のAmazonでの運用を
代行しております「ワタナベ」と申します。
この度は「●●●」様の商品「▲▲▲」を
Amazon内でご出品されている件で連絡させていただきました。
急なご連絡で大変恐縮ではございますが、
下記2点確認させていただきたい事項がございます。
・御社の取り扱われている「●●●」様の商品「▲▲▲」は卸業者様からの仕入れでしょうか。
・卸業者様からの仕入れの場合、どこの業者様からの仕入でしょうか。
上記を確認する背景として、「●●●」様が
お取り引きしている会社様からは、貴社との取引報告が
ないと報告を受けたため、直接ご連絡させていただきました。
卸業者様からの仕入の場合、Amazonでの販売の際の
メーカー保証の状況を確認させていただくため、
商流の明確化にご協力いただきたく存じます。
★月★日までに上記の確認事項にご回答をいただけない場合、
Amazon側に貴社が販売している商品が
「Amazon 出品規約・コンディションガイドライン」に
基づいているかどうかの調査依頼をさせていただきます。
Amazon側が調査し、「Amazon 出品規約・コンディションガイドライン」に
基づいていないと判断された場合に、対象商品のみならず
貴社がAmazon内で出品している商品すべてが出品停止となる
可能性がございますので、ご確認いただき次第すぐに
ご対応いただけますと幸いです。
Amazon内で「●●●」様の商品「▲▲▲」に関して
ご購入者様とトラブルが発生しているため、
このような対応となり申し訳ございませんが、
ご理解いただきたく存じます。
ご確認いただき、卸業者様からの仕入れでございましたら、
本メールに返信いただくか、仕入れ先様経由で「●●●」様へ
ご報告をいただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
担当者は「ワタナベ」の他、「ササキ」「クドウ」など、カタカナで名乗ってくるのが特徴です。
実はここ数年で、運用代行を名乗って嫌がらせメールが送ってくる輩が後を絶たないんです。
つまり、
- ただのせどらーが
- ライバルセラーを蹴落とすために
- 運用代行を名乗って
- 自分の名前はなぜかカタカナ表記で
- 脅しメールを送り付けてくる
ブランド名と商品名だけを変更し、これとほぼ同じメールが届いた場合、嫌がらせメールの可能性が大!ということになります。
そもそも、自分を名乗るときに「カタカナ」って、一般企業ならあり得ないでしょ。
100%絶対に!と断言はできませんが、過去の経験上、ほぼ嫌がらせメールで間違いないかと。
この場合の対処法は「こちらから警告メールを送り付ける」ことです。
仮に嫌がらせメールだとしたら、やっていることは「法的に問題があるよ」「もしウソなら厳しく追及するよ」指摘してあげると、その後は何も連絡が来なくなるケースが大半です。
警告メールのテンプレートはメルマガ読者限定で公開しているので、欲しい方は↓からメルマガへご登録ください。
販売証明書が無くても真贋が解除されたケースも
ただし、これまでに紹介した方法以外でも真贋調査が解除されたケースも存在します。
例えばアカスペからの真贋調査に対して『小売店の領収書と業務改善書』を提出しただけで、真贋解除された方も実際に存在します。
販売証明書が無くても大丈夫ってこと?
はい、本来であればメーカーや一次問屋から発行される販売証明書が必要なのですが、それが無くても解除されるケースが少なからず存在するのも事実。
真贋調査に関らず、Amazonは担当者によって対応がコロコロ変わるのはよくあること。
Amazon真贋調査の具体的な対策
2024年現在で、Amazonの真贋調査を100%防止する方法はありません。
ただ、真贋調査を限りなく少なくするための対策はあります。
Amazonの新品の定義(コンディションガイドライン)を理解する
一般的に「新品」とは「誰も使っていない新しい商品」を意味しますが、Amazonが定義する「新品」はそれとは意味合いが違います。
amazonのコンディションガイドラインでは、以下の商品は新品として販売することができないとされています。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品
パッと思いつくのは「メルカリ・ヤフオク」です。
(中には法人/個人事業主もいますが)基本的には個人が出品しているケースが大半のため、メルカリ・ヤフオクで仕入れた商品は新品で出品することはできません。
メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品
これはゲーム機・家電製品が該当するケースが多いです。
外箱に日付入りの保証印が押され、すでに保証期間がスタートしている商品などを新品として出品するのはNGです。
プロモーション品、プライズ品、おまけ
プライズ品とはゲームセンターの「クレーンゲームの専用景品」のことです。
出品は可能ですが、コンディションは新品ではなく「ほぼ新品」など中古コンディションで出品しましょう。
プライズ品は、Amazonではなくメルカリで販売した方が利益が取れます。
これらを新品として出品して、もし中古に相当するコンディションであることが発覚すれば、最悪アカウント閉鎖対象となるので注意が必要です。
商品管理&検品の徹底
真贋調査とは『本物か偽物かを判断する』というのが本来の意味合いですが、お客様からのクレームは偽物だけに来るものではありません。
- 箱に傷がある
- 箱が無い
- 付属品が無い
- 箱にヘコみがある
- パッケージが違う
- 色褪せある
日本では外箱も商品の一部というのが常識で、お客様は外箱も全く問題ない商品が届くと考えています。
また真贋調査までいかなくても、お客様からの通報が、アカウント健全性の指標の1つである注文不良率の悪化につながることも(結果としてアカウント停止・閉鎖リスクも上がります)
特にヤマダ電機やビッグカメラなど『店舗仕入れ』の際は、商品の状態には十分にチェックしてから仕入れをするように心がけましょう。
領収書は必ず保管しておくこと
先ほどお伝えしたように、真贋調査で提出が必要な書類の1つに『請求書・領収書』があります。
真贋調査だけではなく、確定申告でも必要な書類となるため、捨てずに必ず保管しておきましょう。
仕入れた時に領収書をもらい忘れちゃった
という方は、ショップに電話をして領収書を発行してもらいましょう。※再発行不可のショップも多いので、仕入れ時に必ずもらうことを忘れずに!
2023年10月のインボイス制度開始以降、「手書き領収証を廃止する」企業が増えてきました。今後はレジから発行されるレシートがメインとなるので、忘れずに受け取っておきましょう。
真贋調査が来やすい商品は出品をしない
いくら事前に対策をしたところで、ランダムにピックアップされる抜き打ち検査の場合、運悪く真贋調査が入ってしまうこともあります。
対策としては『真贋調査を受けやすい商品は出品しない』ことです。
- 元々ニセモノが多い商品(ハイブランド商品など)
- 家電製品(保証書がない・保証が切れている)
- プレミア狙いの商品(ゲーム機本体・アミーボなど)
先ほど紹介したSupremeなど、元々ニセモノが多いハイブランド商品を出品するのは絶対にヤメておきましょう。※販売証明書を取得するハードルが異常に高すぎるため。
保証書がついてない・保証が切れているといったトラブルが多い家電系商品も要注意です。Amazonはここ数年保障に関して非常に厳しくチェックしています。
最後にプレミア狙いの商品です。スイッチ・アミーボ・ゲーム機本体といった『プレミア商品』は、真贋調査が一番多いジャンルです。
昔の話ですが、2017年に販売された『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』は、真贋調査のオンパレードでした。
また『セラースケット』という真贋調査回避ツールを使うと、真贋調査が発生しやすい商品を未然に防ぐことができます。
Amazonの商品画面に危険度が表示されます。
危険度がA or Bの商品は仕入れは避けた方が無難。
アカウント開設から1年未満の方は、セラースケットを使うことで真贋調査が発生する確率をガクッと減らし、アカウントを安全に運用することができます。
セラースケットのサービス内容を分かりやすくまとめた記事はコチラです。
並行輸入品は並行輸入品用の商品ページに出品する
並行輸入品ってなんですか?
■ 並行輸入品とは?
海外メーカーとは関係のない業者や個人が、海外から輸入/販売している製品のこと。
それの反対で、海外メーカーの日本支社や輸入販売契約を結んだ正規の代理店などが輸入する製品のことを「正規品(正規輸入品)」と呼びます。
amazonの規約では、同じ商品だとして「正規品と並行輸入品は分けて商品ページを作成する」というルールになっています。
並行輸入品は品質に問題があるケースがあり、正規品のページで販売すると「正規品なのに質が悪い!」と大クレームにつながることもあります。
並行輸入品を販売する際は、必ず並行輸入品の商品ページに出品しましょう。※もしくは自分で商品ページを作成してもOKです。
新規アカウントでは中古商品のみを扱う(新品は出品しない)
『中古品なら100%真贋調査が来ない!』とは言い切れませんが、新品商品よりも真贋調査の確立が低くなることは間違いありません。
アカウント開設から1年間は新品は販売せずに、ひたすら中古商品だけで実績を積むという方法です。
検品など、新品と比較して作業量が増えてしまいますが、真贋調査を避けて確実にアカウントを育てていきたい方は中古品だけを扱うというのも1つの方法です。
amazon真贋調査/解除方法と対策全まとめ 真贋調査が来たら慌てず確実に対応しよう
Amazon真贋調査とは、あなたが出品した商品が正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
真贋調査を解除するためには、Amazonが要求する以下の書類を提出する必要があります。
- 請求書
- 業務改善所
- 販売証明書(ブランド証明書)
もし必要書類を用意できない場合は、あなたのAmazonアカウントは閉鎖される可能性が濃厚です。
Amazon真贋調査の対策として、
- Amazonの新品の定義(コンディションガイドライン)を理解する
- 商品管理&検品の徹底
- 領収書は必ず保管しておくこと
- 真贋調査が来やすい商品は出品をしない
- 並行輸入品は並行輸入品用の商品ページに出品する
- 新規アカウントでは中古商品のみを扱う(新品は出品しない)
この3つを徹底しましょう。
また、個人で対策が難しいと感じる方は、真贋調査対策ツールの導入を検討してください。
それでは。