Amazonから真贋調査のメールが来たんだけど、どう対応するのが正解でしょうか?(アカウント停止されちゃう?)
この記事では、こういった疑問にお答えします。
Amazon真贋調査(しんがんちょうさ)とは、あなたが出品した商品が、正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
万が一、真贋調査を受けてしまった場合、それをクリア(解除)するためのメールを送る、正規品であることを証明する書類を送る、など対応が必要となります。
ただし、真贋調査を受けたからといって、スグにアカウントが停止することはありません。
- 真贋調査に対して、正しい対処を行う
- 今後、真贋調査を受けやすい商品は取り扱わない
この2点を徹底すれば問題はありませんので、慌てず確実に対処していきましょう。
この記事ではAmazon真贋調査の基礎知識と、真贋調査を解除するための方法を徹底解説します。
- Amazon真贋調査の基礎知識
- Amazon真贋調査の種類
- Amazon真贋調査の解除方法
- Amazon真贋調査を防ぐための具体的な対策
いざ真贋調査を受けたときにジタバタしないよう、この記事をお気に入りに追加しておきましょう!
真贋調査を受けた際に使える「業務改善書テンプレート」は、LINE読者限定で配布しています。
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登録後にスグに読めるので、真贋調査を受ける前に早めに受け取っておいてくださいね。
【まずは深呼吸】とりあえず落ち着きましょう
はい、まずは深呼吸して落ち着きましょう。
突然真贋調査のメールが届き、
アカウント停止?売り上げ金没収?次のクレカの支払いどうしよう?
と心臓バクバク、心中穏やかじゃないでしょうが。
真贋調査のメールが届いただけで、そう簡単にAmazonアカウントは停止されません。
短期間で何度も警告を受けると話は別ですが、1、2回程度なら大丈夫。
焦ってAmazonにテキトーな返答をすると、逆に状況が悪化することもあるので、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。
Amazonの真贋調査とは?
真贋調査とは、あなたが出品した商品が正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
Amazonで、ニセモノ商品なんて売ってます?
という方は、コチラをご覧ください。
『airpods ケース supreme』の
Amazonの検索結果
もはやどれがsupreme正規品なのかを見つけるのが難しいほど、ニセモノが乱立している状態です。※というか全部ニセモノでしょう。
こういった事態に業を煮やしたAmazonが『出品された商品が正規品かどうかをチェックする』ために行われているのが、Amazon真贋調査です。
真贋調査を受けるとFBA在庫はロックされる(自宅への返送不可)
真贋調査を受けた商品がFBA倉庫に納品済みだった場合、その商品にも影響が出てしまいます。
- FBAに納品済みの該当商品は自動的に販売停止される
- FBA倉庫にある在庫はロックされ、自宅への返送もできなくなる
- 60日以内に真贋の証明をできなければ、在庫は自動的に破棄される
在庫額が数千円程度なら諦めも付きますが、数万円/数十万円ともなれば、60日以内に何とかして真贋調査を解除しなければなりません。
真贋調査は何回受けるとアカウント停止になるの?⇒ 180日以内に5回が目安
Amazonでは真贋調査と知的財産権侵害の2つをまとめて「権利侵害」という違反としています。
この権利侵害は180日以内に5回繰り返すと、アカウント停止の可能性大です。
つぎに、権利侵害に関するポリシーや制限対象商品に関するポリシーの違反が180日以内に違反回数の上限に達した場合、出品者のアカウント健全性評価にかかわらず、アカウントは直ちに停止される可能性があります。ほとんどの場合、違反の上限回数は、権利侵害に関するポリシーでは5回、制限対象商品に関するポリシーでは2回です。
参照:Amazonヘルプページ アカウント健全性評価に関する よくある質問
つまり、180日以内に
1/3:真贋調査
2/5:真贋調査
3/10:知的財産権侵害
3/21:真贋調査
4/10:知的財産権侵害
↑のように真贋調査と知的財産権侵害の合計が5回に達すると、アカウント停止に可能性が高まるということです。
未振り込みの売上金が全て留保(最悪没収)され、FBA倉庫に納品済みの大量の商品も全て自宅に返送されるというカオスな状況に追い込まれるので要注意。
1、2回の違反でスグにアカウント停止にはなりませんが、商標権/知的財産権のクレームが来そうな商品は扱わないようにしましょう。
真贋調査のパターンを確認しよう
真贋調査にはいくつかのパターンがあり、そのパターンごとに対応方法が異なります。
最近の真贋調査は大きく以下の4つに分類されます。
- 商標権/知的財産権の侵害(メーカーからの調査リクエストによるもの)
- 抜き打ち的真贋調査(ランダムチェック)
- 同業からの嫌がらせ
- 顧客からのクレーム
【パターンその1】商標権/知的財産権の侵害と同時に来るパターン
商標権・・?知的財産権・・?
言葉の意味は置いといて。簡単に言うと「ウチの商品、Amazonで勝手に売ってんじゃねーよ!」と訴えられるパターンです。
例えば、せどりでよく扱う「任天堂・バンダイ・SONY」の商品って、メーカーから直接販売許可をもらっていないですよね? ※要は勝手に販売しちゃっている。
では勝手に販売していたら知的財産権の警告が来るかと言うと、大手メーカーの場合は基本的にクレームがくることはありません。
知的財産権で警告が来やすいのは
- 国内OEM商品
- 中国輸入OEM商品
- 中国メーカーの商品
- 海外メーカーの総代理店が販売している商品
国内の大手メーカーではなく、海外メーカーやOEM商品に相乗り販売をすると知的財産権の侵害で警告が来るケースが大半です。
商品名が異様に長すぎる商品は特に要注意
平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、商標を侵害している可能性があるという申し立てを権利者から受けましたので、出品者様の出品を一部削除させていただきました。権利者からの侵害に関する申し立ての内容と削除された出品は、本メッセージの末尾に記載しています。
この措置がとられた理由
1 つ以上の出品商品の真贋に関する報告が権利者から届きましたので、ご連絡いたしました。他者の知的財産権を侵害するコンテンツの掲載は、当サイトのポリシーに違反します。
サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ (https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070) で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。
出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
— 出品者様の商品が合法であることを示す、メーカーまたは権利者からの請求書、認可書またはライセンス契約。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は .jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiff に限定しています。
この情報の提出方法
アカウント健全性 (https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?ref=ah_em_mpa) の「商品規約の遵守」セクションの「知的財産に関する苦情」に移動し、商品の出品に対する、停止レコードを探します。出品の停止レコードの横にある「申し立て」ボタンをクリックして、出品を再開するために必要な情報を送信します。
出品が誤って取り消された場合
商品を販売または出品したことがない場合は、Amazon へご連絡ください。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知取り下げの申請を依頼してください。当サイトは、権利者から直接提出された取り下げ申請のみ受け付け可能です。転送された取り下げや添付された取り下げはお受けしておりません。
権利者の連絡先情報は次のとおりです。
— 株式会社●●
— ■■
出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。Amazon がそのケースを調査いたします。
必要な情報を提供いただけない場合
出品者様の出品は停止中のままになります。60日以内に真贋の証明をご提供いただけない場合、Amazonはこの違反に関連している在庫を破棄する権利を留保します。このポリシーに違反すると、出品権限を失う可能性や、その他の法的結果が生じる可能性があります。
ASIN:●●
侵害の種類: 偽造品
侵害の対象商標:●●
申し立て番号:●●
アカウントのパフォーマンスに確認するには、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_warn にアクセスしてください。または、ご使用の iOS や Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択してください。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。
商標権/知的財産権で警告が来た場合の対処方法
商標権/知的財産権で警告が来た場合「業務改善書」を提出しましょう。
- 真贋の疑いがある偽造品は販売していないこと
- 仕入れ先情報(店舗名/連絡先/住所/運営責任者名など)
- 購入を証明する書類(領収書/納品書/クレカ明細/商品の写真など)
これら情報をまとめた業務改善書をWordで作成し⇒PDFに変換して保存。作成したPDFを他の添付書類とまとめてAmazonへ提出すればOKです。
この2点を行いましょう。
FBA在庫をあきらめるなら、真贋の証明は放置でもOK(後述します)
【パターンその2】抜き打ち的真贋調査(ランダムチェック)
抜き打ちチェックは、アカウント開設から1年未満のセラーに対してランダムに行われています。
出品中の商品の中からランダムに3商品が選ばれ、それぞれに対して『請求書、領収書、契約書、配送注文書』といった必要書類の提出を要求されます。
どうして新規セラーばかりが狙われるの?
これには理由があり、Amazonのコンディションルールを正確に理解していない新規セラーが、
- ヤフオクやメルカリで個人から仕入れた商品を新品として出品する
- メーカー保証を担保できない商品を新品として販売する
こういった、ルールを守らないずさんな出品を何度も繰り返したため、
新入りはしっかりとルール守れよ!守らねーヤツは退場させっからな!
Amazon様がお怒りになられたことが原因の1つのようです。
とはいえ、このルールが新規セラーにとってあまりにも厳しすぎたこともあってか、2024年現在ではランダムチェックの真贋調査が入るケースはほとんど無くなりました。
抜き打ち的真贋調査(ランダムチェック)が来た場合の対処方法
ランダムチェックの場合は、商標権/知的財産権の時のような「業務改善書」は必要なく、商品を購入した際の書類を提出しましょう。
- 仕入れ先情報(店舗名/連絡先/住所/運営責任者名など)
- 購入を証明する書類(領収書/納品書/クレカ明細/商品の写真など)
これら情報記載した書類をWordで作成し⇒PDFに変換して保存。作成したPDFを他の添付書類とまとめてAmazonへ提出すればOKです。
【パターンその3】同業(せどらー)からの嫌がらせと思われるパターン
嫌がらせなんて、ホントにあるの?
はい、Amazo物販は、嫌がらせなんて日常茶飯事です。
先にメールの文面を載せておきます。
平素は Amazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、商標を侵害している可能性があるという申し立てを権利者から受けましたので、出品者様の出品を一部削除させていただきました。権利者からの侵害に関する申し立ての内容と削除された出品は、本メッセージの末尾に記載しています。
この措置がとられた理由
1 つ以上の出品商品の真贋に関する報告が権利者から届きましたので、ご連絡いたしました。他者の知的財産権を侵害するコンテンツの掲載は、当サイトのポリシーに違反します。
サポートが必要な場合
出品者様の出品商品が他の出品者様の知的財産権を侵害している可能性がある理由についてお知りになりたい場合は、セラーセントラルヘルプページ (https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/201361070) で、「Amazon 知的財産権ポリシー」を検索してください。
出品を再開する方法
商品を再出品するには、以下を提出してください。
— 出品者様の商品が合法であることを示す、メーカーまたは権利者からの請求書、認可書またはライセンス契約。外部リンクは受け付けておりませんので、ご注意ください。セキュリティ上の理由により、添付ファイルの形式は .jpeg、.jpg、.pjpeg、.gif、.png、.tiff に限定しています。
この情報の提出方法
アカウント健全性 (https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?ref=ah_em_mpa) の「商品規約の遵守」セクションの「知的財産に関する苦情」に移動し、商品の出品に対する、停止レコードを探します。出品の停止レコードの横にある「申し立て」ボタンをクリックして、出品を再開するために必要な情報を送信します。
出品が誤って取り消された場合
商品を販売または出品したことがない場合は、Amazon へご連絡ください。
権利者が誤って通知を送信したと考えられる場合は、権利者に連絡し、通知取り下げの申請を依頼してください。当サイトは、権利者から直接提出された取り下げ申請のみ受け付け可能です。転送された取り下げや添付された取り下げはお受けしておりません。
権利者の連絡先情報は次のとおりです。
— 株式会社●●
— ■■
出品者様が誤って警告された理由が他にある場合は Amazon に説明してください。Amazon がそのケースを調査いたします。
必要な情報を提供いただけない場合
出品者様の出品は停止中のままになります。60日以内に真贋の証明をご提供いただけない場合、Amazonはこの違反に関連している在庫を破棄する権利を留保します。このポリシーに違反すると、出品権限を失う可能性や、その他の法的結果が生じる可能性があります。
ASIN:●●
侵害の種類: 偽造品
侵害の対象商標:●●
申し立て番号:●●
アカウントのパフォーマンスに確認するには、https://sellercentral.amazon.co.jp/performance/dashboard?reftag=email_warn にアクセスしてください。または、ご使用の iOS や Android デバイスで、Amazon 出品アプリのホーム画面から「アカウント健全性」を選択してください。アカウント健全性ダッシュボードには、Amazon に出品するために必要なパフォーマンス指標やポリシーに対して、出品者様のアカウントでどれだけの実績を上げられているかが表示されます。
担当者は「ワタナベ」の他、「ササキ」「クドウ」など、カタカナで名乗ってくるのが特徴です。
実はここ数年で、運用代行を名乗って嫌がらせメールが送ってくる輩が後を絶たないんです。
つまり、
- ただのせどらーが
- ライバルセラーを蹴落とすために
- 運用代行を名乗って
- 自分の名前はなぜかカタカナ表記で
- 脅しメールを送り付けてくる
ブランド名と商品名だけを変更し、これとほぼ同じメールが届いた場合、嫌がらせメールの可能性が大!ということになります。
そもそも、自分を名乗るときに「カタカナ」って、一般企業ならあり得ないでしょ。
100%絶対に!と断言はできませんが、過去の経験上、ほぼ嫌がらせメールで間違いないかと。
同業からの嫌がらせで警告が来た場合の対処方法
この場合の対処法は「こちらから警告メールを送り付ける」ことです。
仮に嫌がらせメールだとしたら、やっていることは
「法的に問題があるよ」「もしウソなら厳しく追及するよ」
指摘してあげると、その後は何も連絡が来なくなるケースが大半。
警告メールのテンプレートはメルマガ読者限定で公開しているので、欲しい方は↓からメルマガへご登録ください。
【パターンその4】顧客からのクレーム
あなたの商品を購入したお客様が『ニセモノが届きましたよ!』とAmazonにクレームを入れると、真贋調査が始まります。
Amazonは『お客様第一主義!』というスタンスなので、実際に商品がホンモノかどうかは一切確認せず、
お客様がニセモノって言ってるけど、お前の扱ってる商品って本当に正規品か?証明できなかったら退場させっからな!
お客様の声だけを信じて、あなたにホンモノであることの証明を求めてきます。
これは本当のクレームだけではなく、先ほど紹介し『同業(ライバルセラー)からの嫌がらせクレーム』も含まれるので要注意です。
要注意といっても、嫌がらせクレームはどうしようもないのでは。。
確かにその通り。なので日ごろから領収書は確実に保管する必要があります。
顧客からのクレームが来た場合の対処方法
顧客からのクレームが来た場合も、同じく「業務改善書」を提出しましょう。
- 真贋の疑いがある偽造品は販売していないこと
- 仕入れ先情報(店舗名/連絡先/住所/運営責任者名など)
- 購入を証明する書類(領収書/納品書/クレカ明細/商品の写真など)
これら情報をまとめた業務改善書をWordで作成し⇒PDFに変換して保存。作成したPDFを他の添付書類とまとめてAmazonへ提出すればOKです。
Amazon真贋調査が来る部署は2つ
現在、真贋調査の連絡が来るAmazonの部署は、2つに分かれています。
- アカウントヘルスサポート
- アカウントスペシャリスト
①に関しては聞いたことが無い方も多いと思うので、更に詳しく解説します。
アカウントヘルスサポート
アカウントヘルスサポートとは、セラーのアカウントヘルスが正常であるかを監視しているAmazonの部門の1つです。
次に紹介するアカウントスペシャリスト(通称アカスペ)とは違い、担当者の対応は丁寧(名前もしっかり名乗る)で、どの商品が同問題なのかまで具体的に教えてもらえます。※直接電話で連絡が来ることもあります。
アカウントヘルスサポートから真贋調査が来た場合、真贋の解除として要求されるのは
- 請求書
- 業務改善書
この2点となります。
アカウントスペシャリスト(通称アカスペ)
アカウントヘルスサポートで問題が解決しなかった場合、アカウントスペシャリストへ対応が移行します。
メールは全て定型文。人間味を全く感じさせない冷酷な対応で我々せどらーを震え上がらせる、Amazonアカウント管理の最強部署。
電話でのコンタクトは愚か、テクニカルサポートなど他の部門も連絡が取れない(らしい?)、謎のベールに包まれたとても厳しい部門と呼ばれています。
アカスペから真贋調査が来たら場合、
- 請求書
- 販売証明書(ブランド証明書)
この2点の提出が必須です。
販売証明書が無くても真贋が解除されたケースも
Amazonから届くメールの中には「販売証明書を提出せよ!」と記載されることが多いです。
ただ、実際には販売証明書は提出せず『小売店の領収書と業務改善書』を提出しただけで、真贋解除された方も実際に存在します。
販売証明書が無くても大丈夫ってこと?
はい、本来であればメーカーや一次問屋から発行される販売証明書が必要なのですが、それが無くても解除されるケースが存在するのも事実。
真贋調査に関らず、Amazonは担当者によって対応がコロコロ変わるのはよくあること。
Amazonの真贋調査を無視するとどうなる?
真贋調査を受けた際のペナルティは、大きく分けて以下2つです。
- アカウント健全性に1ペナルティが付く
- FBA在庫がロックされ、自宅へ返送できなくなる(60日後に自動廃棄)
1に関しては180日が経過するとペナルティは自動的に消えますし、同様の違反を180日以内に5回繰り返さなければ、アカウントが停止されることはありません。
2に関しては、FBAに納品済みの在庫額が数千円程度と少額なら、諦めてしまうのも1つの方法。
ということは、
- 今後、真贋調査を受けた商品を販売するつもりはなく、
- 数千円程度のFBA在庫も諦めるなら、
真贋調査を解除せずに、無視したままでも良いのでは?
下手な対応をしたり、運悪くAmazonの担当者ガチャに外れてアレコレ状況が悪化するより、何もせずに180日が過ぎるまで大人しくしていた方が良いのでは?
ということで、実際に私の友人が「真贋調査を無視してみた」ので、興味がある方は読んでみてください。
必ずしも同じ結果を保証するわけではありませんので、その点だけご注意ください。
Amazon真贋調査の具体的な対策
2024年現在で、Amazonの真贋調査を100%防止する方法はありません。
ただ、真贋調査を限りなく少なくするための対策はあります。
真贋調査が来やすい商品の特徴を理解しておく
真贋調査を受けやすい商品・ブランドには「決まった特徴」があります。
特徴を理解しておくだけで、無用な真贋調査は8割方防ぐことができます。
真贋調査を受けやすい商品の特徴|危険商品を事前に見抜く方法は、こちらの記事で解説しています。
Amazonの新品の定義(コンディションガイドライン)を理解する
一般的に「新品」とは「誰も使っていない新しい商品」を意味しますが、Amazonが定義する「新品」はそれとは意味合いが違います。
amazonのコンディションガイドラインでは、以下の商品は新品として販売することができないとされています。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品
パッと思いつくのは「メルカリ・ヤフオク」です。
(中には法人/個人事業主もいますが)基本的には個人が出品しているケースが大半のため、メルカリ・ヤフオクで仕入れた商品は新品で出品することはできません。
メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品
これはゲーム機・家電製品が該当するケースが多いです。
外箱に日付入りの保証印が押され、すでに保証期間がスタートしている商品などを新品として出品するのはNGです。
プロモーション品、プライズ品、おまけ
プライズ品とはゲームセンターの「クレーンゲームの専用景品」のことです。
出品は可能ですが、コンディションは新品ではなく「ほぼ新品」など中古コンディションで出品しましょう。
プライズ品は、Amazonではなくメルカリで販売した方が利益が取れます。
これらを新品として出品して、もし中古に相当するコンディションであることが発覚すれば、最悪アカウント閉鎖対象となるので注意が必要です。
商品管理&検品の徹底
真贋調査とは『本物か偽物かを判断する』というのが本来の意味合いですが、お客様からのクレームは偽物だけに来るものではありません。
- 箱に傷がある
- 箱が無い
- 付属品が無い
- 箱にヘコみがある
- パッケージが違う
- 色褪せある
日本では外箱も商品の一部というのが常識で、お客様は外箱も全く問題ない商品が届くと考えています。
また真贋調査までいかなくても、お客様からの通報が、アカウント健全性の指標の1つである注文不良率の悪化につながることも(結果としてアカウント停止・閉鎖リスクも上がります)
特にヤマダ電機やビッグカメラなど『店舗仕入れ』の際は、商品の状態には十分にチェックしてから仕入れをするように心がけましょう。
領収書は必ず保管しておくこと
先ほどお伝えしたように、真贋調査で提出が必要な書類の1つに『請求書・領収書』があります。
真贋調査だけではなく、確定申告でも必要な書類となるため、捨てずに必ず保管しておきましょう。
仕入れた時に領収書をもらい忘れちゃった
という方は、ショップに電話をして領収書を発行してもらいましょう。※再発行不可のショップも多いので、仕入れ時に必ずもらうことを忘れずに!
2023年10月のインボイス制度開始以降、「手書き領収証を廃止する」企業が増えてきました。今後はレジから発行されるレシートがメインとなるので、忘れずに受け取っておきましょう。
真贋調査が来やすい商品は出品をしない
いくら事前に対策をしたところで、ランダムにピックアップされる抜き打ち検査の場合、運悪く真贋調査が入ってしまうこともあります。
対策としては『真贋調査を受けやすい商品は出品しない』ことです。
- 元々ニセモノが多い商品(ハイブランド商品など)
- 家電製品(保証書がない・保証が切れている)
- プレミア狙いの商品(ゲーム機本体・アミーボなど)
先ほど紹介したSupremeなど、元々ニセモノが多いハイブランド商品を出品するのは絶対にヤメておきましょう。※販売証明書を取得するハードルが異常に高すぎるため。
保証書がついてない・保証が切れているといったトラブルが多い家電系商品も要注意です。Amazonはここ数年保障に関して非常に厳しくチェックしています。
最後にプレミア狙いの商品です。スイッチ・アミーボ・ゲーム機本体といった『プレミア商品』は、真贋調査が一番多いジャンルです。
昔の話ですが、2017年に販売された『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』は、真贋調査のオンパレードでした。
また『セラースケット』という真贋調査回避ツールを使うと、真贋調査が発生しやすい商品を未然に防ぐことができます。
Amazonの商品画面に危険度が表示されます。
危険度がA or Bの商品は仕入れは避けた方が無難。
アカウント開設から1年未満の方は、セラースケットを使うことで真贋調査が発生する確率をガクッと減らし、アカウントを安全に運用することができます。
セラースケットのサービス内容を分かりやすくまとめた記事はコチラです。
並行輸入品は並行輸入品用の商品ページに出品する
並行輸入品ってなんですか?
■ 並行輸入品とは?
海外メーカーとは関係のない業者や個人が、海外から輸入/販売している製品のこと。
それの反対で、海外メーカーの日本支社や輸入販売契約を結んだ正規の代理店などが輸入する製品のことを「正規品(正規輸入品)」と呼びます。
amazonの規約では、同じ商品だとして「正規品と並行輸入品は分けて商品ページを作成する」というルールになっています。
並行輸入品は品質に問題があるケースがあり、正規品のページで販売すると「正規品なのに質が悪い!」と大クレームにつながることもあります。
並行輸入品を販売する際は、必ず並行輸入品の商品ページに出品しましょう。※もしくは自分で商品ページを作成してもOKです。
新規アカウントでは中古商品のみを扱う(新品は出品しない)
『中古品なら100%真贋調査が来ない!』とは言い切れませんが、新品商品よりも真贋調査の確立が低くなることは間違いありません。
アカウント開設から1年間は新品は販売せずに、ひたすら中古商品だけで実績を積むという方法です。
検品など、新品と比較して作業量が増えてしまいますが、真贋調査を避けて確実にアカウントを育てていきたい方は中古品だけを扱うというのも1つの方法です。
amazon真贋調査/解除方法と対策全まとめ 真贋調査が来たら慌てず確実に対応しよう
- 真贋調査が来ても「すぐにアカウントは停止しない」ので、落ち着いて対処しよう
- 「180日以内に5回の権利侵害」でアカウントリスクが高まるので要注意
- 「小売店の領収書/納品書」でも真贋調査は解除できる
- 「真贋調査を受けやすい商品の特徴」を把握しておこう
Amazon物販をやっていると、どれだけ気を付けていても真贋調査に出くわすことがあります。
ただ、落ち着いて対処すればそれほど怖がる必要もないので、この記事を何度も読んで「真贋調査の正しい対応方法」を頭に入れておきましょう。
真贋調査を解除するための「業務改善書テンプレート」は、メルマガで公開中。
また、個人で対策が難しいと感じる方は、真贋調査対策ツールの導入を検討してください。
それでは。