コニシです。
Amazonでは消費期限の決まっている商品の事を『要期限管理商品』と呼んでいます。
人が生活する上で絶対に必要な『衣食住』に関連し日常的に消費されるモノなので『ハイスピードで売れる』のが最大の特徴。
また食べると無くなる『消耗品』でもあるので、リピート販売にも向いています。
単価が安い商材も多いので特に初心者向きではあるんですが、要期限管理特有のルールがあるので注意が必要。
ということで、今回は要期限管理商品のルールやメリット・デメリットについて解説していきます。
要期限管理商品って何?実践者が語るメリット・デメリット
一言で言うと『消費期限の決まっている商品』のことで、基本的には『食品』をイメージしてもらえばOKです。
海外の食品だと、賞味期限の表記が独特なモノもあります。
要期限管理商品の納品ルールについて
「要期限管理商品」を納品する場合、納品プラン内の商品は全て要期限管理商品で統一する必要があります。
要期限管理商品とそれ以外の商品は同梱不可です。
おもちゃ・家電と同梱できないため、ある程度の商品数を揃えないと、納品ダンボールがスカスカになります。
その他、商品に関するルールもザッと並べてみます。
■ 常温保管OKな商品であること
「○○度以下で保存」「要冷蔵」「要冷凍」など、保管温度に指定のある商品はNG
「冷暗所で保管」「高温多湿を避けて保存」「直射日光を避けて保存」など、温度の指定がなければOK
■ FC倉庫到着時点で60日以上の消費期限が残っていること
「消費期限が製造日より90日以下」の商品は、個別に申請することで「30日」の猶予期間がもらえる特例アリ
■ 消費期限が「年⇛月⇛日」 or 「年⇛日」の順で明記されていること
納品ラベルで消費期限の印字を隠してしまわないよう注意
要期限管理商品の消費期限について
あと、実際に要期限管理商品を販売するとなると、重要になるのが「消費期限の管理」です。
納品した在庫の消費期限が45日以下になった時点で「廃棄 or 返送」となるので、リサーチの際は
「消費期限-45日」で売り切れるかを逆算
して仕入れ判断をします。
※残り消費期限が145日であれば『145日-45日=今から100日以内に売り切る』必要があります。
ちなみに、Amazonが公開している要期限管理商品FBA実践マニュアル(P.2)には、消費期限が45日以下になったら問答無用で廃棄される旨の記載があります。
確か『自動返送』の設定を有効にしていれば、在庫は自動的に返送されたハズ…?
という記憶があったような..と思いつつ近年ルールが変わった可能性もあるか、ということでテクサポに聞いてみました。
その回答がコチラ。
というワケで、自動返送の設定をしていれば『廃棄されずに、ちゃんと返送されてくる』ことが確認できました。
売れなかったら自己消費できる、のも要期限管理商品のメリット?です。
要期限管理商品のメリットとデメリット
要期限管理商品のメリット
・回転の良い商品を継続的に売れる
・リピート販売に向いている
・少資金からでも始めやすい(仕入単価:100-800円)
・商品が比較的小さいのでダンボールに詰め込める(送料薄まる)
・トレンドに左右されず安定した売上が確保できる
冒頭でも説明したとおり、まず『回転が良くバンバン売れる』ってことですね。食べると無くなる消耗品なのでリピート販売にも向いています。
仕入れ単価も低い(100-800円程度)ので、少資金からでも始めやすいです。
あと、比較的商品が小さめなので、ダンボールに数量を詰め込めます。なので「1商品あたりの送料を薄める」ことができます。
トレンドを気にせず、長い期間同じ商品を売り続けられるのもメリットです。
季節を問わずいつでも消費される商品を取り扱うようにしていましたので、たとえクリスマスであっても平常運転で売上は特に変わらず。淡々と地味な食品を売り続けていました。
醤油とか豆とかお茶とか、地味なラインナップが意外と継続性が高かったりします。
逆に、品薄の商品を買い占めてプレミア価格で販売するような手もあるでしょうけど、個人的には魅力を感じません。
生産が復活した時点で大量の不良在庫を抱えることになりかねないので、割とリスキーでもあります。
要期限管理商品のデメリット
- 消費期限が45日以下で販売不可在庫になる
- 同一商品を複数納品する際は消費期限を同じにする必要がある
- とにかく消費期限に振り回されまくる
デメリットの真っ先に来るのが『販売不可在庫』の存在です。消費期限が45日以下になった在庫は販売できなくなるので、在庫管理が割とシビアになりがちです。
「最悪損しなきゃOK」くらいの感じで割と雑にやっていましたね、高回転の商品だと販売機会損失の方がマイナス大きいので、在庫は「ちょっとダブつく」程度に入れておくと『イイ感じ』売り上げが伸びていきます。
地味に面倒くさいのが『同じ商品を複数個納品する際は、消費期限を全て同じ』にする必要があるというルール。
店舗仕入れであれば、お会計の前に消費期限を目視できるのですが、電脳の場合は確認不可のため同じ商品を複数注文しても、消費期限がバラバラで届く場合があります。
最悪、残り消費期限が60日未満で届く場合も…(自己消費するしかない)
なので、電脳仕入れの場合は決済画面の備考欄とかに「同じ消費期限の商品でなるべく揃えて欲しい」旨を書き込んだり。あとは、ダース単位で注文して同一の消費期限で届くことを期待したり。
結局、いろいろと努力してみるも消費期限がバラバラな同一商品って、ある程度は手元に届いてしまいます。
その場合は消費期限の短いものから納品プランに追加して、残りは別プランで作成。みたいな作業も発生しがちです。
とにかく終始、消費期限に振り回されまくる
ことが最大のデメリットですね。
まとめ
ということで、要期限管理商品の概要とメリット・デメリットを解説してみました。※少しでも興味出てきましたか?
通常商品と比較してルールや縛りがあるものの
・回転の良い商品を継続的に売れる
・リピート販売に向いている
・少資金からでも始めやすい(仕入単価:100-800円)
・商品が比較的小さいのでダンボールに詰め込める(送料薄まる)
・トレンドに左右されず安定した売上が確保できる
それを上回るメリットがあるので、積極的に取り組んでみるのもアリでしょう。
小型軽量プログラムで要期限管理商品を扱ってみるのも割と良さそう。
『消費期限の45日ルール』が心配な方は、まずは消費期限の縛りが無い『小型軽量プログラム』からスタートし、ある程度慣れてきたら発展的に要期限管理商品を扱ってみる、という流れもおススメです。