真贋調査が怖いんですけど、クレームが来やすい商品の特徴ってあります?事前に見抜けるとベストなんですが。
Amazon真贋調査(しんがんちょうさ)とは、あなたが出品した商品が、正規品(ホンモノ)かどうかをAmazonが調査する仕組みの1つです。
真贋調査を受けやすい商品・ブランドには「決まった特徴」があります。
- 【特徴その1】ヘルス&ビューティー商品(化粧品/健康食品/サプリメント)
- 【特徴その2】出品者数1名だけ(Keepaのグラフをチェック)
- 【特徴その3】出品者数2名で同一ストアが重複出品している
- 【特徴その4】出品者数が不自然に減っている(Keepaのグラフをチェック)
- 【特徴その5】出品者が中国人セラー
- 【特徴その6】ブランド名と出品者名が同じ
- 【特徴その7】商品タイトルが異様に長い
- 【特徴その8】ブランド名が商標登録されている
リサーチをする時、この8つの特徴を理解しておけば、無用な真贋調査は8割方防ぐことができます。
意外と忘れやすいので、このページをブックマークし、リサーチのお供として活用してください!
真贋調査を受けやすい商品の特徴8選
真贋調査を受けやすいのは、国内の大手メーカーではなく、海外メーカー(特に中国製品)やOEM商品に相乗り販売をすると知的財産権の侵害で警告が来るケースが大半です。
海外メーカーやOEM商品の特徴をおさえておけば、真贋調査を受ける確率をグッと抑えることができます。
ということで「真贋調査を受けやすい商品=海外メーカーやOEM商品の特徴」をザーッと紹介していきます。
【特徴その1】ヘルス&ビューティー商品(化粧品/健康食品/サプリメント)
サプリメントや健康食品は「初回限定で50%!」など格安で購入できるキャンペーンが多いですよね?
こういったキャンペーンを利用して「格安購入 ⇒ Amazon転売」というのが何年も前から行われています。
ただ、この手の類いの商品は「知的財産権の侵害」が非常に多いため、よほど有名なメーカー以外は避けた方が良いです。
私はセラースケットという真贋対策ツールを契約していますが、その中で報告されている警告商品はヘルビ関係がかなり多いです。
サプリメント関連は原価が安く、その分「初回50%OFF」といった広告費にお金をかけてプロモーションしているため、転売されることを嫌っているんでしょう。
ヘルス&ビューティー商品はAmazonに出品せず、メルカリで販売しましょう。
「ヘルス&ビューティー商品」は問答無用で出品NG。メルカリなど他の販路で販売しましょう。
【特徴その2】出品者数1名だけ(Keepaのグラフをチェック)
真っ先に気を付けるべきは「出品者数が1名だけの商品」です。
Keepaのグラフが真っ平ら、出品者数がずーっと1名のまま。
過去に同一ブランドの商品で真贋調査が多発していたり、この先で紹介する特徴をすでに理解しているセラーが「このブランドは手を出しちゃダメだ…」と相乗りを避けているケースが大半です。
一番分かりやすい、かつ相乗り出品してはいけない商品の典型的な例です。
長期間、出品者が1名だけの商品は相乗り出品NGと覚えておこう!
【特徴その3】出品者数2名で同一ストアが重複出品している
出品者1名が危険ってことは、2名以上なら大丈夫ってことか!
基本はそうなんですが、一部例外があります。
これは出品者数が2名のある商品なんですが、販売元は同じストアですよね?
出荷元が「FBAか自己配送かの違い」で、販売元はどちらも同じセラー。
このように同じストアが「FBAと自己配送」で重複出品している場合、Keepaのデータでは「出品者数は2名」に見えますが、実質1名と同じこと。
危険度は出品者1名と変わらないため、扱うのはやめておいた方が良いです。
出品者が2名でも、同じストアが「FBAと自己配送」で重複出品している商品は、扱わない方が安心です。
【特徴その4】出品者数が不自然に減っている(Keepaのグラフをチェック)
次に紹介するのが出品者数の変動です。
これはリサーチツールKeepaの出品者を表示したグラフですが、ある日を境に出品者数がガクッと減っていますよね?※11名 ⇒ 1名に急激に減少
商品が売れる事で出品者数が減るケースは当然あります。
ただ画像のように直角に近い角度で出品者が減っている場合は、メーカーから全出品者に対して一斉に知的財産権(商標権)侵害のメールが送られている可能性大です。
ちなみにこのグラフはスクール生が実際に出品していた商品で、メーカーから知的財産権のメールが届いていました。
せどりの仕入れをする際は、利益計算だけではなく「出品者数の変動」もしっかりと確認する必要があります。
Keepaの出品者数のグラフをチェックし、出品者数が急激に減っている商品は要注意!
【特徴その5】出品者が中国人セラー
日本の「Amazon.co.jp」には中国人セラーも多数出品していますが、彼らが扱う商品の大半は自社製造している「OEM商品」です。
誤って中国人セラーのOEM商品に相乗り販売をすると、烈火のごとく警告メールが飛んでくるため、特に注意が必要です。
出品者情報は簡単に確認できます。Amazon商品ページで「カートに入れる」のすぐ下にある「販売元:ストア名」のリンクをクリック。
次のページで「特定商取引法に基づく表記」を確認できます。ここで「CN」の記載があれば、そのセラーは中国人です。※CNは中国の国名コードです。
特定商取引法に基づく表記に国名コード「CN」があれば中国人セラーの可能性大。99.999%警告メールが飛んでくるため、相乗り販売は絶対にNG。
【特徴その6】ブランド名と出品者名が同じ
OEM商品は「商品タイトルに含まれるブランド名」と「出品者名(ストア名)」が同じであるケースが多いです。
Amazonのルール上、決して同じである必要はないのですが、なぜか同一であるケースが大半です。
OEM製品を出品している販売者の特徴として覚えておきましょう。
「商品タイトルに含まれるブランド名」と「出品者名(ストア名)」が同じ場合、OEM製品の可能性大!
【特徴その7】商品タイトルが異様に長い
OEM商品は商品の検索順位(SEO)を意識するあまり、商品タイトルに多くのキーワードを詰め込みがち。
そのため、大手メーカーの商品と比較して商品タイトルが異様に長くなる傾向があります。
「商品タイトルが●●文字以上ならOEM商品だ!」といった明確な基準があるワケではありませんが、パッと見て「商品タイトル長っ!」と感じた商品は気を付けた方が良いでしょう。
大手メーカー商品と比較して、商品タイトルが異様に長い商品は要注意!
【特徴その8】ブランド名が商標登録されている
Amazonで販売されているOEM商品は、他セラーからの相乗り対策として「ブランド名が商標登録」されているケースが多くあります。
商標登録とは、自社の商品やサービスを他社と区別するために使用する特定のマーク(商標)を特許庁に登録して、その商標を使用する独占的な権利を得る制度です。
つまり「相乗り出品を防ぐために商標登録をしているため= 相乗り出品すると真贋調査を受けやすい」ということになります。
ブランド名が商標登録されているかどうかは、特許庁のHPで簡単に検索できます。
簡易検索画面で商標にチェックを入れ、検索したいブランド名を入力して検索ボタンをクリック。
検索結果が表示されると、そのブランド名は商標登録されていることになります。
「検索結果は0件でした」と表示された場合、商標登録はされていません
「商標登録=相乗り対策」の意味合いが強いため、商標登録済みの商品には手を出さない方が無難。
【まとめ】Amazonで真贋調査を受けやすい商品の特徴|危険商品を事前に見抜く方法
- 【特徴その1】ヘルス&ビューティー商品(化粧品/健康食品/サプリメント)
- 【特徴その2】出品者数1名だけ(Keepaのグラフをチェック)
- 【特徴その3】出品者数2名で同一ストアが重複出品している
- 【特徴その4】出品者数が不自然に減っている(Keepaのグラフをチェック)
- 【特徴その5】出品者が中国人セラー
- 【特徴その6】ブランド名と出品者名が同じ
- 【特徴その7】商品タイトルが異様に長い
- 【特徴その8】ブランド名が商標登録されている
この8つのポイントを意識すれば、真贋調査を受ける可能性はグッと低くなります。
とはいえ、どれだけ注意・努力しても真贋調査を受けることはありますし、こればかりは運が悪かったと思うしかありません。
仮に真贋調査を受けてもスグにアカウントが停止することはないので、必要以上に不安を感じないようにしましょう。
もし真贋調査を受けた場合に備えて、↓のページで配布している真贋調査解除に使える業務改善書テンプレートを受けっておきましょう。
内容次第では、真贋調査は無視してもOKです。