- メルカリで普通郵便を使うのは危険なのかな?
- 実際にトラブルも起こっているみたいだし、不安かも…
と思ったことはありませんか。
普通郵便を使うと住所と氏名が取引相手にバレるため『予期せぬトラブルに巻き込まれないか…』と不安に感じている方も多いはず。
ただし、簡単な対策を知っているだけで、詐欺を回避しトラブルを未然に防ぐことができます。
普通郵便を使う上で気をつけるべきポイントを理解して、安全にフリマアプリを利用しましょう。
メルカリで普通郵便は危険なの?
フリマアプリやオークションサイトで使用される発送方法の一つに普通郵便があります。
普通郵便物は郵便ポストまたは郵便窓口に差し出すことができる。差し出された普通郵便は郵便受けに配達される。元旦を除く、土曜日・日曜日・祝日の配達は原則として行われないほか、不着や毀損などの郵便事故による補償は行われない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E9%83%B5%E4%BE%BF
最大4Kgまでの物を送ることができ、カードや本、CD・DVDといった軽くて小さい物を送る場合、他の発送方法と比較して送料を抑えることができます。
詐欺被害が発生したのはメルカリで普通郵便を使用したケースでしたが、メルカリで普通郵便を指定することは本当に危険なのでしょうか。
出品者・購入者ともに住所・氏名がバレる
普通郵便を始め匿名配送以外の配送方法では、住所や氏名が送り主と受け取り主の間で分かるのが一般的です。
これは個人情報の一部を利用することで個人間の荷物の発送を可能にするためであり、本来何の問題もないやり方でした。
しかし、後述する後払い請求を悪用することで、詐欺に発展するケースが発生しています。
配達トラブルが補償されない
日本郵便によると、普通郵便(定形・定形外郵便)は書留や代金引換の場合を除き、損害賠償の対象にはならないとしています。
しかし、補償がないということは、万が一配達トラブルに巻き込まれたり何らかの事故があったりした場合、荷物が返ってこないだけでなく、賠償もされないということです。
安いには安いだけの理由があるため、リスクを許容した上で配送方法を選択する必要があります。
実際にあった詐欺被害とは?
実際に、メルカリでは普通郵便を悪用した詐欺被害が発生しています。
詐欺の内容と発覚までの経緯を簡単にまとめると以下の通りです。
- A(加害者)がメルカリを通じて取引相手(B)の住所・氏名を把握
- Aは別のサイトで後払い決済を利用して商品を購入
- Aは商品代金の請求先に、Bの住所・氏名を使用。届け先は購入者(A)の住所
- 後日、身に覚えのない後払いの請求書がBに送られてきて詐欺が発覚
普通郵便で入手した個人情報と後払い決済を悪用した新しい手法でした。
発送時に個人情報を書かずに送る方法
普通郵便など匿名配送ではない配送方法を選択すると、個人情報が流出する可能性を防ぐことはできないのでしょうか。
この章では、個人情報を明かさずに荷物を発送する方法をご紹介します。
追跡番号をつけて差出人を記載しない
まず1つ目に、追跡番号をつけて差出人を記載しないという方法があります。
追跡番号を記載することで、発送した荷物が受け取られたかが分かります。
もし荷物が返却されたとしても、どこで荷物が預けられているのかが分かるため、受け取りに行くことが可能です。
また、差出人が未記載の場合、窓口から発送しようとすると記載を求められるので注意しましょう。
メルカリ便を使う
もう1つが、メルカリが提供しているメルカリ便(ゆうゆうメルカリ便・らくらくメルカリ便)を利用する方法です。
比較的利用しやすい値段で気軽に利用できることからメルカリユーザーにも親しまれているため、特段の理由がない限りはメルカリ便を使いましょう。
先ほど紹介した詐欺被害に遭う可能性を簡単に断つことができるので、おすすめです。
普通郵便が届かない理由とは?
普通郵便は安価な値段で荷物を発送できる代わりに、荷物に何かあった際に損害賠償などの補償はありません。
では、普通郵便で荷物が届かないケースはあるのでしょうか。
起こり得る原因をご紹介します。
悪天候や災害など、やむを得ない理由
普通郵便が配達できない理由に考えられるものとして、悪天候や災害などがあります。
こういったやむを得ない事情では、当然ながら一時的に荷物は届かなくなります。
郵便番号の読み取りミス
荷物を発送する際に郵便番号の記入ミスは少なくありません。それにより本来届く予定の日数でも配達がされないケースがあるでしょう。
7桁で構成される郵便番号によって、およそ町名までを特定することができます。
そうなると、荷物が届くまでに時間を要したり、届かなかったりすることもあるでしょう。
宛先が違う
宛先が違う場合も、当然ながら荷物が届くことはありません。
郵便物は記入された郵便番号と宛先情報をもとに、人や会社、場所に届けられます。
料金不足
料金不足が原因で荷物が届かない可能性もあります。
切手を貼って荷物を郵便ポストに投函したものの、その荷物の発送に必要な料金分の切手が貼られておらず、送り主に返送されるといったケースです。
封筒サイズで投函できるからと最安値で発送すると、思わぬ理由で返送されるので注意しましょう。
誤配・紛失
荷物が誤って届けられたり、配送する途中で紛失したりするケースも可能性として考えられます。
また、可能性としてはあまり高くありませんが、荷物の紛失に伴い配達されないということもゼロではありません。
転送扱いになっている
郵便局の転送サービスを利用すると、引っ越し前の旧住所に送られた荷物を新しい住所に配送してもらえます。
また、短期間に引っ越しが重なった際に転送サービスの更新を忘れてしまうと、最新の住所に荷物が送られてこず、登録した前の住所に荷物が送られ続けることになります。
不在連絡票を放置している
ありがちなのが、不在連絡票を放置しているというケースです。
荷物が届かないと気づいた際は、不在連絡票が郵便受けに入っていないか確認しましょう。
普通郵便でも不着の理由を調査依頼できる
普通郵便は追跡可能な配送方法ではありません。しかし、荷物が届かない場合には、やり方次第で荷物の追跡が可能です。
この章では、不着申告のやり方をご紹介します。
不着申告の手続方法
普通郵便で荷物が届かない場合、不着申告を行うことで荷物の追跡が可能となります。
これは郵便局の「郵便物等事故調査依頼処理システム」を使用して、本来追跡不可能な荷物を追跡するというものです。
窓口をはじめwebや電話でも申告することができます。
申請に必要な情報
不着事故の調査を申請するには、必要事項を伝える必要があります。
調査に当たって必要な情報は、下記の通りです。
- 差出人の情報
- 受取人の情報
- 郵便物の情報
- 差出場所
- 差出状況
調査にあたっては、これらの情報を郵便局側に伝えなければなりません。
メルカリで普通郵便のトラブル対策はある?
メルカリで普通郵便を使用した場合、トラブルに備えてこちら側でできる対策はあるのでしょうか。
ここでは3種類のやり方を紹介するので、「トラブルが怖い」という方は参考にしてください。
郵便物の写真を撮影しておく
普通郵便が届かないケースに備えて、出品者側であるなら、発送前に商品の写真を撮影しておきましょう。
メルカリでは通常商品の写真を載せますが、商品を発送する前に梱包した状態でも撮影しておきましょう。
郵便局の窓口から送る
窓口から発送することで、荷物が確実に受理されることになります。
窓口に直接問い合わせることができるので、調査までの対応が早いのも特徴です。
不着の際は出品者、購入者を問わず、諦めずに問い合わせることが大切になります。なぜなら、荷物を家族が受け取っていたにもかかわらず購入者は知らなかったということが判明したり、郵便配達員が荷物の特徴を覚えていたりすることもあるからです。
追跡番号がつく方法で送る
最も簡単で確実なのは追跡番号がつく方法で送ることです。
普通郵便は本来追跡が不可能な配送方法ですが、書留の追加料金を払うことで荷物の追跡が可能となります。
ただし、その分費用は高くなります。メルカリ便を使用したほうが追跡と補償付きで安く発送できるのでお得でしょう。
まとめ
メルカリで普通郵便を利用する際の注意点についてまとめました。
- メルカリでは、過去に普通郵便と後払い決済を利用した詐欺行為が発生。荷物の発送に必要な住所・氏名を悪用したもの
- 普通郵便は荷物の追跡はできない。また補償もなく料金は安い。
- 書留にすることで追跡も補償もつけられるが、その分費用は高くなるのでメルカリ便がおすすめ
- 荷物が届かない際には、不在連絡票や転送サービスを確認。
- それでも不着の原因が分からない際は、郵便局で不着申告をする
不要なトラブルを避けるため、特段の理由がない限りはメルカリ便を利用するのがおススメです。