副業くんメルカリでせどりを始めたいんですけど、どこまでがOKで、どこからがアウトなんですか?知らないうちにアカウント停止…は絶対イヤです。
メルカリは手軽に売り買いできる分、せどりや転売に関わるルールがかなり細かく決められています。法律上は問題がなくても、メルカリのガイドに違反しているだけで、商品の削除や利用制限の対象になります。
この記事では、せどり・転売を始めたばかりの人がやりがちな7つの禁止行為を、メルカリ公式ヘルプの内容をもとに解説します。どれも「知らなかった」では済まされないものばかりなので、始める前に押さえておきましょう。
先に結論から。
手元にない商品を売らない、支払いと連絡はすべてメルカリの中で、写真と文章は自分で用意、アカウントは1人1つ。これだけで7つのうちほとんどは防げます。
違反すると、取引のキャンセル、商品の削除、利用制限などの措置がとられます。内容によっては、1回目でも無期限の利用制限になることがあります。
先に知っておきたい:事業として売る場合はメルカリShops
2025年10月22日のメルカリ利用規約の改定で、事業者(個人事業主を含む)は、通常のメルカリではなく「メルカリShops」を使うよう案内されています(指定された法人などを除く)。せどりを事業として続けていくなら、メルカリShopsの利用も検討しておきましょう。
(2026年10月時点・メルカリ利用規約で確認)
禁止行為①:手元にない商品を売る(無在庫販売)
注文が入ってから仕入れて発送する「無在庫販売」は、在庫を持たずに始められるため物販の世界では知られた手法です。しかし、メルカリでははっきり禁止されています。
- 出品の時点で手元にない商品を売ること
- 発売前・公開前の商品を、予約や取り寄せで売ること
- ECサイトなどメルカリ以外のサービス(海外を含む)から、購入者の住所へ直接送らせること
- 配送代行サービスを使うこと
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
手元に商品がないと、購入者からの質問に答えられない、発送できない、発送が遅れる、といったトラブルにつながるためです。事務局が違反と判断した場合は、取引のキャンセル、商品の削除、利用制限などの措置がとられます。
「ちゃんと発送しているから大丈夫」と思っていても、注文が入ってから別のお店で買って、そのお店から購入者に直送するのは違反です。Amazonや楽天の箱のまま届けば、購入者にはすぐ分かります。
- 通販サイトの商品画像をそのまま使って出品している
- 注文が入ってから、ほかのお店で購入している
- 仕入れ先から購入者の住所へ直送している
- 発送までの日数がいつも長い、在庫切れでキャンセルが多い
無在庫販売がばれるきっかけの多くは、購入者からの報告です。発送の遅れ、在庫切れのキャンセル、届いた箱が通販サイトのもの…と不信感を持たれれば、事務局に報告されます。SNSなどで「ノーリスクで稼げる」と紹介されていても、メルカリでは使えない方法だと覚えておきましょう。
無在庫と疑われないために
手元にある商品を売っていても、出品の仕方しだいで疑われることがあります。商品の写真は自分で撮る、発送までの日数は実際に送れる日数で設定する、届いた箱やパッケージの状態を正直に書く。この3つを守っていれば、疑われる心配はまずありません。
禁止行為②:発売前の商品を売る(予約転売)
新商品の予約が始まったタイミングで予約し、「〇日入荷予定」としてメルカリに出品する「予約転売」も、無在庫販売と同じく禁止されています。
- 発売前・公開前の商品を、予約や取り寄せで売ること
- 出品の時点で手元にない商品を売ること
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
発売の延期で発送できない、入荷数が少なくて手に入らない、発売後に値段が下がって赤字になる…と、出品者にとってもリスクが大きい方法です。購入者にとっても、届くかどうか分からない商品を買わされることになります。
Amazonなどほかの販売サイトでは予約販売が使える場合もありますが、メルカリでは「手元に商品があること」が出品の前提です。発売日を待って、手元に届いてから出品しましょう。
- 商品名や説明文に「予約」「〇月〇日入荷予定」「取り寄せ」と書いている
- 発売日前に、発売前の商品を出品している
- 抽選に当たったが、まだ届いていない商品を出品している
特に、抽選販売で当たった商品は、当選のメールが届いた時点で「手に入った」気持ちになりがちです。でも、メルカリのルールでは、実物が手元に届くまでは出品できません。



抽選で当たった限定品を、届く前に出したくなる気持ちは分かります。でも、届いてから出品で十分間に合いますよ。
禁止行為③:メルカリで仕入れて、メルカリで高く売る
メルカリで安く買った商品を、メルカリでそのまま高く売り直す。同じお店の中で転売するやり方です。
- 手元にない商品を売ること(買ったばかりで届いていない商品を出すのもこれに当たる)
- 他の会員が撮った画像や、書いた文章を無断で使うこと
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
メルカリで仕入れること、メルカリで売ること自体は、それだけで禁止されているわけではありません。ただし、やり方によっては上の禁止行為に当たります。よくあるのが、買った商品の写真や説明文をそのままコピーして出品するケースと、まだ届いていない商品を先に出品するケースです。
また、メルカリの利用者は相場に敏感です。同じ商品の売れた値段はだれでも調べられるので、手を加えずに値段だけ大きく上乗せした出品は、すぐに見抜かれて報告されやすいと考えておきましょう。
- 買った商品の写真や説明文を、そのまま使い回している
- まだ届いていない商品を、届く前に出品している
- 手を加えずに、仕入れ値から大きく上乗せしている
同じお店の中での転売は、もともと利益が出にくいやり方です。どうしても扱うなら、自分で写真を撮り直し、状態を確認したうえで、自分の言葉で説明を書く。そのうえで、相場に見合った値段をつけることが大前提です。
たとえば、汚れを落としてクリーニングする、動作を確認して付属品をそろえる、使い方や注意点を説明に書き足す、といったひと手間があれば、ただの横流しではなく、買う人にとって価値のある出品になります。
禁止行為④:メルカリ以外の方法で支払いを受ける
「銀行振込なら安くします」「直接送金してくれれば手数料がかからないですよ」。こうしたやり取りは、すべて禁止されています。
- 銀行口座への直接の振り込み
- 「おくる・もらう」での直接の支払い
- 現金書留、オンラインギフト券、仮想通貨、代金引換、現金手渡しなどでの支払い
- 1つの商品に対して、支払い用のページを複数出品すること
- 300円未満、または999万9999円以上の価格での取引を持ちかけること
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
メルカリの外で支払いをすると、支払いがあったかどうかを確認できず、詐欺などのトラブルにつながるためです。持ちかけることだけでなく、応じることも禁止されています。メルカリで用意された以外の方法で支払った場合は、一切のサポートを受けられません。
たとえば、取引メッセージやコメントで「PayPayで送ってくれたら値引きします」「銀行振込なら手数料分安くします」と書くのは、どれも違反です。購入者から持ちかけられて応じた場合も同じです。
購入者から直接の支払いを持ちかけられたときは、ていねいに断りましょう。たとえば、次のように返せば角が立ちません。
ご提案ありがとうございます。申し訳ありませんが、メルカリのルールで、メルカリ以外でのお支払いはお受けできません。お手数ですが、メルカリの購入手続きからご購入いただけますと幸いです。
手数料の数百円を浮かせたつもりが、商品が届かない・お金が戻らない・アカウントも止まるという最悪の結果になりかねません。手数料は、安心して取引するための保険料と考えましょう。
禁止行為⑤:メルカリの外での取引に誘導する
「LINEで相談しませんか」「自分のネットショップで買ってもらえれば安いです」。こうした誘いも禁止されています。
- SNSなど外部のサイトへ誘導すること、または誘導に応じること
- プロフィール、商品説明、コメント、取引メッセージに、SNSのIDや電話番号など外部で連絡するための手段を書くこと(QRコードなどの画像も含む)
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
誘導した先で代金を直接振り込ませ、商品を送らない、といった詐欺を防ぐためのルールです。外部のサービスを使った場合、メルカリは一切サポートしません。
物販をしていると、リピーターに自分のショップを案内したくなることもあると思います。ただ、メルカリの中で案内するのは違反です。自分のショップで売りたい商品は、最初からそちらの販路で売りましょう。
プロフィールや商品説明に書けるのは、メルカリの中で完結する情報だけです。発送の目安、梱包の方法、取り扱っている商品のジャンルなどは書いてかまいません。一方で、SNSのアカウント名や「ほかでも販売中」のような案内は、誘導に当たるので書かないようにしましょう。
自分のお店を持ちたいなら、BASEやSTORES、Shopifyのようなネットショップのサービスを使う方法があります。メルカリはあくまで「メルカリの中で完結させる場所」と割り切って、販路を使い分けるのがおすすめです。
- 「詳しくはInstagramのDMで」とプロフィールに書く
- 取引メッセージで、LINEのIDを伝える
- 「ほかのサイトで安く出しています」とコメントする
- QRコード入りの画像を出品画像に入れる
禁止行為⑥:他人の写真や文章を無断で使う
ほかの出品者の写真や説明文、通販サイトの商品画像をそのまま使って出品するのも禁止されています。
- 他の会員のプロフィールの内容や画像を無断で使うこと
- 他の会員が撮った画像を無断で使うこと
- メルカリの外にある文章や画像を無断で使うこと
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
写真も説明文も、それを作った人のものです。無断で使えばトラブルの原因になるうえ、著作権の侵害にもなりかねません。通販サイトの画像を使っていると、無在庫販売を疑われるきっかけにもなります。
写真は自分のスマホで撮り、説明文は自分の言葉で書く。実物の写真のほうが、購入者も安心して買えるので、結果的に売れやすくなります。
メーカーの公式サイトやカタログの画像も、メルカリの外にある画像です。無断で使うのは避け、自分で撮った写真で出品しましょう。型番や仕様を説明したいときは、写真ではなく文章で書けば問題ありません。
写真は、明るい場所で、背景をすっきりさせて撮るだけで印象が大きく変わります。傷や汚れも隠さずに写しておくと、届いてからの「説明と違う」を防げます。
- 状態(新品・中古、傷や汚れの有無)
- サイズ、色、型番などの基本情報
- 使った頻度や、保管していた環境
- 付属品の有無
禁止行為⑦:複数のアカウントを持つ・人のアカウントを使う
「売る用と買う用でアカウントを分けたい」「家族の名前でもう1つ作れば出品が増やせる」。どちらも禁止されています。
- ひとりで複数のアカウントを持つ(登録する)こと
- 他人になりすますこと
- 他人のアカウントを使うこと
- アカウントを譲ったり、売り買いしたりすること
(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
取引のトラブルや、キャンペーンの報酬の不正な受け取り、詐欺などを防ぐためのルールです。登録の内容によっては、取引をする前でも利用制限の対象になります。
また、無期限の利用制限を受けた人は、新しいアカウントを作れません。制限から逃げるためにアカウントを作り直すのは、それ自体が新しい違反になり、状況をさらに悪くします。
うっかり2つ作ってしまったときの対処や、売る用と仕入れ用を分けたいときの考え方は、こちらにまとめています。


家族でメルカリを使うときの注意
家族それぞれがメルカリを使うこと自体は問題ありません。ただし、1人1つのアカウントが原則なので、家族の名前で自分用のアカウントを作ったり、家族のアカウントを借りて出品したりするのは違反です。同じスマホで家族のアカウントを切り替えて使うのも、疑われる原因になるので避けましょう。
アカウントの売り買いも禁止
評価の多いアカウントを買う、自分のアカウントを人に売る、といったアカウントの譲渡・売買も禁止されています。SNSなどで「評価付きアカウント販売」のような話を見かけても、手を出さないようにしましょう。
メルカリでせどりを続けるための心がけ
7つの禁止行為を見ると、共通しているのは「購入者が安心して買えなくなること」です。メルカリは、知らない人どうしが安心して取引できることを一番大事にしています。
だからこそ、手元にある物を、自分で撮った写真と自分の言葉で、メルカリの中で売る。この基本を守っていれば、禁止行為に当たることはまずありません。
また、ルールは変わることがあります。せどりを続けるなら、メルカリ公式ヘルプの「禁止されている行為」「禁止されている出品物」を、ときどき見直す習慣をつけておきましょう。
違反するとどうなる?
事務局が違反と判断した場合は、取引のキャンセル、商品の削除、利用制限などの措置がとられます。違反が大きい場合や、注意されたあともくり返した場合は、措置が段階的に重くなります。
| 商品の削除・出品の停止 | 違反した商品が削除される。修正すれば出品できる場合は、出品が停止される |
| 一時的な利用制限 | 出品、購入、コメントなどが一時的にできなくなる |
| 本人確認 | 本人確認を求められ、確認のうえで解除が判断される |
| 無期限の利用制限 | アカウントの利用停止。新しいアカウントも作れない |
違反の内容によっては、1回目でも無期限の利用制限になることがあるので、「1回くらいなら」は通用しません。(2026年10月時点・メルカリ公式ヘルプで確認)
利用制限の種類や、制限されたときの対処法は、こちらでくわしく解説しています。


出品禁止の物が売れてしまったら?取引のキャンセルと事務局への相談
売れたあとで「これ、出品できない物だった…」と気づくこともありますよね。公式に専用の手順はありませんが、まだ送っていないなら、発送はせずに、購入者にキャンセルを相談するのが現実的だと私は考えます。
禁止されている出品物なので、そのまま送って取引を終わらせるのはやめておきましょう。流れはこうなります。
梱包していても、まだ送らずに手元に置いておきます。
出品できない物だと気づいたこと、キャンセルさせてほしいことを、正直に伝えます。下の例文を使ってください。
取引画面のいちばん下の「この取引をキャンセルする」から、理由を選んで申請します。まだ送っていないので、返品の要否は「返品しない」を選びます。
公式ヘルプによると、出品者が「返品しない」で申請して24時間たっても購入者が選ばなければ、キャンセルは自動で成立します。
数日たっても返事がない、キャンセルに合意してもらえないときは、取引画面の「お問い合わせはこちら」から事務局に事情を伝えて相談します。
| 場面 | 取引メッセージの例文 |
| 出品者からキャンセルをお願いする | ご購入ありがとうございます。大変申し訳ありません。出品したあとで、この商品がメルカリで出品できない物だと気づきました。お手数ですが、取引のキャンセルにご協力いただけますでしょうか。このあとキャンセルの申請をいたします。 |
キャンセルが成立すると、代金は購入者の支払い方法に応じて戻ります。公式ヘルプには、キャンセル理由によっては、禁止行為に当たる場合に警告や利用制限の対象になる、とも書かれています。
事務局から連絡が来ているなら、その内容に従ってください。事務局に商品を削除されたときは、まず「お知らせ」で削除の理由を確かめます。出品できる物だと考えるなら問い合わせもできますが、取り消しは約束されていません。
購入のキャンセルの流れは、こちらでくわしくまとめています。


メルカリでせどりをするときのよくある質問
- メルカリでせどりをすること自体は、禁止されていますか?
-
仕入れた商品をメルカリで売ること自体を、一律に禁止する決まりはありません。ただし、2025年10月の規約改定で、事業者(個人事業主を含む)はメルカリShopsを使うよう案内されています。また、この記事の7つの禁止行為には当たらないように注意が必要です。
- 手元にある商品なら、仕入れて売ってもいいですか?
-
手元にある商品を、自分で撮った写真と自分の言葉の説明で出品するのは、無在庫販売には当たりません。ただし、出品できない物(禁止されている出品物)に当たらないかは確認しましょう。
- ほかの出品者の説明文を参考にするのはだめですか?
-
書き方を参考にするのはかまいませんが、文章をそのままコピーするのは無断使用に当たります。必ず自分の言葉で書きましょう。
- 購入者から「直接振り込みたい」と言われたら?
-
応じることも禁止されています。メルカリの決済で購入してもらうよう、ていねいに断りましょう。
- 通販サイトで買った商品を、届いてから出品するのは問題ありませんか?
-
手元に届いた商品を、自分で撮った写真と自分の言葉の説明で出品するなら、無在庫販売には当たりません。ただし、出品できない物に当たらないか、メーカーが転売を禁止していないかなどは確認しておきましょう。
- 違反に気づかずに出品していました。どうすればいいですか?
-
気づいた時点で、その出品を削除しましょう。事務局から連絡が来ている場合は、内容を読んで指示に従ってください。同じことをくり返さないことが大切です。
- 家族がメルカリを使っています。同じスマホで別のアカウントを使ってもいいですか?
-
1人1アカウントが原則で、他人のアカウントを使うことも禁止されています。家族でアカウントやスマホを使い回すのは、疑われる原因にもなるので避けましょう。
まとめ
- 手元にない商品、発売前の商品は出品しない
- メルカリで仕入れて売るなら、写真と説明文は自分で用意し、相場に見合った値段に
- 支払いと連絡は、すべてメルカリの中で。誘うのも応じるのもNG
- 写真は自分で撮り、文章は自分の言葉で書く
- アカウントは1人1つ。作り直して逃げるのは新たな違反
- 事業として売るなら、メルカリShopsの利用も検討する
メルカリで出品の削除や、事務局に削除されたときのペナルティについては、こちらもどうぞ。














