Amazonの大口出品と小口出品って、結局どっちが正解なの?
Amazonセラーアカウント作成時に必ず悩むこの問題ですが、
Amazon物販に本格的に取り組むなら『大口出品』を選びましょう!
別の言い方をすると、小口だと全く勝負にならないレベルです。
Amazon物販歴は10年を超えますが、これまで小口出品でガツッと大きく稼いでいる方は、一人も見たことがないです。
大口出品の月額費用が高いと感じる方は、まだAmazonに手を出すのは早いので、他の稼ぎ方を選ぶのが賢明です。
- 大口出品と小口出品の違い(具体的な内容)
- 大口出品の方が圧倒的に有利な理由
- 大口出品の月額費用が高いと感じる方がやるべきこと
大口出品と小口出品のどちらを選ぶか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
新規でAmazonセラーアカウントを登録すると、自動的に『大口出品者』として登録されてしまいます(登録時は小口を選択することはできない)
もしアカウント登録後に「大口⇒小口」に変更したい場合は、大口出品から小口出品へ変更する方法の記事を参考に、出品プランの切り替えを行いましょう
※忘れると、そのまま大口の月額費用が請求され続けるので注意!
Amazonの大口出品・小口出品とは?
Amazonには『大口出品と小口出品と』の2つの出店プランがあります。
- 大口出品 ⇒ 出品数が多い人向け・毎月の固定費がかかる
- 小口出品 ⇒ 出品数が少ない人向け・固定費は一切かからない
ザックリとですが、こんなイメージです。
大口はアカウントを持っているだけで毎月の固定費が発生しますが、小口は固定費が一切かかりません。※小口なら永久無料でアカウントの維持が可能。
副業をスタートしたばかりだと、使える資金も少ないので
固定費がかからない、小口の方がイイのかな..?
と思うかもしれませんが、大口と小口では受けられるメリットやサービスに大きな違いがあります。※大口の方が圧倒的に有利。
では、大口と小口は何がどう違うのか?をこれから詳しく解説していきます。
大口と小口の違い
1.月額費用と基本成約料
大口出品では、アカウントを持っているだけで毎月4,900円(税別)の費用が発生します。
小口出品では月額費用はかかりませんが、商品が1点売れるごとに100円の基本成約料が発生します。
固定費 | 基本成約料 | |
大口出品 | 4,900円/月 | 無し |
小口出品 | 無し | 1点売れるごとに100円 |
単純に計算して、月に50点以上の商品を販売するなら、大口出品で登録した方が得です。
反対に「月に数個しか販売しない」のならば、小口出品でも構いません。
というか月に数点しか販売しないなら、コスト的に考えてAmazon販売は向かないでしょう。※固定費がかからないメルカリ・ヤフオクの利用がおススメ。
2.ショッピングカートボックスの獲得(超重要)
最も重要と言えるのが『ショッピングカートボックスの獲得資格』です。
Amazonでは「カートボックスを獲得する」という概念があります。
下の画像を例にすると、赤枠の箇所にあなたのショップが表示され「最優先で商品が売れやすい状態になっている」ことが、カートボックスを獲得している状態です。
Amazonで売り上げを伸ばすためにはショッピングカートの獲得は必須です。
しかしカートの獲得は大口出品者だけに与えられた権利であり、小口出品者は一切対象となりません。
ショッピングカート獲得の重要性/獲得の条件はAmazon物販で必須の知識なので、↓の記事も必ず読んでくださいね。
3.出品できるカテゴリー(超重要)
大口出品はAmazonで取り扱うほぼ全カテゴリーに出品できますが、小口出品の場合は下記のカテゴリーの出品することができません。
- ヘルス&ビューティー(ドラッグストア)
- アパレル・シューズ・バッグ
- コスメ
- ジュエリー
- 食品&飲料
- ペット用品
これらのカテゴリーに出品予定がなければ特に問題はない..と言いたいところですが、
- ヘルス&ビューティー(ドラッグストア)
- 食品&飲料
- ペット用品
「せどりで稼ぎやすい代表格」ともいえる3カテゴリに出品できないのは影響大です。
小口アカの方が、上記3カテゴリの商品を間違えて仕入れ ⇒ 出品できずに不良在庫化、というのもせどりあるあるの一つです。
Amazonでは、メーカーやカテゴリによって『出品制限』がかけられていることが多いです。
『制限=そのままで出品できない』なので、ルールに沿ってその制限を解除する必要があります。
詳細はAmazonの出品制限を解除する方法の記事にまとめてあるので、必ず読んでくださいね。
4.カタログの作成
カタログとは『Amazonの商品ページ』の事です。
『Amazonでまだ販売されていない商品を扱いたい』と思ったとき、
- 大口出品者 ⇒ 自分でカタログを作成できる
- 小口出品者 ⇒ カタログを作成することができない
小口出品者はカタログの作成ができないので『すでにAmazonにカタログが存在している商品しか扱えない』となります。
最近は、自分でカタログを作成する「既存商品のセット売り」が流行っていますが、小口アカウントだとそれもできないということです。
また、新規カタログでの出品が前提となる「中国輸入」を実践する場合も、大口出品者でなければいけません。
5.一括商品登録
Amazonでは、商品を一括で登録できる機能が提供されています。
多くの商品を出品するなら必要不可欠な機能ですが、この機能は大口出品者のみ利用が可能。
そのため、小口出品では1品1品手作業で商品登録を進める必要があります。
6.決済方法
大口と小口では、利用できる決済方法にも違いがあります。
ECサイトの決済は8割近くがクレジットカードのためそこまで気にする必要はありません。
ただ、中には「理由があってクレカを使えない方」もいるため、決済手段が豊富に選択できるのは大きなメリットの1つです。
7.送料・配送料設定
FBAを利用せず「自己発送」で販売する場合、大口出品者の場合は配送地域によって送料を細かく設定できたり、通常便とお急ぎ便で送料に違いを設けることができます。
反対に小口出品者は自分で好きな送料を設定することができません。※Amazonが指定する配送料が自動的に適当されます。
8.各種データ分析レポート
Amazonでは販売活動を円滑に進められるよう『注文管理レポート』『ビジネスレポート』など、各種分析データを提供しています。
大口出品は、個別商品に対するアクセス数やセッション数など、詳細データを抽出できるため、自身の出品ページの動向を客観的に分析し、改善策を打つことが可能です。
しかし、小口出品ではこれらレポートを利用することができません。
9.広告の利用
Amazonでは商品の販促に活用できる広告が用意されています。
反対に小口出品では、スポンサー広告などほぼすべての広告を利用することができません。
せどりで広告を使うケースはほとんどないので、中国輸入やオリジナル商品販売をする方のためのサービスです。
10.ギフトサービス
大口出品者は、ギフトオプションを使用してギフト包装、ギフトメッセージの添付を購入者に提供することができます。
小口出品者はギフトサービスの提供はできません。
参考:ギフトサービス管理(セラーセントラルへのログインが必要です)
11.出品数や入金サイクルに違いは無し
テクニカルサポートへ確認したところ、出品数や入金サイクルは大口・小口で違いはないとのことでした。
「200万点以上」など、通常利用の範囲を超える出品数の場合は別料金がかかるようですが、個人で販売する範囲なら気にする必要はないですね。
結局、大口と小口どっちがイイの?
本格的にやるなら『大口出品一択!』です。
副業で小さくやるだけだから「小口出品でイイよね」は絶対にNG!
カートボックスを獲得できなければ商品はほとんど売れないので、やるだけムダです。
というか、月間で50点程度の小規模であれば、そもそもAmazonを活用するメリットはほとんどナシ ※固定費ゼロのメルカリ・ヤフオクを使った方が稼ぎやすい。
Amazon物販歴は10年を超え、物販仲間も100人を超えるほどになりましたが
小口出品で月商数十万円レベルを稼いでいる人は、一人も見たことが無いです
数十万円ということは、月に50点以上は販売しているのは間違いない。となると、小口だと逆に損をすることになりますからね。
まとめ
本格的にAmazon物販に取り組むなら『大口出品一択』です。
もし『月4,980円の固定費が負担に感じる..』なら、まだAmazon物販を始めるタイミングではないかもしれません。
- 固定が一切からないヤフオク・メルカリを使ってみる
- 不用品販売・ハピタス・キャッシュバックキャンペーンで資金を集める
まずはこういった方法で、資金を貯めるところからスタートしてみましょう。
新規でAmazonセラーアカウントを登録すると、自動的に『大口出品者』として登録されてしまいます(登録時は小口を選択することはできない)
もしアカウント登録後に「大口⇒小口」に変更したい場合は、大口出品から小口出品へ変更する方法の記事を参考に、出品プランの切り替えを行いましょう。
※忘れると、そのまま大口の月額費用が請求され続けるので注意!