- メーカー仕入れってホントにする価値ある?
- 時間と手間ばかりかかって…
- ほとんど稼げないってホント?
せどらーなら、誰しもがあこがれる「メーカー仕入れ」

大量仕入れで利益が出せそうに思えますが、現実はそう甘くはありません。
実際にメーカーに500件以上メールを送り、半年間本気でメーカー仕入れに取り組んだ私の感想を言うと、
「せどりがダメだから⇒メーカー仕入れ」へというマインドだと、ほぼ100%失敗します
せどりよりも上流仕入れだから利益が出やすいとか、稼げる商品をいっぱい卸してもらえるとか、そういった甘い考えは、木っ端みじんに砕かれます。
特に、副業で
- 「とにかく早く稼ぎたい!」
- 「できるだけ小資金でスタートしたい!」
という視点で見ると、正直コスパはかなり悪いです。

ブログ経由の問い合わせの中で、メーカー仕入れ関する内容って一番多いんですが、
ということで、本気で取り組んだからこそ見えてくる「メーカー仕入れの現実」をお伝えしようと思います。
これからメーカー仕入れをやろうと思っている方には、ぜひ読んでいただきたいんですが、この記事を読むと「メーカー仕入れをヤル気が無くなる」ので、その点だけはご注意ください。
メーカー仕入れがうまくいかない3つの理由
早速ですが、メーカー仕入れが上手くいかない、稼げない主な原因は以下の3つです。
【理由 その①】問い合わせテンプレメールの使いまわしで、メーカー側の警戒心が強い(コンサル、マニュアルで配布されているヤツ)
1つ目の理由は、コピペされたテンプレートメールの横行です。


ここ数年でメーカー仕入れのスクールやマニュアルが多数販売されていますが、そこで提供された「問い合わせ定型文」を使い回すせどらーが多すぎて、メーカー側の警戒感が非常に強くなっています。
- 問い合わせのタイミングが一緒(スクール・マニュアルの販売と同時期に)
- 同じような文面のメールが大量に届く
- 業界用語の使い方が不自然
- 会社概要がコピー&ペースト
- 取引希望商品が全く同じ
メーカー側からすれば、こうした形式的な問い合わせは即却下の対象。
真面目な取引先として相手にされることは、まずありません。



私の友人は、北海道ではそこそこに名の知れた「某食品メーカー」に努めていますが、毎日届く大量のテンプレメールを「迷惑メールより迷惑すぎる!」と言っていました、、※当然、即ゴミ箱行き
コピペメールで送られてくる問い合わせは、かなりの確率で破棄されているのが実情。
メーカー側の選別基準は年々厳しくなっており、安易なアプローチではドアすら開きません。
【理由その②】そもそもAmazonが安すぎて利益が出ない
2つ目の理由は、Amazonの販売価格が安すぎることです。


最初のハードルをクリアし、メーカーと契約できたとしても「Amazonの販売価格では利益が出ない」ケースが大半です。
日々、せどりのリサーチをしている方は分かると思いますが、



Amazonって、なんでこんな安いの?



もう、Amazonが卸価格で売ってんじゃないの?
と思うくらい、Amazonの価格って年々安くなっているし、扱うメーカーの数もドンドン増え続けています。
こうした状況では、メーカーから定価の60-70%で仕入れても利益は出ません。
送料や手数料を考慮すると、むしろ赤字になってしまうケースが大半。※仮に利益が出たとしても、死ぬほど薄利になります。
実際に私が交渉したパターンだと、
- 定価1万円の商品
- メーカーの卸価格は7,000円
- Amazonは7,500円で販売
こんな商品が大半、これでは明らかな赤字ですよね?※Amazonよりも安いだけまだマシな方。
Amazonの極端な安売りは、買う側にメリットはあっても、マケプレを利用して販売する側にはデメリットでしかありません。
【理由その③】取引条件の厳しさ
3つ目は、メーカーが設定する取引条件の厳しさです。


メーカー仕入れは、企業によって「取引条件」が設定されることがあります。
よくある取引条件は、以下の通り。
- 最低発注ロットが大きい
- 現金払いが基本
- 年間の最低取引額
仕入れは基本的に「現金払い」のため、手持ち資金なければ、そもそも仕入れすらできません。
また発注ロットや年間の裁定取引額、初回の契約金を求められるケースもあり、副業せどらーにとっては資金面で大きな負担となります。



取引条件が無いメーカーも多数ありますが、そういったメーカーはAmazonの売値とほぼ同等の卸価格を提示されるため、結局意味が無いと、、
せどりのように、気軽に仕入れが出来るわけではないので、その点は注意が必要です。
メーカー仕入れを副業せどらーにおススメできない3つの理由
1. 収益化まで時間がかかりすぎ問題
副業って、「ちょっと試してみたい」「平日夜と土日だけでできるかな」みたいな感覚で始める方が多いですよね。
でも、メーカー仕入れはそのノリで始めるにはちょっと骨が折れます。
- 自社のホームページを作る
- 専用の電話番号を用意する
- メーカーに問い合わせメールを送る
- 下手すると取引審査やら商談やら…
…って、もうこの時点で「本業かな?」ってレベル。
作業の難易度は高くないんですが、スタートラインに立つまで時間がかかるのがネックです。
2. せどりよりも粗利率が下がる
「そもそもAmazonが安すぎて利益が出ない」って解説しましたが、せどり⇒メーカー仕入れに乗り換えると「ほぼ間違いなく粗利率は下がります」



もうね、Amazonでの相場価格がそもそも安すぎるんですよ。
だから、仮に仕入れ値が定価の半額でも、そこから販売手数料・FBA手数料・送料・消費税などが引かれると…
「え、利益これだけ?」ってなります。
粗利10%あればまだマシな方で、下手したら5%以下のケースも。
でも副業では“早く・しっかり儲かる”ことが求められるので、相性が悪いんです。
3. 実は、価格競争にガッツリ巻き込まれる
ちょっと前までは、「メーカーと直接取引してる人なんて一握り」だったので、ライバルが少なくてよかったんですが…今は完全に逆。
- 同じ商品を売ってる人がめちゃ多い
- 誰かが値下げすると、すぐ追随する“値下げ合戦”に
- 利益を削っても売れない、なんてこともザラ
特に、初心者が人気ジャンルに手を出すと、ほぼ確実に価格競争に巻き込まれます。しかも、粗利率が低いところに競争が加わると、もう地獄。
最初はうまくいってたのに、気づけば“赤字スパイラル”なんてことも…。安定しそうに見えて、実はめちゃくちゃ不安定な側面もあるのが、メーカー仕入れのリアルです。
それでもメーカー仕入れをやりたいなら
冒頭でお伝えしたように、



「Amazonせどりが稼げないから、メーカー仕入れをやりたい」
って方が多いんですが、Amazonせどりって、
- セールで一時的に安くなっている商品
- 生産終了で廃盤となった商品
- 他ECサイトと価格差がある商品
こういった、言わば「隙間をつくような、ニッチな方法」だからこそ稼げるんですよね(なんだったら、メーカーの卸価格より安く仕入れできることもある)


商流的にはメーカー仕入れの方が正しいことは間違いないんですが、だからといって「メーカー仕入れの方が稼げる!」とはならないので、その点は理解してください。
それでも、



「オレはどうしてもメーカー仕入れで稼ぎたい!」
という方は、以下の2点を抑えておきましょう。
Amazon以外の販路を用意する(Amazonよりも高く売れる)
まず1つ目のポイントは「Amazon以外の販路を用意する」です。


私の友人は、ツールを使った無在庫転売を実践していますが、全く同じ商品でも、
- 5,000円で売っているAmazonから買わずに
- 8,000円で売っているYahooショッピングから買っちゃう
こんなお客様って、山ほどいるんですよ。
あと、Amazonは中国製の「品質が怪しい商品が乱立」しているため、



Amazonでは、怖くて買い物できません、、
と、楽天やYahooショッピングに流れる方もいるんですよね(私の妻がこのパターン)
という感じで、楽天やYahooショッピングはAmazonよりも高値で販売できるので、もしメーカー仕入れで稼ぎたいなら、
「Amazon以外の販路を用意する」
これは絶対条件です。



Amazonオンリーのメーカー仕入れは、もう無理ですね…
収入の柱を1つ用意してからスタートする
もう1つ重要なことは「メーカー仕入れ以外の収入の柱を作ってから」スタートすることです。


メーカー仕入れって、せどりのように即金性が高い稼ぎ方ではないので、結果が出るまでに相当な時間がかかります。※当然ですが、その間の収益は0円。



どれだけ頑張っても結果が出なくて、「アレ、俺なにやってんだろ…」と我に返ったことをよく覚えています…(笑)
結果が出ないとモチベーションを維持することも難しいので、まずはメーカー仕入れ以外に「他がダメでも、これさえあれば絶対に大丈夫!」という確固たる収益の柱を作ってから、メーカー仕入れを始めた方が良いですね。



私の場合は「中古パソコン転売」が、それにあたります。


パソコン転売があるからこそ、他のビジネスでリスクを取ることもできるし。仮に他のビジネスが全てつぶれても、



スマホ1台あれば、パソコン転売で何回でも復活できる!
それくらい、圧倒的な心の支えになっています。
固定費がかからず、即金性が高い。かつ「1商品当たりの利益も大きい」ので、副業で時間の制限がある方には、ドンピシャの稼ぎ方です。
中古パソコン転売の記事は、他にも色々アップしているので、興味がある方はぜひ読んでみてみてください。
まとめ メーカー仕入れの真実!それって本当に必要?
ということで、私が実際に経験して感じた「メーカー仕入れがうまくいかない3つの理由」をお伝えしました。
メーカー仕入れを始める前って、
こんなことを期待しながら、スタートするじゃないですか?※もちろん、私も同じ考えでした。
ただ現実はそんなに甘いハズもなく、



こんなことなら、おとなしくせどりだけやっとけばよかった…
当時は、そう思いましたね。
メーカー仕入れにはせどりでは得られない学びも多く、最終的に「卸仕入れ」へとつながったのは大きな収穫でした。だからこそ、「絶対にムダ!」とは言いません。
ただし「副業として、できるだけ早く収益を出したい!」という視点で見ると、正直コスパはかなり悪いです。
準備に時間も手間もかかるのに、得られるリターンはごくわずか。最初の一歩として選ぶには、ちょっとハードルが高すぎるのが現実です。
せどりよりもクリーンな稼ぎ方なのは間違いないですが、副業で求められる「早めに結果を出して、モチベを上げる!」には全く適していません。※むしろ、ヤル気がドンドンそがれていきます…
どうしてもメーカー仕入れをやりたいなら、高値で販売できるAmazon以外の販路を用意し、メーカー仕入れとは別の「安定した収入の柱」を作り、収入もメンタルも安定させた状態でスタートすることをおススメします。



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