- 利益が出る商品が沢山あるんですが
- これって何個仕入れればイイんでしょう?
- 1か月で売り切る場合の適切仕入れ個数を知りたいです
同じ商品を何個もまとめて仕入れる『在庫の縦積み』って、同じ商品を大量に仕入れて『ハイ、終わり』なので、リサーチの手間もかからないしメッチャ楽なんですよね。
あなたが出品した商品が売れるときもあれば、別の出品者の商品が売れることもある。
そのため、何も考えずに適当に仕入れをすると
『アレ…思ったより売れないかも…』
想定よりも売れ行きが悪く、大量に仕入れた商品が不良在庫化するというデメリットも抱えています。
ということで今回の記事では『適切な仕入れ個数を算出する方法』について解説をしていきます。
- 直近1か月の販売個数を調べる
- 競合セラーの数を数える
- 計算式に当てはめて適切仕入れ個数を算出する
この記事を読めば仕入れ数に悩むことは無くなるので、ぜひ最後まで読んでください。
直近1か月間の販売数を調べる
直近1か月の販売数の調べ方を3つ紹介します。
データの正確性を★の数で表しています。精度が高い方から順に『★★~★』の2段階となっています。
★★ ① Amazonの『過去1か月で●●点以上購入されました』をチェック
これは最近(2023年7月頃)に追加された機能ですが、Amazonの商品ページを開くと
『過去1か月で●●点以上購入されました』
という表示がされるようになっています。
『Nintendo Switch(有機ELモデル) ネオンレッド』は、過去1か月で6000点以上購入されています。
他のバリエーションを選択してみると、
『Nintendo Switch Lite イエロー』は、800点以上購入されていることが分かります。
スマホ(アプリ)の場合も同様です。
これは文字とおり『直近1か月で販売された個数』を表しているため、この表示を見ることで、月間の販売個数を簡単に把握することが可能です。
- 過去1か月で50点以上購入されている商品だけに表示される
- 100点以上は、100点以上、200点以上、300点以上、と100点単位で表示される
- 端数までは表示されないため〝100点以上購入されました〟の場合は、100点から199点までの幅がある
『124個』といった単数まで正確に把握することはできませんが、これまで一般的であった『ランキンググラフのギザギザを数える方法』よりも、かなり正確に月間の販売個数を判断することができます。
この表示が無い商品が全く売れていないというコトではなく、月間で50点以下(30点ないし40点程度)は売れている可能性がある、ということになります。表示が無い商品は、この後紹介する『モノトレーサー』を使って月間の販売数をチェックしてください。
また、バリエーションが組まれている商品の場合も確認方法は同様です。詳細はどのバリエーションが売れているかを調べる方法の記事を参考にしてください。
もし『過去1か月で●●点以上購入されました』の表示が無い場合は、この後紹介する『モノトレーサーやレビューの数』を活用してください。
★★ ② Keepaの『先月の購入』をチェック
Amazonで『過去1か月で●●点以上購入されました』の表示が追加されたのと並行して、Keepaでも新機能が追加されました。
それが『先月の購入』です。
おそらく、Amazonのデータをそのまま反映しているのだと思いますが、この数値でも月間の販売数を正確に把握することができます。
■ Keepa拡張機能をインストールした状態でAmazon商品ページを開き『Data ⇒ Product Details』をクリック。
『先月の購入』が直近1か月の販売個数となります。
■ バリエーションが組まれている商品の場合は『バリエーション』をクリック。
『先月の購入』が直近1か月の販売個数となります。
■もし『先月の購入』が表示されていないときは『Configure Columns』をクリックし『先月の購入』にチェックを入れましょう。
通常はAmazonの『過去1か月で●●点以上購入されました』をチェックした方が早いですが、もし何らかの不具合で表示されない場合は、ここで紹介した手順でKeepaのデータを確認するようにしましょう。
『モノトレーサー』を使う。
もし何らかの不具合等で上記手順で月間販売数を確認できない場合は、『モノトレーサー』というツールの利用登録を行いましょう。
■ モノトレーサーとは?
Amazon商品の価格変動やランキング推移、月間想定販売個数などを確認できるWEBサイト※専用拡張機能もアリ
モノトレーサーにはWEB版と拡張機能版の2種類があるので、どちらも用意しておきましょう。
- 拡張機能版をインストール ⇒ モノトレーサー
- WEB版をブックマークに追加 ⇒ モノトレーサーWEB版 ※無料のユーザー登録が必要です。
モノトレーサーをインストールすると、Amazonの商品名の隣に『モノトレーサーWEB版へのボタンリンク』が表示されます。
ボタンをクリックすれば、該当商品のモノトレーサーページを簡単に開くことができます。
〝月ごとの販売数〟に表示されているのが、各期間での想定販売個数です。
モノトレーサーで確認できる販売数は、Keepa/Amazon売れ筋ランキングの『グラフのギザギザ』を元に算出しています。
『売れるとランキングが上がるため、グラフが下に下がる』これを1カウントとして、何回グラフがギザギザしたかを、目で見えるようにあらわしたものがモノトレーサーの販売数データです。
ただ、ランキングというのは相対的に決定するため、グラフのギザギザだけで正確な販売数を導き出すことはできません。
つまり、モノトレーサーのデータは、Amazonの実際の販売数が100%確実に反映されたものではありません。
すでに紹介した①、②と比較するとデータの精度はかなり落ちます。そのため、①、②の手順が利用できる場合はそちらを使い、月間の販売数が50個以下で①と②の手順が使えない場合のみ、モノトレーサーのデータ活用してください。
『FBAセラー(Prime)の数』をチェックする
月間の販売個数が分かったら次に『ライバルセラーの数』をチェックしましょう。
Amazonの商品ページで、出品者数が表示されている赤枠の箇所をクリック。
絞り込みをクリックし『Prime と 新品』にチェックを入れます。
Prime&新品に該当する商品が『70個』と表示されました。
つまり、この商品を仕入れた時に、あなたのライバルになる可能性があるセラーの数は『70人』ということになります。
新品の場合『カートを取れれば売れる』
逆をいうと『カートを取れなければほぼ100%売れない』ため、カートを取得しやすいPrimeマーク付きのセラーをライバルとみなして、その数をチェックします。
ただ、Primeマークがついていても〝極端に高い値付け〟をしているセラーはカートを取得できないケースもあります。
もし価格設定が高いセラーが多数いる場合は、その数の分だけ競合セラーの数から差し引いて計算するのもアリです。
1か月の想定販売個数を計算する
月間の販売個数とライバルセラーの数を抽出したら、その数値を元に適切な仕入れ個数を計算しましょう。
計算式は、
「月間の販売個数 ÷(ライバルセラーの数+1)」となります。
先ほどの『Nintendo Switch(有機ELモデル) ネオンレッド』を例にすると、
『月間の想定販売個数:6,000個』÷『(ライバルセラーの数:70人+あなた1人)=71人』
『106個』÷『71人』=『84個』
つまり、仕入れてから1か月以内に売り切ることを想定した場合、適切な仕入れ個数は『84個』という結論になります。
【まとめ】仕入れすぎには、くれぐれもご注意を!
今回計算した適切仕入れ個数は、あくまでも過去のデータを元にした『予想の数値』です。
そのため、商品によっては
1日で売り切れたので、もっと仕入れておけばよかった。。
なんてこともありますが、全て売り切ることができたなら何も問題はナシ。
適切仕入れ個数を算出する目的は『仕入れすぎを防ぐこと』です。
在庫を切らさないのも大切なことです。が、それよりも大量に仕入れすぎ『不良在庫を増やして、資金が回らなくなる…』ことは絶対に避けるべき!
そのために重要なことは、
- 適切仕入れ個数を算出し
- 算出した数値に基づいて少なめに仕入れをし
- 実際に販売してリアルなデータを取得
- 2回目以降は販売データに基づいて仕入れ数を調整する
まずは実際に販売してデータを取得し、2回目以降はそのデータに基づいて仕入れ数を見直していきましょう。
特に〝リピート商品〟は大量に仕入れができるあまり、ついつい在庫の縦積みをやりがちですが…
なぜかやっちゃう即死行為3つにも書いてある通り、仕入れ判断をミスると在庫がダブついて『クレカの支払い日に口座の残高ゼロ…』なんてことも現実にあり得ます。
せどりで稼ぐために重要なことは『資金をとにかく回すこと!』です。
仕入れ数に悩んだときは、この記事を読み直して適切個数をしっかりと計算してから、仕入れをするようにしてください。