- シャンプーを仕入れて、Amazonに出品しようと思ったんだけど、
- 『局所用製品』という規制で出品できません、、
- 『局所用製品』ってどんな製品?出品制限を解除する方法を教えてください
Amazonでは、一部のメーカーや商品カテゴリにおいて、事前にAmazonに許可を取らなければ出品することができない『出品制限(出品規制)』というルールが定められています。
今回紹介する『局所用製品(外用剤)』は、出品制限がかけられているカテゴリの1つですね。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが。
この記事では『局所用製品(外用剤)』の詳細から、出品制限を解除するための必要な請求書の入手方法について、詳しくお伝えしていきます。
Amazon新たな出品規制『局所用製品』ってどんな商品?
局所用製品とか外用剤って言葉は初めて聞きます。
2024年現在で、局所用製品に該当する『直接肌に塗ったり付けたりするもの』で出品制限がかけられているカテゴリは
- 外用剤
- 局所用製品
この2つに分けられています(始めに登場したのが外用剤で、その後すぐに局所用製品が追加されました)
まずは、この2つのカテゴリの違いから説明しています。
外用剤ってどんな商品?
外用剤とは主に『皮膚や粘膜に直接塗ったり貼ったりして使う薬』のことを指します。
ただそもそもの話、一般人が薬を許可なく販売することは法律で禁止されています。
元々販売が禁止されている商品に対して規制を掛けてもあまり意味は無いですよね?いまいちピンとこなかったのでテクニカルサポートへ確認したところ、
基本的には、皮膚や髪に直接つくものが外用剤にあたります。※口に入れるもので、外用剤にあたるものも場合によってはございます。
という認識でOKということです。
Amazonの出品制限においては『外用剤=局所用製品』と認識しておけばOK。
局所用製品ってどんな商品?
では、局所用製品とはどんな商品かというと
局所用製品とは、人の外観を清浄、美化、または変化させるために、皮膚または外膜に使用する商品のことです。これには、皮膚、髪の毛、歯、口腔、および顔のケアのための商品が含まれます。(例:石鹸、シャンプー、ボディオイル、ヘアスプレー、歯磨き粉など)
ビューティー系の商品が多いですね、思ったよりも影響がありそうな気がする..
ビューティー系の商品をメインで扱っている方は、大半が規制に引っかかっているかもしれません。
また、ココで紹介した商品はあくまでも一例なので、
確認する手順は、この後詳しく解説します。
『髪の毛/皮膚/歯/口腔』など、人体に振れるもの全般が局所用製品に該当する
【確認必須!】仕入れ商品が局所用製品かどうかを判断する方法
仕入れる前に局所用製品かどうかを判断するには、どうすればよいのかしら?
仕入れ商品が局所用製品に該当するかかどうかを判断するには、セラーセントラルから商品登録を行えば確認することができます。
仕入れ前に、局所用製品かどうかを必ずチェックしよう(パソコンはセラーセントラルで、スマホはセラーセントラルアプリで確認)
局所用製品の出品制限解除はどうすればよい?(方法は2つ)
局所用製品をAmazonで販売するには、どうすればよいのでしょうか?
肝心な局所用製品の出品制限解除についてですが、方法は大きく分けて2つあります。
局所用製品の出品制限解除方法① メーカーまたは卸業者が発行した請求書をAmazonへ提出する
最もオーソドックスな流れは、請求書などの必要書類を用意し、それをAmazonテクニカルサポートへ提出/販売許可を得る方法。今すぐに解除したいという方は、この方法がおススメ。
取得した請求書の申請方法については、↓の記事を読んでください(申請方法の他、出品規制に関する最新情報を随時アップデートしています)
局所用製品の出品制限解除方法② 販売実績を積んでアカウントを育てる
2つ目が『販売実績を積んでアカウントを育てる』という方法です。
Amazonから公式のアナウンスは無いのですが、比較的規制が少ない別ジャンルで販売実績を積み、出品者評価が増えある程度アカウントが育ってくると、請求書なしで出品制限を解除できることが確認できています。
食品で販売実績を積み⇒局所製品の制限を解除。というように、全く別のカテゴリでも通用する方法です。
比較的規制が少ないカテゴリとして『食品/文具/消耗品』などが挙げられます。請求書の提出が難しい方は、まずはじっくりとアカウントを育てる方法にチャレンジしてみるのもアリです。
先にお伝えしたように、この件に関しては『Amazonからの公式のアナウンスは一切ありません』
そのため『1か月で〇〇万円以上販売すればOK!』という明確なルールも存在しないので、規制が解除されているかどうかを、都度自分で確認する必要があります。
目安として『半年以上の販売実績』が必要となるケースが多いようなので、半年経過後に規制が解除されているかどうかを確認してみると良いでしょう。
ビックカメラの請求書で局所用製品は解除できる?⇒ 今は請求書発行自体がNG
ビックカメラの請求書で解除できるって聞いたことがあるんだけど、今も使える方法?
2020年の中ごろまでは、ビックカメラオンラインが発行する請求書で規制解除が可能でしたが、現在はこの方法は通用しなくなっています。
厳密にいうと、通用しなくなったのではなく、ビックカメラオンラインが『請求書発行NG』になったということです。
https://qa.biccamera.com/faq/show/2435?category_id=235&site_domain=default
聞いた話では、規制解除を希望する多数の方から請求書発行依頼があり業務負荷が増えた、規制解除に必要な請求書だけを入手し商品は返品する悪質なユーザーがいた、などが原因と言われています。
噂では、コンサル生に『返品しましょう!』と指示していた情報発信者もいたとか…
ただ『家電量販店の請求書で解除が可能だった』という事実は間違いないので、興味がある方は他の家電量販店の請求書で試してみるのも1つの方法です。
ビックカメラは請求書発行NGのため、今は利用不可。他の家電量販店の請求書なら解除できる可能性アリ(迷惑をかける行動は絶対にNG!!)
一度申請NGとなった請求書はもう使えない?⇒ 1週間後に再申請で解除できたケースあり
条件を満たした請求書を提出しても、審査NGでした… 一度申請に使った請求書ってもう使えないの? また新しい請求書を用意しなきゃダメ?
結論を言ってしまうと『一度審査に落ちた後、1週間後に同じ請求書で申請し審査に通過した!』というケースも少なからず存在します。
(大きな声では言えませんが…)Amazonは申請する時期/タイミングや、その時々の内部担当者のさじ加減で『対応がコロコロ変わる』のはよくあることです ※いわゆる担当者ガチャ
そのため、条件を完全に満たした請求書で無事に審査を通過することもあれば、原因不明のまま『審査NG』となるケースも珍しくはありません。
そんな時、『再申請のために必要な請求書を新しく用意する必要があるのか?』という疑問が湧いてくるハズですが。簡単に諦めず、1週間ほど期間を空けてから、同じ請求書を使って何度も申請を試してみましょう。
私の知り合いは、同じ請求書/同じ内容で申請⇒審査落ちを繰り返し、7回目で審査に合格したことがあります(ウソのようなホントの話)
審査落ちの理由が分からないのは納得できないし理不尽ではありますが… 『Amazonとはこういうモノ』だと割り切って、諦めずに何度も申請を試してみてください。
一度審査に落ちた請求書でも再利用可能。1週間ほど期間を空けて、同じ内容で再申請してみよう(7回目の申請で合格したケースもアリ)
局所用製品はどれか1商品だけ解除すればOK? ⇒ 1商品解除すれば他の商品も出品できます。
出品したい局所用製品が5種類あるんだけど、どれか1つだけ申請通せばOKってことなのかな?
以前は、出品したい商品(ASIN)ごとに解除申請が必要でしたが、2022年現在では
局所用製品カテゴリに含まれる1商品だけ請求書を提出し、審査が承認されましたら、局所用製品の他の商品も制限は解除されるようになっております。
テクニカルサポートへ確認したところ、上記の回答を得ることができました。
金銭的な負担が少なくなるよう、単価の安い商品(1000円以下)を10点購入し、その請求書をAmazonへ提出するのが良さそうです。
局所用製品カテゴリに含まれる1商品を解除すれば、他の商品も出品可能となる。
まとめ
今回紹介した『局所用製品』を含め、Amazonの出品規制は年々強まるばかりですが『Amazon帝国』のプラットフォームをお借りしている以上、こればかりはどうしようもありません。
逆を言うと、取り締まりが厳しくなるということはライバルも自然と減っていくわけで。ココで規制をかいくぐることができれば、今までよりも稼ぎやすくなる可能性もありますよね?
今回紹介した手順を参考に、局所用製品の出品規制解除にチャレンジしてみましょう。