副業くん朝起きたら、どうしても会社に行く気になれなくて…。今日ズル休みしたいんですけど、なんて言えばバレないですか?
会社員なら、一度は「今日は休みたい…」と思う朝がありますよね。布団の中で、どう連絡しようか考えてしまう気持ち、よく分かります。
ただ、うその理由をつくって休むと、つじつまを合わせるのに気をつかいますし、バレたときに信頼を失うリスクもあります。実は、有給休暇なら、休む理由を会社に説明する必要はありません。
この記事では、当日に休みたくなったときの正直な休み方と、上司への伝え方・例文、うその理由で休むリスク、ズル休みがバレてしまったときの対処法をまとめました。法律の内容は、2026年10月時点の条文と厚生労働省の資料で確認しています。
先に結論から。
休みたい日は、うその理由をつくるより、有給休暇を使って「私用のため」と伝えるのがいちばん安全です。
有給休暇の使い道は自由で、理由を説明する必要はありません。体調や心の不調で休むのも正当な理由です。うその理由で休むと、バレたときに信頼を失い、会社のルールによっては処分の対象になることもあります。
休みたい日は、まず有給休暇を使う
年次有給休暇は、労働基準法で決められた働く人の権利です。条件を満たせば、法律上当然に発生します。
| もらえる条件 | 入社から6か月続けて働き、決められた日の8割以上出勤していること |
| 日数 | 6か月で10日。その後1年ごとに増え、6年6か月以上で20日 |
| 使える期間 | もらってから2年 |
| 理由 | 使い道は自由。会社は理由によって、休ませる・休ませないを決めることはできない |
(2026年10月時点・労働基準法の条文と厚生労働省の資料で確認)
有給休暇の使い道は自由だと、最高裁の判決(1973年)でも示されています。「私用のため」で十分で、くわしい理由を言う必要はありません。休んだことを理由に、給料を減らすなどの不利益な扱いをすることも、してはいけないとされています。
会社が「別の日にして」と言えるのは、どんなとき?
会社には「時季変更権」があり、その日に休まれると事業の正常な運営をさまたげる場合に限って、別の日に変えてもらうことができます。単に忙しいだけでなく、代わりの人を手配できないような場合です。
当日の朝の申請は、会社のルールしだい
当日の朝に有給休暇を申請できるかについて、法律にはっきりした決まりはありません。実際には、就業規則や職場の運用で決まっています。
「前日までに申請」と決めている会社もあるので、自分の会社のルールを確認しておきましょう。当日の休みを、あとから有給休暇に振り替えてくれる会社もあります。
2019年4月からは、年に10日以上有給休暇がある人に、会社が年5日は確実に取らせることが義務になっています。有給休暇を使うのは、遠慮することではありません。
当日休むときの、上司への伝え方
会社のルールで決まった連絡の手段(電話、メール、チャットなど)を使います。決まりがなければ、上司が確実に見る方法を選びましょう。
理由は「私用のため」「体調がすぐれないため」など、短くて大丈夫です。
今日の予定や、急ぎの仕事、代わりに対応してほしいことを伝えます。
急ぎの確認が必要なときに連絡がつく時間を伝えておくと、職場も安心です。
例文:有給休暇(私用)で休む
- おはようございます。申し訳ありませんが、本日は私用のため、有給休暇をいただけますでしょうか。
- 本日予定していた○○の資料は、共有フォルダに保存してあります。△△の件は、明日対応いたします。
- 急ぎのご連絡は、○時以降でしたら確認できます。よろしくお願いいたします。
例文:体調不良で休む
- おはようございます。体調がすぐれないため、本日はお休みをいただけますでしょうか。
- 本日の会議には参加できないので、○○さんに資料をお渡ししています。
- 明日の出社については、体調を見て改めてご連絡します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
体調不良で休むときの連絡や、メールのテンプレートは、こちらでくわしくまとめています。





体調のくわしい症状まで、こちらから細かく説明する必要はありません。聞かれたら、答えられる範囲で答えれば十分です。
連絡の手段ごとのポイント
| 手段 | ポイント |
| 電話 | 上司が出社する時間に合わせてかける。出なければ、留守電に一言残してメールやチャットでも送る |
| メール | 件名に「本日休暇のお願い(名前)」と入れる。見落とされることもあるので、職場のルールを確認 |
| チャット | 上司と、必要ならチームのチャンネルにも送る。既読がつかなければ、電話でも確認する |
連絡しないまま休む(無断欠勤)は、いちばんやってはいけない休み方です。どんなに気まずくても、始業前に必ず一言連絡を入れましょう。
1日まるごとでなく、半日や時間単位で休む
朝どうしても動けないけれど、昼からなら出られそう。そんなときは、午前だけ休む「半休」が使えるかを確認しましょう。
会社によっては、労使協定で、年5日までの範囲で有給休暇を時間単位で取れる制度もあります。どちらも会社の制度によるので、就業規則で確認しておくと、いざというときに選べる休み方が増えます。
正直に伝えられる「休む理由」
旧版のこの記事では「言い訳」として紹介していた理由も、本当にその状況なら、正当な休む理由です。うそでつくるのではなく、本当のときに正直に伝えましょう。
体調不良
熱、頭痛、腹痛など、体の不調で休むのはもちろん正当な理由です。無理して出社して悪化させたり、まわりにうつしたりするより、休んで早く治すほうが職場のためにもなります。
心の不調
どうしても会社に行く気持ちになれない、眠れない、朝になると気分が落ちこむ。こうした心の不調も、体の不調と同じように休む理由になります。
「ズル休み」と自分を責めず、休んでください。こうした状態が続くなら、医療機関や会社の相談窓口に相談しましょう。
子どもや家族の看病
子どもが急に熱を出した、というのは、子育て中の会社員にはよくあることです。
2025年4月からは、小学校3年生の終わりまでの子どもについて、「子の看護等休暇」を年5日(子どもが2人以上なら10日)取れるようになりました。
病気やけがの世話のほか、予防接種や健診、学級閉鎖のとき、入園・入学式や卒園式にも使えます。急なことが多いので、当日の電話などでの申し出も認めるよう、厚生労働省は会社に求めています。
(2026年10月時点・労働基準法の条文と厚生労働省の資料で確認)
交通機関のトラブル
大雪や事故で電車が止まり、出社できない・大幅に遅れるというときは、正直にその状況を伝えましょう。テレワークができる職場なら、在宅で働けないか相談するのも一つの方法です。
家の設備のトラブルや、外せない用事
水漏れや停電の修理の立ち会い、役所や銀行の手続き、病院の予約など、平日にしか対応できない用事もあります。前もって分かっている用事なら、できるだけ早めに有給休暇を申請しておきましょう。半日だけ休む方法もあります。


うその理由で休むリスク
「家族が熱を出した」「電車が止まった」など、本当ではない理由で休むと、思わぬところからバレることがあります。有給休暇なら理由はいらないので、うそをつく必要そのものがありません。
- SNSに、遊びに行った写真や投稿をしてしまう
- 同じ職場の人に、出かけ先で見られる
- 電車の遅れなど、調べればすぐ分かる理由を使う
- 後日の会話で、話のつじつまが合わなくなる
- 同じ理由で何度も休んでいる
処分されることはある?
会社が社員を懲戒処分にするには、就業規則にその理由と処分が決められている必要があります。また、処分に合理的な理由がなく、社会の常識から見て重すぎる場合は、無効とされます(労働契約法15条)
有給休暇は理由を言う義務がないので、そもそも理由で問題になりにくくなります。
一方で、病気休暇や慶弔休暇など、理由が条件になっている休みを、うその理由で取った場合は、就業規則によっては処分の対象になることがあります。処分にならなくても、職場での信頼は大きく下がります。
ズル休みがバレたときの対処法
うそにうそを重ねると、どんどん信頼を失います。「本当は体調ではなく、気持ちが限界で休んでしまいました」など、正直に話して謝りましょう。
休んだ日に仕事を代わってくれた人には、感謝を伝えます。
休んだ分の仕事を早めに片づけ、いつも以上にていねいに取り組むことで、少しずつ信頼を取り戻せます。
休みたい日は「私用のため」で有給休暇を申請する。それだけで、同じことはくり返さずにすみます。
休んだ翌日にすること
休んだ翌日にやることを、チェックリストにしておきますね。
- 朝いちばんに、上司とまわりの人に「昨日はありがとうございました」と伝える
- 休んでいたあいだの連絡や仕事の状況を確認する
- 代わってもらった仕事を引き取り、急ぎのものから片づける
- 休んだ理由を必要以上に説明しない(有給休暇なら説明は不要)
- SNSへの投稿は、ふだんどおりの節度を守る
何度も休みたくなるときは
「会社に行きたくない」と感じる日が続くなら、心や体が休みを求めているサインかもしれません。がまんを続けず、医療機関や会社の産業医、相談窓口に相談しましょう。
仕事以外の病気やけがで働けず、連続して3日休んだあと、4日目以降も休む場合は、健康保険から「傷病手当金」が出ることがあります(協会けんぽの場合、標準報酬月額の30分の1の3分の2が日額、支給開始から通算1年6か月まで)
くわしくは、加入している健康保険に確認しましょう。(2026年10月時点・全国健康保険協会の案内で確認)
会社だけに頼らない働き方も
会社の給料だけが収入だと、「休んだら困る」「辞めたら生活できない」と、自分を追いこんでしまいがちです。会社以外にも小さな収入の柱があると、気持ちにかなり余裕が出ます。副業を持つことも、長く働き続けるための一つの方法です。


よくある質問
- 有給休暇を使うとき、理由を言わないといけませんか?
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言う必要はありません。有給休暇の使い道は自由です。「私用のため」と伝えれば十分です。
- 当日の朝に有給休暇を申請しても大丈夫ですか?
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法律に当日の申請についてのはっきりした決まりはなく、会社の就業規則や運用によります。自分の会社のルールを確認しておきましょう。
- 上司に有給休暇を断られました。
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会社が別の日に変えてもらえるのは、事業の正常な運営をさまたげる場合に限られます。納得できない場合は、人事部や労働基準監督署に相談しましょう。
- ズル休みをしたら、クビになりますか?
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1回休んだだけで解雇されることは考えにくいですが、うその理由で病気休暇などを取った場合は、就業規則によって処分の対象になることがあります。何より信頼を失うので、うそはつかないのがいちばんです。
- 子どもの体調不良で、当日休めますか?
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小学校3年生の終わりまでの子どもなら、「子の看護等休暇」を使えます。当日の電話などでの申し出も認めるよう、厚生労働省は会社に求めています。
まとめ
最後に、大事なところをまとめておきますね。
- 休みたい日は、うその理由をつくらず、有給休暇を「私用のため」で申請する
- 有給休暇の使い道は自由。会社が別の日に変えられるのは、事業の運営をさまたげる場合だけ
- 体の不調も心の不調も、正当な休む理由
- うその理由はバレやすく、病気休暇などで偽ると処分の対象になることも
- バレたら言い訳を重ねず正直に謝り、仕事で取り返す










