コニシです。
6年ほど前に「チョットしたお小遣い稼ぎ」が目的で、副業でせどりをスタートしたワケですが。
もうね、全部話すと1日では終わらないくらいのネタが..
今でこそ笑い話になっていますが、当時はホントにキツかった。。
ただ「失敗談も、誰かの役に立つかもしれない」
失敗談を失敗のまま終わらせるのはもったいないし、「伝える」ことで私の失敗談が誰かの役に立つかもしれない、と思ったんですよ。
ということで、「せどりでやっちゃいけないシリーズ」と題して、私が過去にやらかした失敗談を通して、ブログ読者の方に注意喚起を促していきたいと思います。
最初に紹介するのが『資金がないなら、固定費をかけるな』です。
固定費とはなにか?
固定費とは「売上高の増減とは関係なく、毎月発生する一定の費用」のことです。
一般家庭の固定費だと
- 家賃
- 水道光熱費
- スマホ費用
- インターネット回線費用
毎月ほぼ同じ金額が引き落とされる、この辺はイメージしやすいですよね。
副業(せどり)の固定費だと
- ECサイト/モールへの出店費用
- せどりツール
- 会計ソフト
- オンラインサロン参加費
- 税理士との契約
こういった項目が一般的です。
固定費はメンタルがゴリゴリ削られます
これは経験してみないとホント分からないと思いますが、固定費をかけた状態で稼げない(というかお金が減る)と「メンタルがゴリゴリ削られて、気持ちが死ぬほど落ち込みます」
仕入れ資金でマイナス、さらに固定費でマイナスのダブルパンチで、
副業でここまでメンタルがやられるとは…
と、ヘコんだことをよく覚えています。
使った以上のお金が戻ってくるなら問題はないんですが、せどりの場合は結構落とし穴があるんですよ。
例えば、Amazonせどりを例にすると
- Amazonの大口出店費用:5,390円
- プライスター(価格改定ツール):5,280円
- Keepa(リサーチツール):約3,000円
出店費用+必須ツール2点で「13,670円」の固定費がかかる。
稼げる・稼げないに関係なく毎月1.3万円も固定費が出ていくってことです。
「13,670円」を稼ぐために必要な仕入れ額
では、Amazonせどりでかかる固定費「13,670円」をペイするために、どれくらいの仕入れが必要かを計算してみましょう。
Amazonは扱うジャンルによって手数料が変わるので、あくまでも一つの目安としてご覧ください。
例えばせどりでよく扱う「おもちゃ&ホビー(販売手数料10%)」で、利益率約10%と過程すると、
- 仕入れ額:3,500円
- 販売額:5,000円
- 利益額:536円
- 利益率:11%
3,500円で仕入れた商品を5,000円で販売できれば、1個536円の利益。
同じような商品を26個販売すると「536円×26個=13,936円」となり、ほぼ固定費と同額となります。
つまり、
- 3,500円の商品を26個(91,000円分)仕入れて
- 1か月以内に全て想定通りに売り切れば
- 固定費分の「13,936円」の儲けが出る
ザックリとした計算ですが、これでようやく固定費をペイできることになります。
ただ、これだと「元を取っただけ」なので、固定費以上の利益を出すためには、この金額の2倍、3倍、4倍と仕入れをする必要があります。
仮に「ひと月10万円の利益が欲しい!」なら、約65万円分の仕入れが必要。
中古の軽自動車を買えちゃうくらいの金額、、と考えるとかなりの大金ですよね。
【結論】使えるお金少なすぎ問題
月10万は稼ぎたいけど、自由に使えるお金はそんなにありません。。
はい、それこそが固定費かけるな問題の重要なポイントで。要は、
使えるお金が少なすぎるってことなんですよ。
ブログやLINEから相談に来る方、これから副業でせどりを始めようと思っている方は「使える資金は10万~20万円くらいです」というケースが大半なんですが。
使える資金が10万20万しかないのに固定費で1.3万円も払うって、どう考えてもバランスが悪すぎ。
仮に20万円分の商品を仕入れて、超絶ラッキーで1か月で全て売り切ったとしても、
【増えるお金はたった2~3万円】
そこから1.3万円固定費支払ったら、手元には微々たるお金しか残らない。
しかも、これは超絶ラッキーで仕入れた商品が1か月で一つ残らず売れた場合のお話で、不良在庫が出たり、赤字損切りできなかったりで、実際の状況はもっとキビシイ。
Amazonせどりは意外と落とし穴が多くて、
- 出店審査に時間がかかったり
- 商品リサーチが上手くできなかったり
- 利益商品をなかなか見つけられなかったり
- ショッピングカートを取得できなかったり
- 出品者が増えて売れ行きが悪くなったり
- 想定よりも値下がりして利益がトントン(最悪赤字に)なってしまったり
色々な不確定要素が絡んできて、思ったように商品が売れず。
固定費以上を稼ぐまで、3か月~4か月以上かかることも珍しくありません。
さらにAmazonには引当金・出品制限・真贋調査といった裏ルールが存在するので、
- 仕入れた商品が出品できない…
- 売上金が全額振り込まれない…
- メーカーからクレームが来て出品停止された…
となると、1円も稼げないどころか『収益マイナス』のまま、半年以上も固定費をダラダラと垂れ流し続けることも珍しくありません。(13,670円×6か月=82,020円も固定費がかかる)
まさに私がこんな状況でしたね、今思い出しても吐き気がしそうなくらいツラかった…
『稼ぎたい!』で始めたせどりで『稼げない..』うえに『固定費を払ってお金がマイナス…』って、ホントキツイんですよ。
半年後・1年後を見据えて最終的に稼げるようになればOK!と頭ではわかっていても、やっぱり目先のお金がドンドン減っていくのって、メンタルが削られるし、気持ちがドンドン落ち込んでしまう。
さらに【貧すれば鈍する】という言葉があるように、お金の不安によって性質や頭の働きまでも鈍くなると、それがビジネスにも影響を与えて、
- いつもはしない単純なミスを繰り返したり、
- 仕入れ判断をミスって意味不明な商品を仕入れたり、
- 本業の仕事で大きな失敗をしちゃったり、
全てが上手く回らなくなります。
ある程度まとまった資金がある方は別ですが、少しでも資金に不安がある方は『固定費がかからない方法』でせどりを始めるのが鉄則です。
【解決策】固定費がかからない所で売る
固定費問題の解決策はシンプルで「固定費がかからない所で売る」だけです。
- メルカリ(販売手数料:10%)
- ラクマ(販売手数料:4.5~10%)
- ヤフオク(販売手数料:10%)
上記サービスなら出店費用などの固定費は掛かりません(売れた分だけ「販売手数料」が差し引かれる仕組み)
Amazon FBAと違い売れた商品は自分で発送する必要があるので
なんか、めんどうくさいイメージが..
という方も多いと思いますが、
やってみると、意外と簡単です。
私はメルカリをメインで使っていますが、
- メルカリ便ならあて名書き不要
- ゆうゆうメルカリ便はポスト投函でOK
- らくらくメルカリ便はコンビニ持ち込みでOK
いざやってみると、思っていたよりもメチャクチャ楽ちんで
「メルカリだけで生計を立てる」のはさすがにキビシイですが。月に5万~10万円を稼ぐなら、Amazonよりもメルカリの方が圧倒的に簡単です。
固定費をかけて疲弊するくらいなら、Amazonせどりはサクっとヤメて、メルカリをやるのもアリですよ。
どうしてもAmazonせどりをやりたいなら、まずは50万円程度の資金を貯めてから、小さく始められる「小型軽量プログラム」を実践するのがおススメです。
まとめ
なんとなく、せどりに対するネガティブな記事?になっているような気がしますが(笑)
誤解してほしくないのは、別にせどりがダメだと言っているワケではありません。
システマチックにやればこれほど手堅く稼げるビジネスは他にはないので、副業の入りとして「せどりが最適」なのは間違いないです。
ただ、大切なことは自分が置かれた立場をしっかり理解すること。
- 資金はどれくらい使えるのか?
- 時間はどれくらい使えるのか?
- 自分の物販に対する知識はどれくらいあるのか?
全てを正しく理解して、その時々で最適な方法を選択しなければいけないんです。
Xでフォロワー10万人の○○さんが言ってるから大丈夫!
という根拠のない指標に振り回されるのは、本当に時間とお金のムダ。
少し考えると分かるコトですが、『稼ぎたい!』という気持ちが前面に出すぎると冷静な判断ができなくなっちゃうので要注意です。
ということで、
資金がないなら、固定費かけるな!
このルールは絶対に守ってくださいね。