- スーパーデリバリーで仕入れてみたいけど「審査を通すのって難しいのかな?」
- 「審査に通ったとしても、ちゃんと利益の出る仕入れができるのかな?」
と思ったことはありませんか。
この記事ではスーパーデリバリーの審査を通過するための方法やメリット・デメリット、利用者のクチコミを紹介します。
スーパーデリバリーを利用しようか迷っている… 審査になかなか通過できない… という方はぜひ参考にしてください。
スーパーデリバリーとは?
スーパーデリバリーは、メーカーや小売店の間では一定の知名度がありますが、一般の消費者にはあまり馴染みのないサイトです。
そんなスーパーデリバリーの特筆すべき特徴をご紹介します。
ジャンル・商品数
スーパーデリバリーは、商品を販売したいメーカーと商品を仕入れたい小売店をつなぐ仕入れサイトです。ジャンルはファッションや生活雑貨、食料品、家具、家電と幅広く取り扱っています。
ただし、月額会員制を採用しているため、利用には固定費がかかることがネックと感じる人もいるでしょう。
後払い仕入れが可能
スーパーデリバリーでは、商品代金の後払いによる仕入れができます。Paidという企業間の決済サービスを使用しており、これにより「掛け」の支払いが可能です。
利用には代金に応じた保証料率がかかりますが、請求書の発行から入金までを保証してくれるので、多くの企業で利用されています。
ただし、利用にあたっては、こちらも審査が必要となるのでご注意ください。
BASEと連携できる
BASEのショッピングサイトを利用している場合、スーパーデリバリーで仕入れた商品情報を自動でBASEに登録させることができます。
これにより商品をその都度登録する手間が省けるので、BASE利用者にとっては便利な機能です。
その上、BASEなら自動登録まで可能となるのは魅力です。
またBASEショップなら、スーパーデリバリーの月額費用が半年分無料になる点も見逃せないポイントでしょう。
スーパーデリバリーの審査基準
スーパーデリバリーは、誰でも利用できるわけではありません。なぜなら、スーパーデリバリーは審査制となっているからです。
この章では、スーパーデリバリーの審査基準について解説します。
審査にあたって用意が必要なもの(ネットショップ/実店舗共通)
公的機関が発行した本人確認書類(運転免許証など)
個人事業主、または法人でも事業用の固定電話がない場合は、公的機関が発行した本人確認書類が必要となります。
- 運転免許証
- パスポート
- 各種健康保険証
- 住民基本台帳カード(写真付のもの)
自宅のプリンターやコンビニのコピー機を利用して、事前にコピーを用意しておきましょう。
登録用のメールアドレス
メールアドレスはGmail or Yahooメールで十分ですが
- Amazonセラーセントラル登録用に利用しているアドレス
- その他、ネットショップ仕入れ用の利用しているアドレス
こういったすでに利用中のアドレスと併用すると、ネットショップからのメルマガなど大量のメールが届き、スーパーデリバリーからの重要なメールを見逃してしまう可能性もあります。
取引においてメールの見逃しは致命的なので、スーパーデリバリー専用のアドレスを用意しておくことをおススメします。
事業用の電話番号
審査時にスーパーデリバリーから電話が入るケースもあるので、必ず受電できる電話番号を1つ用意してください。
電話番号や格安スマホ、もしくは050番号が利用できるIP電話を1つ契約しておきましょう。
開業届は特に必要なし
スーパーデリバリーの審査にあたって、開業届を提出する必要はありません。
ただ審査への必要の有無に限らず、開業届は事業を開始してから1か月以内に管轄の税務署へ提出することが義務付けられています。(出した方が良いかどうかではなく『問答無用で出す』のが正解)
また開業届を提出し、個人事業主になることでたくさんのメリットを受けることができるので、まだ未提出の方は早めに対応しておくことをおススメします。
開業届を提出し個人事業主になることのメリットは、↓の記事で詳しく解説しています。
また、わざわざ税務署まで出向かなくても、開業届は自宅に居ながら提出することもできますよ(コロナの影響もあり、最近はfreeeで済ませている方が大半です)
審査にあたって用意が必要なもの(ネットショップの場合)
スーパーデリバリーの審査を受けるには、お店を構える必要があります。もちろんネット上のショップでも問題ありません。
- スーパーデリバリーで仕入れた商品を販売予定のネットショップURL
ただし、下記に該当する場合は、審査を通らない可能性があります。
- オープンする前のショップ
- オークションサイト内のショップ
- 在庫を持たない(受注発注方式の)ショップ
- 出店しているのがAmazonだけ
特に④は要注意。出店先がAmazonだけの場合、審査に通らない・取引をしてくれないショップもあります。
スーパーデリバリーと連携が可能なBASEなどの独自ドメイン(URL)のショップサイトを持つか、Yahoo!ショッピングや楽天市場、メルカリShopsなど、複数のモールへ出店しておけば問題ないでしょう。
まずは無料で出店可能なBASE、Yahoo!ショッピングがおススメです。
また、上記のほか必要の応じて確認書類の提出を依頼されるケースもあります。
審査にあたって用意が必要なもの(実店舗の場合)
実店舗つまり、リアルに存在するお店の場合は、当然ながらネットショップとは異なる情報が必要となります。
実店舗がすでに開業中の場合
・店舗写真3枚
-看板または屋号が入った外観写真
-店舗の内観写真
-商品の陳列写真
※一部メーカーは、店舗写真のご登録がないとお取引できません。
事前に店舗写真のご用意をおすすめします。
まずは店舗の写真を用意しましょう。
内装と外装それぞれの写真とお店の名前がわかる看板の写真も準備する必要があります。これらの写真と住所の情報があれば、おおむね問題ありません。
審査の申請後に確認の電話がかかってくることがありますが、申し込み内容についての確認程度なので、特に用意したり身構えたりする必要はないでしょう。
実店舗が開業準備中の場合
もし実店舗がまだ開業準備中の場合は、下記の準備が必要です。
賃貸物件の方
・賃貸契約書を確認させていただきます。
-賃貸物件の住所
-賃貸期間
-事業用途としての賃貸目的
-大家様とご本人様の署名・捺印
自己所有物件の方(ご自宅ショップなど)
・準備中の外観写真
・準備中の店内写真(角度を変えて2点以上)
外観と店内写真のほか、物件の賃貸契約書を準備する必要があります。
極端な値下げ販売は印象が悪い
審査を通すにあたって注意しておきたいのが、露骨に商品の値下げをしないということです。
そのため、大幅な商品の値下げが目立つショップは審査に通りづらくなる可能性があるでしょう。審査段階で値下げを行う際には、値下げ幅に注意が必要です。
スーパーデリバリーのメリット・デメリット
では、スーパーデリバリーを利用するにあたってどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
この章では、具体的なメリット・デメリットを紹介するので、利用するかどうかの判断基準にしてください。
メリット
スーパーデリバリーを利用する最大のメリットに、商品数の多さが挙げられます。
他の大手サイトでは商品数が明かされていないところもありますが、スーパーデリバリーが問屋サイトとしてはトップクラスの商品数と掲載企業数を誇るのは確かです。
よい商品を安く仕入れることができても、競合が多くては意味がありません。その点スーパーデリバリーは、敷居を設けることで差別化に成功しています。
デメリット
スーパーデリバリーのデメリットは、月額会員費用が発生する点でしょう。
年間で考えると『26,400円の費用負担』となりますが、それ以上に利益を生むことができれば問題はないので、ここはあまり悩む必要はないですね。
また審査があり、ある程度準備が完了した状態でないと通過できないという点も、これからせどりなどの副業を始めてみようと思う人にとっては、ハードルが高く感じられるでしょう。
スーパーデリバリーの口コミ・評判
では、実際にスーパーデリバリーを使った人はどう思っているのでしょうか。
この章では、利用者による良かった部分と悪かった部分の口コミをご紹介します。
スーパーデリバリーのリアルな感想が確認できるでしょう。
良い口コミ
スーパーデリバリーでは、当選者に商品を送るキャンペーンを頻繁に行っています。こういったお得なキャンペーンは、利用者にとっては嬉しい特典です。
また、通常では仕入れが難しい本を仕入れることができるのも、スーパーデリバリーのよいところでしょう。
また、管理画面の使いやすさや、日本全国だけでなく海外を見込んだ販路を開拓できるところも高評価につながっています。
悪い口コミ
一方では、せっかくよい商品を見つけたものの、掲載企業から取引を拒否され仕入れられなかったという声も上がっています。
また審査制であるために、せっかく欲しい商品をスーパーデリバリーで見つけても購入することができない、という悩みもありました。
他にも、商品を購入したものの請求書が発行できなかったというケースも発生しているようです。あくまでも一例ですが、請求書が発行できない場合の対応も、視野に入れておく必要があるでしょう。
ネットデリバリーを利用する際の注意点
改めて、スーパーデリバリーを利用する上での注意点をご紹介します。
月額会費がかかる
スーパーデリバリーの利用には月額料金がかかります。他の卸サイトでは、月額会員費用が発生するところはほとんどないので、同じ感覚でスーパーデリバリーを利用しようとすると、躊躇してしまうかもしれません。
その分、企業や商品の質が担保されているといったよい面はあるものの、売上規模が小さかったり、少額から取引を始めたりする場合は、会費が負担になる可能性はあるでしょう。
ネット販売がNGな商品がある
一部の掲載企業によっては、ネットショップでの販売を禁止しているところもあります。つまり、リアルな店舗でのみ商品の扱いが可能ということです。
仕入れたい商品があるからとスーパーデリバリーの利用を開始したものの、ネットショップでは取り扱えなかった、というケースもゼロではないのでご注意ください。
スーパーデリバリーの登録方法
最後に、スーパーデリバリーの登録方法をご紹介します。
まずは、サイトのトップから「まずはトライアル登録」というボタンを選択。
メールアドレスの登録を求められるので、アドレスを入力して届いたメールから会員登録を行います。
利用にあたっては、店舗の写真(看板のある外観や内観、商品写真)やネットショップのURLを登録した後に審査が行われます。審査に通れば、サイトの利用が可能です。
まとめ
スーパーデリバリーの審査や特徴についてまとめます。
- スーパーデリバリーは審査制の月額会員サイトで、他の仕入れサイトよりも敷居が高い分、利用者も限定され掲載企業も信頼できるところが多い
- 審査にはすでに店舗やショップを運営している必要があり、「これから販売を始めよう」という人にとっては、スーパーデリバリーを利用するハードルは高い
- 仕入れサイトに特化しているので、個人の利用は難しい
一応審査はあるものの、そこまで厳格ではないので、一般的なECサイトを運営されている方であれば特に問題なく審査は通過するはずです。
せどりのその先、メーカー・卸といった上流仕入れの第一歩として最適なスーパーデリバリーをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。