副業くん給料がなかなか上がらないので、副業を始めたいです。でも種類が多すぎて、サラリーマンに何が向いているのか分かりません…。
副業って、調べれば調べるほど迷いますよね。「誰でも簡単に月10万円」みたいな話も多くて、何を信じればいいのか分からなくなるんです。
私は会社員の副業から物販を始めて、今年で11年目。今は法人を作って7期目になります。この記事では、会社員が選びやすい副業をくらべて、始める前に確認しておく税金と会社のルールをまとめます。
サラリーマンの副業は、「使える時間」「最初にかけられるお金」「いつまでにお金がほしいか」の3つで選ぶと失敗しにくいです。
始める前に、会社の就業規則を確認し、副業の所得が年20万円を超えたら確定申告、20万円以下でも住民税の申告が必要なことを押さえておきましょう。
この記事の税金と副業のルールは、2026年10月8日に国税庁・厚生労働省などの公式サイトで確認しています。
サラリーマンの副業は禁止されている?
いちばん最初に気になるところですよね。結論、法律で会社員の副業が禁止されているわけではありません。決まりがあるのは、会社の就業規則のほうなんです。
厚生労働省は、副業・兼業について「原則、認める方向」とするガイドラインを出しています。会社の就業規則のお手本(モデル就業規則)も、許可制から届出制に変わりました。
ただ、会社が副業を制限できる場合もあります。厚生労働省のガイドラインで挙げられているのは、次のようなケースです。
- 本業の仕事に支障が出る(寝不足で遅刻が増える など)
- 会社の秘密がもれるおそれがある
- 会社と競合する仕事をして、会社の利益を害する
- 会社の名誉や信用を傷つける
なので、まずは自分の会社の就業規則で「副業」「兼業」の項目を探してみてください。届出が必要なら、出してから始めるのがいちばん安心です。
会社が副業禁止のときはどうする?
就業規則に「副業禁止」と書いてある会社もありますよね。まずは条文をよく読んで、全面禁止なのか、許可制や届出制なのかを確かめましょう。
厚生労働省のガイドラインは、会社に「原則、認める方向」で検討するよう求め、制限できる場合を上の4つのようなケースに整理しています。会社のルールが今もそれに合っているかは、会社ごとにちがいます。
だからこそ、無断で始めるのはおすすめしません。人事や上司に「どんな副業なら認められるか」を相談してみるのが、いちばん安全な近道です。
公務員は、会社員とルールがちがいます
国家公務員法・地方公務員法で、許可なく営利の事業をすることなどが制限されています。公務員の方は、始める前に必ず職場の人事担当に確認してください。
副業は、もう特別なことではなくなってきているんですよね。
会社員が副業を選ぶときの3つのものさし
副業選びで失敗する人の多くは、「稼げそうか」だけで選んでしまうんですよね。会社員なら、先にこの3つを確認しておくのがおすすめです。
| 使える時間 | 平日の夜に1〜2時間?土日にまとめて?細切れの時間しかない? |
| 最初にかけられるお金 | 0円で始めたい?数万円なら出せる? |
| いつまでにお金がほしいか | 今月すぐほしい?半年〜1年かけて育てたい? |
たとえば「お金はかけたくない、でも今月すぐほしい」なら、アルバイトやポイ活が近いです。「時間はかかってもいいから、積み上がる物を作りたい」なら、ブログやスキル販売が候補になります。
「全部ほしい」は、残念ながらありません(笑) どれかをあきらめる前提で選ぶと、続けやすいんです。
サラリーマンにおすすめの副業6つを比較
ここからは、会社員が選びやすい副業を並べてみます。「お金になるまでの早さ」と「向く人」に注目すると、ちがいが見えやすいですよ。
| 副業 | 最初のお金 | お金になるまで | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 物販(せどり・不用品販売) | 仕入れ資金(不用品なら0円) | 早い | 数字の計算が苦にならず、時間を自分で決めたい人 |
| ポイ活 | 0円 | ふつう | お金のリスクをとりたくない人 |
| Webライター | 0円 | ふつう | 文章を書くのが好きで、締め切りを守れる人 |
| スキル販売 | 0円 | ふつう | 本業や趣味で、人に売れる技術がある人 |
| ブログ・アフィリエイト | サーバー代など | 時間がかかる | すぐの収入より、長く育てたい人 |
| アルバイト・単発バイト | 0円 | 早い | とにかく確実に、今すぐお金がほしい人 |
「お金になるまで」はざっくりした目安です。やり方や人によってかなり変わるので、イメージとして見てくださいね。
1. 物販(せどり・不用品販売)
安く仕入れて、高く売る。家の不用品を売るところから始めれば、最初のお金は0円です。売れればすぐお金になり、時間も自分で決められます。
そのかわり、仕入れのお金と在庫のリスクを自分で管理する必要があります。くわしくは、このあとの「会社員に物販が向いている理由」で書きます。
2. ポイ活
ポイントサイトやキャッシュレス決済で、ポイントを貯める方法です。お金のリスクはほぼありませんが、まとまった収入にするのは正直むずかしいです。
「副業の資金を作る」くらいの位置づけがちょうどいいと思います。ポイントサイトの使い方は、こちらにまとめています。


3. Webライター
クラウドソーシングなどで、記事を書く仕事を受けます。最初のお金はいりませんが、はじめは単価が低めで、締め切りもあります。
書く力は、ブログやほかの副業にも使えるので、実績が積み上がるのがいいところです。
4. スキル販売
デザイン・イラスト・動画編集・相談などのスキルを、ココナラのようなサービスで売る方法です。本業の経験がそのまま商品になることもあります。
こうしたサービスは、売上から販売手数料が引かれます。売上がそのまま手元に残るわけではないので、手数料を引いた手取りで考えましょう。
5. ブログ・アフィリエイト
記事を書いて、広告やアフィリエイトで収入を得る方法です。うまく育てば、寝ている間も収入になることがあります。
ただ、収入がほぼゼロの期間が半年以上続くことも多いです。すぐにお金がほしい人には、正直向いていません。
6. アルバイト・単発バイト
配達や倉庫の仕事など、働いた時間がそのままお金になります。いちばん確実ですが、時間を売っているので、何も積み上がりません。
また、雇われて働く副業は、本業と労働時間が合算されるなど、ほかの副業とはルールがちがう点もあります。会社への届出もふくめて、先に確認しておきましょう。



「確実に今すぐお金がほしい」なら、正直アルバイトが最強です。副業の資金を作る方法は、別の記事でも書いています。


投資は副業とは分けて考える
「副業で株やNISAを始めたい」という人も多いんですが、投資は、副業というより「お金の置き場所」の話なんですよね。
株や投資信託は、自分の時間を使って稼ぐものではありません。お金が増えることもあれば、減ることもあります。生活費や、すぐ使うお金でやるものではないんです。
副業で稼いだお金の一部を、NISAなどで長く置いておく。この順番で考えるほうが、会社員にはしっくりくると思います。株の利益と税金の考え方は、こちらで書いています。


副業の税金:20万円と住民税だけは先に覚えておく
副業を始めたら、税金の話は避けられません。ただ、最初は「所得20万円」と「住民税の申告」の2つだけ覚えておけば大丈夫です。
国税庁によると、給与を1か所から受けている会社員は、副業などの所得の合計が年20万円を超えると、確定申告が必要です。
ここでいう所得は、売上ではなく「売上から経費を引いた金額」です。物販なら、売れた金額から仕入れ値・手数料・送料などを引いた利益のことです。
注意したいのは、この20万円は給与以外の所得の話だということ。アルバイトなど給与をもらう副業は別のルールで、年末調整されなかった給与の収入金額(額面)などで判断すると、国税庁のページに書いてあります。
20万円以下でも、住民税の申告はいる
所得税の確定申告がいらなくても、住民税には「20万円以下なら申告しなくていい」という決まりがありません。お住まいの市区町村に、住民税の申告が必要です。
せどり・物販の税金と経費については、こちらでくわしくまとめています。


会社に副業がバレる?住民税の話
副業が会社に知られるきっかけとしてよく言われるのが、住民税です。副業の所得が増えると住民税も増えるので、会社の担当者が気づくことがある、という話なんです。
確定申告で住民税を「自分で納付」にする方法もありますが、扱いは自治体によってちがいます。そもそも副業が認められている会社なら、届出をして堂々とやるのがいちばんです。
副業が会社に知られる理由と、その対策はこちらで書いています。


会社員にせどり・物販が向いている理由
ここからは、私が11年続けている物販の話です。会社員の副業として、物販は「早くお金になる」と「時間の自由」が両立しやすいんですよね。
- 売れればすぐお金になるので、続ける気持ちが切れにくい
- 仕入れも出品も、夜や休日など好きな時間にできる
- まず家の不用品から始められて、最初のお金がほぼいらない
- フリマアプリなら、月の固定費がかからない
- 相場の調べ方や梱包など、やった分だけ知識が積み上がる
私も会社員の副業から始めました。最初は新品のAmazonせどりで苦労して、借金まで作っています。正直、向いていないやり方を選んでいたんです。
そこからたまたま中古パソコンが高く売れることに気づきました。フリマなら固定費がなく、1台あたりの利益も大きいので、少ない台数でも副業として成り立つんです。
今は中古パソコンを毎月50台弱売っていて、これまでの累計は2,000台以上になりました。会社員の副業でせどりを始める手順は、こちらにまとめています。


そもそも「せどりって何?」というところからなら、こちらの記事が入り口です。


副業選びで気をつけたい「うまい話」
副業を探していると、必ず出会うのが「スマホだけで簡単に月100万円」系の話です。これ、ホントに気をつけてください。
国民生活センターも、「簡単に高額収入を得られる」という副業や投資のもうけ話について、注意を呼びかけています。SNSで知り合った相手から、高い教材やサポートを勧められるケースも多いそうです。
- 「誰でも」「簡単に」「すぐに」高収入、と強調している
- 中身を見せる前に、高いお金を払わせようとする
- クレジットカードの分割や借金をしてでも、と勧めてくる
- LINEやSNSで、急いで決めるよう迫ってくる
まっとうな副業ほど、地味で時間がかかります。「簡単」と言われたら、一度立ち止まるくらいでちょうどいいんですよね。
サラリーマンの副業のよくある質問
最後に、よく聞かれることに答えておきますね。迷ったら、就業規則と20万円をまず確認です。
- サラリーマンにいちばんおすすめの副業は何ですか?
-
使える時間・最初のお金・いつまでにお金がほしいかで変わります。早くお金にしたくて時間を自由に使いたいなら物販、お金をかけずに積み上げたいならWebライターやスキル販売が候補です。
- 副業は会社にバレますか?
-
住民税の金額などから会社が気づくことはあります。副業が認められている会社なら、届出をして始めるのがいちばん安心です。就業規則で禁止されているなら、まず会社に確認しましょう。
- 副業がいくらから確定申告が必要ですか?
-
給与を1か所から受けている会社員なら、副業などの所得(売上から経費を引いた額)が年20万円を超えたら確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告は必要です。
- 副業で月5万円は現実的ですか?
-
条件しだいです。目安になるのは、1つは毎週決まった時間を副業に使い続けられること。もう1つは、物販なら仕入れに回せるお金があり、売れた値段を調べてから仕入れることです。
最初の数か月は知識をつける期間になると思っておくと、気持ちがラクです。副業せどりで月5万円を目指す場合の現実は、記事の最後で紹介している「副業せどりの始め方」で書いています。
- 株やNISAは副業になりますか?
-
一般的には、投資は副業というより資産運用です。ただ、会社によって考え方がちがうこともあるので、気になる人は就業規則を見ておくと安心です。
AIを使った副業が気になる人は、こちらで「稼げない」と言われる理由と、うまくいく順番を書いています。


やめたほうがいい副業と、その理由は、こちらで正直にまとめています。


まとめ
サラリーマンの副業は、自分の時間とお金に合った物を選べば、ちゃんと続けられるんですよね。
- 法律で会社員の副業は禁止されていない。まずは会社の就業規則を確認
- 「使える時間」「最初のお金」「いつまでにお金がほしいか」で選ぶ
- 投資は副業とは分けて、稼いだお金の置き場所として考える
- 副業の所得が年20万円を超えたら確定申告、20万円以下でも住民税の申告
- 物販は「早くお金になる」と「時間の自由」が両立しやすい
物販を副業にしてみたくなったら、会社員が本業と両立するやり方をこちらで紹介しています。












