コニシです。
この記事では、Amazonせどりの仕入れ判断の方法について解説します。
具体的な手順は以下の通り。
- 出品規制のアリナシを確認する
- 知的財産権&商標権侵害で警告がくるかどうか
- Amazon.co.jpが出品しているかどうかを確認する
- 利益が取れる商品かどうか
- 月間販売数と出品者数から仕入れの適正個数を算出する
- モノトレーサーユーザー数を確認する
やみくもに仕入れをすると、売れない不良在庫が増えて資金繰りが悪化する原因となります。
仕入れ判断は物販を行う上で必須のスキルなので、この記事を何度も読み直して早めに身に着けておきましょう。
① 『出品規制のアリナシ』を確認する
Amazonでは、扱う商品に関して『出品規制(出品制限)』というルールが定められています。
■ Amazon出品規制とは?
一部のメーカーやカテゴリにおいて『Amazonから許可を取らなければ出品することができない』ルールのコト。
つまり、出品規制がかけられている商品を誤って仕入れてしまうと、出品できずに不良在庫がドンドン貯まっていくことになります。
- 任天堂
- SONY
- アンパンマンシリーズ
- リカちゃんシリーズ
- レゴシリーズ
物販では仕入れた商品は『早めにお金に変えることが鉄則!』
どれだけ稼げる商品でも『売れなければただのゴミ同然』、出品できるかどうかのチェックを疎かにして『出品できない商品』をたくさん仕入れてしまうと、キャッシュフローはドンドン悪化していきます。
10万円分仕入れたSONY製品が、すべて出品NGだった…
なんてことを繰り返すと、スグにクレカの支払いが間に合わなくなるので要注意。
出品制限のアリナシは、セラーセントラルの商品登録で簡単にチェックできます。
商品登録をする際に『出品許可を申請』の表示があれば、出品制限がかけられています。
『出品許可を申請』と表示されている場合、その商品をAmazonに出品することはできません。
間違って仕入れをしないようにくれぐれも注意!
詳細な手順は、出品制限アリ・ナシの詳しい確認方法で紹介しているので、必ず読んでおきましょう。
その他、Amazon出品制限の最新情報は『Amazon出品制限/出品規制全まとめ』の記事で詳しく解説しています。
② 知的財産権&商標権侵害で警告がくるかどうか
Amazonで販売されている商品の中には、相乗りした後に商品の製造メーカーから警告が来るケースがあります。
- あなたの会社に商品を卸した記憶はない
- そもそも自社販売メインで卸は行っていない
- よって、あなたが出品した商品は偽物だ
- 当社の商品は商標権を取得しているため、他社が販売することはできない
- 今すぐ販売を停止せよ!
商標権・知的財産権を盾に、メーカーもしくはメーカーから依頼を受けた企業(クレーム対応を専門で行う企業があるらしい)から、Amazonを経由して警告メールが届きます。
警告が届いた商品は販売停止となります。もしFBA倉庫に在庫がある場合、商品の真正性(本物かどうか)を証明できなければ、在庫を自宅に返送することもできません。また、あなたのアカウントヘルスにも警告マークがつき、複数の注意が重なるとアカウントが停止される可能性も出てきます。
警告が来やすい商品の傾向は
- サプリメント類(青汁・牡蠣エキス・ダイエット系等)
- 中国輸入系の商品(商標権を取得している商品は要注意)
- 商品名にあまり聞いたことが無いブランド名が付いている商品
- 出品者が長期間1名のままの商品
- 出品者が一時的に増え、その後また1名に戻っている商品
(他社が相乗り販売⇒メーカーから警告が来て出品を取り下げた可能性)
出品者が長期間1名のままの商品
出品者が増えた後、スグに1名に戻っている商品
こういった商品は卸を通さず、自社で直接販売しているケースがほとんど。商標権取得&Amazonブランド登録で独占販売をしているため、相乗りに対する監視も厳しく行い、警告が来るケースが非常に多いです。
警告が来やすい商品を見分ける方法は「真贋調査を受けやすい商品の特徴」の記事にまとめてあるので、リサーチをする前に必ず目を通してください。
Amazonに関する〝商標権・知的財産権〟に関しては、日本の法律がうんぬんではなく『Amazonのルール上そうなっている』と理解しておきましょう。
法律を盾にメーカー側と戦っても時間とお金が無駄になるだけ。警告が来やすい商品は仕入れない、万が一警告が来た場合は大人しく引き下がっておくのが賢明です。
③ 『Amazon.co.jpが出品しているかどうか』を確認する
Amazonには、他のECサイトには無い『ショッピングカート』という仕組みがあります。
ショッピングカートの仕組みは↓の記事で解説しているため、詳細は割愛しますが、
つまり『カートを取得できるかどうか』が、売り上げに大きく影響することになります。
カート取得に関してはいくつか条件がありますが『Amazon.co.jp(Amazon本体)』が出品している場合は、ほぼカートを取得することができません。
『販売元:Amazon.co.jp』となっていれば、Amazon本体が出品していることになります。
Amazonよりも価格を下げればカートを取得できることもありますが、そこまで価格を下げると利益が出ないケースがほとんどでしょう。※更にAmazonが価格を下げてくる場合も…
無理にAmazonと張り合っても勝算は薄いので、Amazon本体が出品している商品は仕入れない方が無難です。
モノトレーサーのグラフでは、Amazon本体のアリナシを一目で確認することができます。※グラフのオレンジの箇所がAmazon在庫アリの期間
12/15~12/16にかけて一時的にAmazonの在庫が切れて(グラフが白くなっている)いますが、翌日にまたスグに在庫が復活しています。
このようにAmazonは、在庫ナシと在庫アリを常に繰り返しています。※仕入れ時点でAmazonの在庫が無くても、数日でまた在庫が復活するケースもよくあります。
そのため、仕入れ時点の在庫状況だけではなく、過去1か月程度のAmazonの在庫状況も必ず確認するようにしましょう。
1か月の中で、Amazonが在庫切れと在庫復活を繰り替えしているような商品は、カート取得がかみ合わないと長期間売れ残ることもあるので要注意です。
④ 利益が取れる商品かどうか
①~③のチェックが完了したら、利益計算を行いましょう。
手数料と利益計算はモノトレーサーを使うのがおススメ。
該当商品の出品価格と仕入れ値を入力し、かかる手数料と粗利を計算することができます。
利益率は何%くらいを目安にすればよいのでしょう??
周りの物販仲間にヒアリングした粗利率の目安は以下の通り。
- 新品:FBA ⇒ 15%
- 新品(小型軽量プログラム)⇒ 25%
- 中古本 :FBA ⇒ 30%
- 中古アパレル:メルカリ ⇒ 40-50%
手数料計算のミスは資金不足に直結するので、くれぐれも慎重に行いましょう。
利益率の目安に関しては『【みんなに聞いてみた】せどりの利益率の目安は?何%あればOKなのか?』で詳しく解説しているので、コチラもぜひ読んでください。
⑤ 月間販売数と出品者数から『仕入れの適正個数』を算出する
前述したように、Amazonでは『ショッピングカート』という仕組みが導入されており、『1つの商品ページを全セラーで共有して販売する』というシステムが採用されています。
仕入れの適正個数を知るためには、その商品の『月間の想定販売個数』と『セラーの数』から数値を算出する必要があります。
Amazon商品ページを見れば、その商品の『直近1カ月個の販売数』を確認することができます。
また、Amazonのページ上からあなたのライバルになる可能性がある『セラーの数』も簡単に確認することができます。
この2つの数値を計算式に当てはめて、適切な仕入れ個数を計算しましょう。
計算式など詳細な手順は『せどりで適切な仕入れ個数を判断する方法』の記事で詳しく解説しています。
⑥ モノトレーサーユーザー数を確認する
前述したモノトレーサーには『そのページを1日当たり何人のユーザーが見たか』を計測した、モノトレーサーユーザー数というデータがあります。
ユーザー数が増える理由はいくつかありますが 、商品を見た人が多い=『今後、値下がりする可能性が高い商品』と言えるため、安易に手を出すのは避けた方が良いでしょう。
詳しくは『モノトレーサーユーザーとは?ユーザー数が急激に増えている商品は要注意!』の記事にまとめてあります。
【まとめ】せどりの仕入れ判断基準を徹底解説
以上、Amazonせどりの〝仕入れの判断基準〟について解説しました。
- 出品規制のアリナシを確認する
- 知的財産権&商標権侵害で警告がくるかどうか
- Amazon.co.jpが出品しているかどうかを確認する
- 利益が取れる商品かどうか
- 月間販売数と出品者数から仕入れの適正個数を算出する
- モノトレーサーユーザー数を確認する
せどり初心者(新規セラー)で特に注意すべきは①です。出品できない商品を大量に抱えてしまうと身動きが取れなくなるので、出品規制の有無は最優先で確認してください。
ただ、メーカーやブランドによっては『問屋や小売の請求書で規制を解除できる』ケースもあるので、もしお困りの際は公式LINEマガジンからご連絡ください。